>ディスカウントなどで売られている5千円くらいのメットは使い捨てなのでしょうか?
モノによります。
日本製、若しくは日本の会社で企画/設計され海外で製造されたヘルメットであればシールド等の部品を購入出来る可能性はありますが、販売会社のみが表示されているヘルメットでは、部品としてバラ売りされている可能性は低いです。
ヘルメットは、PSC、SG、JIS等のマークが付いている場合は単なる日用雑貨ではなく国の強度基準を満足した『保護具』です。メーカ表示等の義務があるので、ヘルメットやそれに付帯した取扱説明書をよく御覧頂き、メーカ若しくは販売元等に問い合わせてみてください。ちゃんとした保護具である以上、シールド等の部品購入に関する問い合わせは笑われる様な変な質問では決してありません。
>その場合、要らなくなったメットはどこに捨てればよいのでしょうか
プラスチックを『燃えるゴミ』として廃棄出来る自治体や、反対にプラスチックゴミを全て埋め立てている自治体では同類の他のゴミと一緒に捨てることも可能でしょうが・・・・これはお住まいの自治体にお問合せください。普通、ヘルメットは金具やガラス(全てのヘルメットがそうではありませんが、帽体にガラス繊維が混ざっているモノが多いです)を含むので、廃棄方法がちょっと特殊な自治体が多いはずです。
・・・・っというのが回答ですが、ついでにちょっと気になって、と言いますか機械工学で食ってる者(クルマやバイクの研究者です)として、ひと言ふた言。
乗車用ヘルメットに関しては、何故か『日本の工業規格は海外の規格より格段に劣る』と解釈される風潮があり、ホームセンターなどでディスカウントのヘルメットを購入された方々は不安を感じられるかもしれませんが、それは工学的な知識の無い方々の誤解(辛辣な言い方をしますと根拠のない妄言・単なるデマ)に過ぎません。
バイク用のヘルメットは、工業規格(JIS規格)上は工事現場などで使う産業用ヘルメットとは違い乗車用ヘルメットに分類され、規定される強度やエネルギ吸収量は産業用とは全く別モノとなっています。
現在の乗車用ヘルメットのJIS規格は海外製品との整合性が図られており、安全性はANSI規格などとそれほど変わらず、国際的に見ても特にJIS規格が危険ということはありません。
例えば現行JISでは、1種(125cc以下と表示されるもの)でも旧JIS B種(125cc以上の大きなバイクでの使用可)に近い安全基準となっており、現行JISの2種に至っては、旧JIS・C種(レース用ヘルメットの条件にもなっていた規格)相当の安全性となっています。
更に。
実はこのJIS、強制規格ではありません。乗車用ヘルメットに於いて国が定めている強制規格はPS若しくはPSCと表示される規格で、JISマークが無くてもPSCマークがあれば乗車用ヘルメットとして使用可能であり、JISマークが付いているヘルメットはPSC+JISという複合規格を満足している事になります。(PSC規格をパスしていなければ法律上はバイク用ヘルメットとして販売出来ないので、『バイク用』として購入されたなら、少なくともPSCはパスしている事になります。このPSC、段階的に基準が引き上げられ、現在ではJISに近いところまで厳しくなっています。)
しかし勿論JIS規格が世界最強ということはなく、例えば同年代のSNELL規格と比べるとJISの方が耐貫通基準が甘いなどということもありますが、少なくともJISの乗車用ヘルメット規格は、ヘルメットの形状であれば何でもパスする様な『ぬるい規格』では決してありません。
お手持ちのヘルメットにPSCマークやJISマークが付いているなら、それは産業用ヘルメットとは全く違います。安心して御使用ください。