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古流空手の突きについて 肩の使い方
先日、古流空手の経験がある方の貴重なお話を伺う機会がありました。 今まで自分の空手では、ボクシングのように筋肉を利用しただけの突きというものを使っていました。 しかし、実際に古流空手の経験者の方の突きというものを体験してみると(喰らわせていただくと)、腰の捻りもないのに、とてつもない衝撃を受けました。 その方には、「膝の抜きとか色々なものが関わってくるけど、まずは肩の使い方を覚えたほうがいい」という助言をいただいたのですが、感覚が未だに掴めません。 何か、肩の使い方を実感しやすい練習法はありませんか? どなたかお時間あります時に、お答えいただけると嬉しいですm(_ _)m
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質問者が選んだベストアンサー
No.2です。 自分の回答を改めて読んでみて、他人様に十分伝え得る書き方になっているかどうか、大変恥ずかしい思いをしています。私自身はよく解るんですが… もし可能ならば、質問者様が言われている古流空手の経験者の方に直接見てもらうのが一番良い方法だと思います。もちろん、あなたの本来の師匠との師弟関係との調整について、十分合意を得てからのことですが。 肩回転、腰の縦回転、関節の締め緩め、等々、いずれも感覚的な問題で、素人が傍目に見れば「何だ腰を思いっきりつかってるじゃん」といわれるものかもしれません。 ですから、実際にその技を使える人に見てもらうのが一番だと思います。 肩回転の稽古のための、「巻きワラ押し」は、最初は肘を曲げないことがポイントです。巻きワラに掌底を当てて構えた姿勢から、腕の長さを変えずに肩の回転で押します。 このとき、当然腰も回るはずですが、あくまで自分の意識は肩の回転で押しているという感覚で押すのです。 つまり、腰の回転力は、肩の回転力の補助をしているという意識で使うのです。 そのほかの身体の部位(膝とか背中とか、)も、同時にそれなりに動くはずですが、あくまでもそれは意識としては「肩の補助」なのです。 それに慣れてくると、次第に腕の長さを変えずに、肩、肘、手首の関節が「緩みながら、再び掛かり直って」押しの勢いとして力が伝達されてくるようになります。 この感じがつかめるようになったら、「その感じ」で腕を伸ばした姿勢から、そのまま突いてみれば、寸勁のような使いができると思います。 とにもかくにも、解る人、できる人に見てもらう。これが一番です。
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- kushankudai
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剛柔流を35年学んでいます。 私の学んだ範囲に限られてしまいますが、突きの効かせ方は、突きを見せてくれたご本人も、また前回答者の方も触れているように、いくつか種類があります。 一般的には、腰の水平回転力を使って拳を突く、というのが最も知られている使い方だと思いますが、私が学んだのは、この他に、腰の縦回転力、重心の上下動力、関節の締め緩め力(呼び方は適当につけました。学んだときも名称などありませんでしたから)などを単独、あるいは組み合わせて使う方法です。 また、使う部位も腰に限らず、肩を使ったり、膝を使ったり、あるいは肘や手首だけを使ったり(「使う」という表現はあまり適切ではないかもしれません。むしろ「意識する」という感じかもしれません)します。 おそらく、「膝の抜き」もこれらの中に含まれる一つなのではないかと思います。私自身も、これに思い当たる使い方を過去に学びました。苦手なので私の得意ではありませんが。 肩の使い方といっても、いろんな使い方があるので、それぞれの練習方法を挙げるとキリがありません。 一番基本的な方法と思われるのは、巻きワラを「押す」練習です。押す時に、腰とか腕とかという部位の回転力や筋力で押すのではなくて、肩の回転力(肩が腰だと思って)で押す練習が第一歩かもしれません。 押すのは拳で押すよりも掌底で押す方が最初はやり易いでしょう。 巻きワラがなければ、サンドバッグや壁や柱でもいいですが、できれば弾力のあるシナリ易いものがいいです。 シナリの反発を感じながら、ゆっくり押して、反発を感じながら、ゆっくり戻すのが基本です。 反発を感じることに慣れてきたら、徐々にスピードを上げていきます。 そして、反発を感じる感覚をイメージしながら肩を意識した空突きを必ず稽古します。 腕力を使ってはいけません。 最初は軽く軽く、空突きをします。そしてまた巻きワラに戻ります。 そのうち、腰だけでなく、肩も使った突きができるようになります。 そして、その組み合わせで突く突き方もできるようになると思います。
お礼
貴重なお話を、ありがとうございますm(_ _)m 腰の縦回転力、重心の上下動力、関節の締め緩め力などは全く存じ上げない技術ですごく興味深いです。今まで学んできた硬式空手では決して触れることができないもので、ありがたいです。 肩の回転力という意識。これを常に持ちながら、押すという練習を取り入れてみようと思います。そう簡単に手に入れられる感覚でないとは思いますが、必ず手に入れたいです! 大先輩の方のお話、非常にためになりました。 重ねて、ありがとうございましたm(_ _)m
