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老猫の抜け毛について、質問です
我が家の15才になるオス猫の抜け毛についての質問です。 今年の冬頃から腎臓の機能が落ちてきたので療法食に切り替え、今は体調が落ち着いてきてひと安心していたのですが、今度はお腹の下の方とうしろ足の内側の毛がうすくなり始め、左のうしろ足は外側もうすくなってきています。 少し前にかかりつけの獣医さんに相談したところ、 『老猫にはよくみられることなので、すこし様子をみましょう』と言われました。 自分なりに調べてみると、腎臓が悪くても脱毛することがあるし、毛が抜けてる部分を考慮すると対称性脱毛というのかも・・・と思ったりもしています。 猫自身は食欲もあり、体重の減少もなく、毛が抜けている部分以外は毛づやもよいです。特に頻繁にグルーミングしているようでもないのですが・・・。 このような場合、どのような病気が考えられますか? また、どんな治療が必要でしょうか? 同じような症状のあるネコちゃんとお暮らしの方など、自宅でのケアも含めてお答え頂けるとありがたいです。
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再度お邪魔します。 肝機能や脂質の代謝に問題はおありでしょうか?でなければ、末期でなければフードの改善だけでも代謝は促せると思います。 でも、各々の猫ちゃんにオールラウンドに対応できるフードなどもちろんありませんので、あくまでも私見としてお読みいただければ。 メジャー所だと、例えばロイカナならピュアフィーラインシリーズとか。私だったらヴィタリテかボーテをチョイスすると思います。 腎不全対応のフードにも種類があるので、他のものも試すとか。 蛋白質と脂肪配合量で、肉類、つまり動物性蛋白質の配合もまずまずあり、粗繊維も少ないので便秘にもなりにくいかと。ただ、こちらは基本若い猫ちゃん向けですので、あまりご参考にならないかも、すみません。 前回お伝えしましたが、猫ちゃんの状態によってはさほど厳しい制限食でないほうが良いこともあるので、 そのあたりはもう少し詳しいことがわからないとはっきりとは申し上げられません。 蛋白質も制限しすぎると、筋力の衰えや細胞の若返りが滞り、結果として体力や免疫力が衰えます。 また、蛋白質を減らしたぶん、炭水化物や脂肪を増やすことになるので 肥満やそれに伴う疾病(肝機能低下、糖尿病など)を引き起こす遠因にもなりかねませんし。 腎臓病で蛋白質の制限が必要なのは、代謝の際にアンモニア(強有毒)を生成するからです。 そして蛋白質を減らした分、エネルギー源として必要になるのが脂肪か炭水化物、ということになりますが、猫にとってエネルギー源として向いているのは脂肪です。 腎臓対応のフード以外で選ぶとしたら、できる限り良質で蛋白質が多くなく脂肪の多いものを選ぶとよいかと存じます。 良質であることが大切なのは代謝の問題です。 粗悪なフードは消化吸収が悪く、結果として代謝効率も下がります。 代謝が滞ると出来る限り出したくない老廃物が血液中に増えやすいんですね。 健康なときもそうですが、腎臓ケアのためにはなおさら重要、というか必須になってきます。 前置きが長くなりましたm(__)m オーガニクスのアダルトなどはバランスが良いと思います。 もしくはザナベレのセンシティブ。 蛋白質がやや多いですが、その分脂肪も多いです。 結果としてハイカロリーなので、少食な猫ちゃんでも栄養補給がしやすいから良いんじゃないかな?と思います。 ザナベレのウリナリと言う腎不全対応のフードもよいでしょう。 ただ、ザナベレは私自身こちらのサイトで教えていただいたんですが、自宅での管理が非常に面倒で(教えてくださった回答者さま申し訳ありません)、クール宅急便指定のショップも多数。更に、冷蔵庫での保管は出し入れの都度半解凍と冷蔵保存の繰り返しになり、結果フードの酸化や劣化につながりますのでお勧めできないです。最小限量オーダーして更に一食分ずつ小分けし冷暗所で完全密封・真空状態・早急に使いきれるなら、本当によいフードかとは思いますが。 あと、獣医師さんにフードに関して質問しても、サイエンスかロイカナ、アイムスを勧められるのが落ちだと思いますよ。殆どの病院に上記のフードが置いてあるのは、メーカーが大学や獣医師会(八割以上の獣医師が加入してます)に多額の助成金を提供しているから。現実には、アメリカの公正で良心的な雑誌「The Whole Dog Journal」で、最も推奨したくないフードランキングのワースト1にサイエンスが輝いていますし、猫のみならず犬、特に大型犬のブリーダーさんは「ゴミを食べさせているのと同じ」と切り捨てる方も多いです。 正直なところ、よほど(猫、飼い主優先、経営無視等)良心的で栄養学に詳しいドクターはまず出逢えないと思っていたほうがよいと思います。明日ご質問なされても、病院推奨の定番食を処方されるだけかと。故に、飼い主さま各々が試行錯誤と失敗、膨大な餌代をドブに捨てながら、ひとつひとつ探っていくしか愛猫を守るすべはないかもしれませんね。 なんだか質問者さまを余計混乱させてしまって申し訳ありません。
