この映画はご存知のように複雑というか上手くダマシが入っているので、
うまく説明できるかどうか自信がないのですが、とりあえず下記のような感じじゃないかな、
と私は理解しています。
>どうして、二人がそこで会って、行方不明を装う理由、必要性がわからないのです。
装ってはいないんですけど、周りの人間たちが逃避行したように勝手に勘違いした、
となるように描いているんですね。う~ん、内田監督!ウマイ!
あの日、木村(堺雅人)は梶山商事の横浜本社に行って、社長のスケジュールを確認する、
というのが役目だったんですね。で、社長が翌々日、本社の裏にあるホテルで上海の連中と
会って何かの取引をする、ということを最終確認したわけです。
で、神野巡査(田畑智子)はホテルに潜入して、いろいろと調べていたけれど、
もう取引の日程もおさえたし、散々顔をさらしているので、お役ご免となって、
ホテルをチェックアウトして自宅マンションに戻るところを、木村が車(ポルシェ)で
自宅へ送ってあげただけなんです。
ところが大泉洋の妹である神野巡査(田畑)は木村のことが中学生の頃から好きだったから、
自宅にあげてホットケーキを作ってあげたりしているうちに、車をレッカーでもっていかれて
しまったんですね。
ラストシーンあたりで同僚刑事から「あの日、木村さんは神野巡査の家に泊まったんですか?」と
聞かれて、神野巡査は「いいえ、泊まってはいません」と答えていることから、
多分深夜になって木村が帰ろうと外へ出て、車がないことに気がついたのだろうと思います。
そこで、もう一度神野巡査の部屋に戻って、そこから大泉洋に電話すればいいのに、と
思うけど、映画の構成を善意に考えると、神野巡査に変な期待を持たせないように
(例えば、泊まっていって欲しいのに帰っちゃった木村さんが戻ってきてくれた、とか)
そのまま木村は大泉洋がいるだろうと思う家に帰ったんですね。
で、携帯は車の中に置きっぱなしで大泉洋に連絡が取れない。更に、車の免許も
点数が残ってないから車を取りにいくのは大泉洋に頼もう。ところが家に帰ってきたら、
大泉がいない。で、そのまま爆睡しちゃった、というわけで、それが行方不明のような感じに
なっていた、ということです。
私の理解はこんな感じなのですが、不明というか疑問点があれば補足などで再度質問してください。
お礼
回答ありがとうございます。 ケーブルテレビで放送されることがわかりましたので、速攻で録画予約しました。 お寄せいただいたご意見を参考に、また、繰り返し見る楽しみができました。 末筆ながら、お礼が遅れたことをお詫びいたします。