補足
身勝手な願いではありますが、よろしければ、お時間あります時に腰の縦回転力、重心の上下動力、関節の締め緩め力等のお話も伺いたいです。 お時間あります時に、お答えいただければ嬉しいですm(_ _)m
- pepsinex0001
- ベストアンサー率47% (160/334)
格闘技経験者です。 腰のひねりも無い。。。寸頸のようなものでも受けたのでしょうか?それでも、捻りは有ったはずです。ごく僅かなのでわからないといった方が良いでしょう。その先生が「膝の抜き」という表現を用いてる限り、非常に最小限で使っています。上級者ほど動きに無駄がなくなるのが武道ですからね。これだけで「突きの非常に上手な人」と言うのは質問者様の書き込み内容で把握できます。ただ古流空手がすごいのではなくその人がすごいですね。どれが強いではなく誰が強いと同じです。 ただ、膝の使い方・肩の入れ方等の説明は足の力を手に伝えるに当り、伝達の段階で力が極力失われぬようにする為の「教え方の例え」なのです。きっちりとしたフォームの教え方と言うことです。きっちりとしたフォームでで打ててるなら力の逃げが最小限になるので初心者でも大きな攻撃力を持つことは可能です。 練習方法としてはストレートの場合、打って手が伸びきった状態で肩で顎をガードするように打つと、一番力は逃げません。ただし、コレで破壊力が生まれるかはそれまでの膝・股関節・腰・肘・手首の使い方が重要になります。 言葉で説明すると難しいですが、簡素にしますとボクシングのストレートと正拳突きの違いです。因みに正拳突きをボクシングに例えたらコークスクリューパンチになります。原理が同じですので、肩の使い方も肘の使い方も同じです。ボクシングを取り入れた人にはこの例えが一番分りやすいかと思います。また、膝の抜きと言うのか、膝の入れ方と言うのかも人により変わるところでしょう。 正拳突きの動きを極端に小さくし、なお破壊力をそのままにしたのが寸頸です。誰でも出来るわけでなくかなりの上級者のみと思います。力の伝え方が完璧なのは勿論ですが、体操選手並みの運動神経と筋力を持ってる人でないと難しいでしょうね。因みに私の師範は100キロという体重でありながらバク転で手を付いた時点から後ろへ回転せず、腕の力だけで元の立ち位置に戻ってきます。現役を退いてなお40歳を超えてもなおこのような筋力・運動神経であることが追いきれないほどのスピードと小さなフォームでも爆発的な攻撃力を生んでいる源と思っています。 空手の突きもボクシングのパンチも原理は同じです。何せ「人の体でやる攻撃」ですので動きが限られますからね。名前が違うだけで同じと言うのは多いでしょう。。。カギ打ちというかフックと言うかの違いのようなものです。 ゆえに、人の話を聞くより、人のフォームを真似ることの方が知識としては確実です。 最後に、しっかりとしたフォームを見につけてる人は黒帯でもかなり少ないです。100人に1人居るか居ないと思います。名の通った選手で突きの上手い人であっても、効かせるのは上手くとも打ち方まで上手い人はそういないです。
お礼
まずは、回答してくだったことに対してお礼を申し上げます。 ありがとうございました。 やはり経験者の方のお話を拝見させていただくと、すごく有意義な時間をいただけたような気がしました。 pepsinex0001様の仰るとおり、寸頸のようなものでした。完全に腕が伸びきっているように見える状態から、肩のスライド?みたいなものだけで一度打撃を受けました。 その古流空手の方は「今のは肩を使っただけ。骨格のロスがないだけで、これだけの威力が出るんだよ」と仰り、その後に今度は普通の状態から突きを受けたときはもう……。 練習方法についてですが、早速取り組もうと思います。家にサンドバッグがあるのですが、きちんとしたフォームや感覚をつかむために、まずシャドーで取り組んでみようと思います。 フォームを真似るという意見もいただきましたが、これも今まで以上に意識して実践してみます。 最後に、pepsinex0001様の師範の方も人間離れしてますね(苦笑 お互いに、指導者に恵まれるというのは武術において非常にラッキーなことですよね! それでは、重ねてお礼を申し上げます。 非常にご丁寧な説明を、ありがとうございましたm(_ _)m
補足
非常に申し上げにくいのですが、もしよろしければ『膝の抜き』を実感しやすい練習法なども教えていただけると嬉しいです。 お暇が出来た時に気が向きましたら、よろしくお願いしますm(_ _)m
お礼
度重なる身勝手な質問へのご丁寧な対応、本当にありがとうございますm(_ _)m やはり、実際に見てもらうというのが一番の方法なんですよね。師匠にキチンと了解を得た後に、機会がある際には積極的にお願いしてみたいと思います。 なるほど。肩を主体において、という事を意識して取り組んでみようと思います。「緩みながら、再び掛かり直って」という感覚は並大抵の事では手に入れられないと思いますが、全力で取り組み必ず手に入れようと強く思います! それでは、重ねてありがとうございましたm(_ _)m