こんばんは。 高齢や、主さまがお調べになった原因以外で、栄養問題もあるかもしれません。 人間に限らず、犬や猫にも体内で合成できずに食物などから摂る必要がある脂肪酸=「必須脂肪酸」があります。犬の必須脂肪酸はリノール酸です。リノール酸は全ての動物が必要とする脂肪酸で、植物油や動物性脂肪の中に多く含まれます。また、猫の必須脂肪酸には、リノール酸のほかにアラキドン酸があります。人や犬は体内でリノール酸からアラキドン酸を合成することができますが、猫は合成することができないため、食べ物から摂る必要があります。アラキドン酸は動物性脂肪の中にしか含まれていません。 腎不全の療法食は、低蛋白質・低脂肪に調合されているため、上記の必須脂肪酸が不足している可能性も考えられます。症状として、皮膚や体毛状態の低下もあるので、一因としてあり得るかもしれませんね。 療法食も色々ダブルバインドがありますから…単純に腎不全には低蛋白質・低脂肪と紋切り型なフードでなく、質のよい蛋白質を少量、猫にとって最も効率よいエネルギー源である脂肪をほんの少し多めに、また猫にとって最も重要なタウリンを始めとする必須微量栄養素等のバランスがとれた良質なフードが、私見ですが高齢猫ちゃんには適していると思います。 腎不全対応食でなくても、そういった成分率のフードはありますので、そちらを探して与えてみる手もあるでしょう。ただし、定期的な血液検査・尿比重・尿蛋白等の検査は必要です(いずれにせよ腎不全に限らず定期的検査は必須ですが)。 他にご自宅でのケアは‥ ・可能な限りストレスを排除 猫にとって最も快適で、リラックスできるお部屋作り。 快適な寝床、室温。大きな物音、頻繁な部屋の模様替えや来客などに注意を。 これからの季節、冷えは絶対に禁物です。ペット用のヒーター付き座布団(我が家も愛用してます、低音火傷には注意)や毛布(フリースがお勧め)、お住まいの地域によってはエアコンも併用で万全の対策を。 室内の徹底的清掃と消毒、常に食器やトイレ、砂は清潔に。また、外部からの感染菌を防ぐため、帰宅したらすぐ靴を吹いて消毒スプレーし、即靴箱に収納する。もちろん、手を洗ってから猫ちゃんに触ること。 毎日のブラッシング→血行促進、リラックス、また常に触れることで疾患の早期発見にも(皮膚に疾患が出て痛がる場合はドクターに相談を)。 ・猫ちゃんの前で決して不安な様子を見せない 猫は敏感に察知し、ストレスにつながります。猫ちゃんの前ではいつも笑顔でね。 ・何かあったらすぐ病院へ 「しばらく様子をみる」は×。行動、見た感じ、飲水量・食事量、便や尿など、普段から注意深く監察し、ちょっとでも違和感があったらすぐ病院へ。猫は非常に我慢強い動物で、限界までこないと表面化しないことが多々ありますから、飼い主さまの「命を託されている」責任感が本当に大切になってきます。 我が家にも腎不全で闘病中の長女がおります。長い闘いになりますが、お互い根をつめすぎず、がんばっていきましょうね。 猫ちゃん、お大事に。主さまもご自愛ください。
お礼
pamela様 こんばんは。 早々にご丁寧な回答を頂き、本当にありがとうございます。 栄養問題のこと、くわしく教えて頂きよくわかりました。 また、自宅でのケアについても大変参考になりました。 今年の2月から腎臓の療法食をあげるようになりました。 最初、かかりつけのドクターからロイヤルカナンの『腎臓サポート』を薦められ、1ヶ月ほどはよく食べていてくれたのですが、だんだん嫌がるようになり、次にヒルズのk/dに変えました。それもしばらくして食べ残すようになり、その次にドクターズケアの『キドニーケア』にしたところ、これまでのなかでは気に入って食べてくれているようなので、ここ数ヶ月は継続してあげています。あと、時々一般のキャットフードの中では腎臓療法食に近いメディファスの『老齢猫用』もあげています。 『キドニーケア』の成分を見てみると、タウリンや脂肪酸の強化はされているようですが、一般の総合栄養食と比べると足りないのかもしれませんね。 さしつかえなければ、pamela様のおっしゃる療法食ではないバランスのとれた成分率のフード、どのようなものがあるのか教えて頂けるとありがたいです。 今回ご回答頂いた内容をふまえて、明日かかりつけの獣医さんに連れていこうと思っています。 本当に色々親切に教えて頂き、ありがとうございました。
お礼
pamela様 再度、ご回答頂きありがとうございました。 参考に致します。