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メルセデスベンツSクラス(W126)のディーゼルについて
- メルセデスベンツW126の前期型の300SDを見つけました。美しい固体で無事故でメッキも綺麗です。維持費はW201と比べ高めですが、燃費は良く満足できる走りです。
- W126のエンジンはW123に積まれていたもので、とろとろと走るタフさと良い燃費が特徴です。
- W126は少し古いですが、おっとり感があり、通勤などでリラックスできる車です。趣味性は薄いかもしれませんが、安定感と快適さを提供してくれます。
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W126の300SDには乗ったことはありませんが、 過去WDB123033(280Eの85年式)に1年、これにハマって WDB126036(500SEの89年式)に買い換え5年ほど乗っていました。 その間の知識・経験のストックからご参考になることお話します。 日本に正規輸入されていたW126・300SDはターボ付きのモデルのみです。 で、2台のベンツにハマる7年ほど前ですが、W123の300CDの中古車 (ノンターボのDエンジンを積んだクーペモデルで、正規輸入モノでした) をたまたま見つけ、もの珍しさもあり、買おうか真剣に悩んだことがありました。 いろいろ情報を集めましたが、ゼロ→400mのタイムがNAの軽自動車なみ、 という海外のクルマ雑誌のテストデータを「発掘」して断念した記憶があります。 確か21秒台だったかな?当時(18年ほど前)テンロクのスポーツタイプの クルマに乗っていたこともあり、それなら「やーめたっ」となりました。 W126の300SDはターボ付きとはいえ、それより多少マシか?という 動力レベルだと思うので、信号が多くゴー・ストップが多くなる環境下だと せっかちな人だと?となってしまうかもです。W124にお乗りになっていたので、 ご存じと思うのですが、この世代のベンツのATは2速発進なのでなおさらです。 ただいったんスピードに乗ると高速道路での走行はお手の物というのは300SDが リアルタイムで販売されていた「間違いだらけのクルマ選び」にのっていましたから すごいな!と思ったのは今でも記憶しています。 私が乗っていた500SEもそうですが、300SDもショートホイルベースのモデルです。 もっぱら自分で運転する使い方をするなら、いわゆる「560SEL」より軽快ですし、 ショートホイルベースとはいえ後席の広さも十分です。 軽快と感じたのは500SEが十分以上の動力性能を持っていたことも影響してます。 2・3回、メーター読みで220km/hで高速道路走ったこともありますが、安定していて 全然怖くありませんでした。今だから話せることですが・・・ コーナリングも軽快です。スポーツ車やコンパクトカーなみに楽しめるし、一体感も 感じられると思いますよ。この一体感を感じられるというのは感覚的なものだけでなく インテリアのつくりにも一工夫があります。ある程度の体格のヒトなら、適正なシート ポジションをとったあと、両ひざをセンターコンソールと運転席のドア側に押し付ける こころもちガニマタにするような感覚ですが・・・にするとコーナリング時でも下半身が 安定するんですが、それを意識させるように、両ひざのあたる部分はカーペット地 ではなく、ドア内側のと同じ素材が張られているんです・・・トリビアネタでした。 Sクラスとはいえ30年ほど前のモデルですから、いい意味で周囲と溶け込んで 走っていけると思います。クルマをよく知る人ならムリな割り込みもしてこないから 乗り心地と相まってリラックスできます。普通に走っていてストレスがたまらないと ・・・動力性能に納得できればですが・・・思います。 所有・維持に関しては、この年式のディーゼルエンジン車がお住まいの地域で 登録ができるのか?というのが最初の関門と思います。この点は要確認です。 また登録が可能としても、構造的にタフなディーゼルエンジンといえども、 ターボは「アキレスけん」であることには間違いないので、試乗は必要です。 そのうえでATもへんなショックがないか?とかパワーウィンドー・ドアロック、 エアコンは大丈夫?等チェックすることは種々あります。ちなみに今あげた個所は すべて「昇天」しているとそれぞれ10万円単位でお金が飛んでいきます。 「車検に100万円」というのは、こういった不具合を2年に一度の車検の際に一気に やっつけようとするからこその金額であって、普段のメンテナンスをしっかりしていれば 20万円あれば収まります。ただ「白物家電」によく例えられる国産車とは違って ガソリンの補充と最低限の油脂・消耗品の交換だけではすまないのが、この世代の ベンツであるのはW124にお乗りになっていたので、なんとなくわかるかと思います。 もし所有するのであれば「初期化」ということでゴム製のブッシュ・ジョイント、経年劣化 が心配な部品を一通り交換するのに(目安)80万円ほどかけてリフレッシュすると 路上で立ち往生ということは避けられて、新車時の乗り心地を楽しめると思います。 ちなみにこの金額、W123の280Eで実際にかけた金額です。ご参考まで。 そのためには普段のメンテナンスをお願いできる「町工場」みたいなところを確保する 必要があります。おすすめはヤナセの販売・メンテナンスの提携店「Lショップ」を探す こと。古いベンツといっしょに国産車も修理工場に入っているという感じのところです。 300SDを扱っているお店がそんな感じのところなら申し分ないんですが、どうでしょう。 またディーラー車(のハズ)ですのでヤナセとの関係をつくっておくのもおすすめします。 280Eを所有していたときのことですが、運転席側のパワーウィンド―がこわれて、 ヤナセに持って行ったことがあるのですが、部品のストックがあってその日のうちに 修理が完了したのには感動した経験があります。5万円ほどかかりましたが(泣) ちょっとしたパーツの交換の際の部品庫がわりに、関係を築いておくのは損では ありません。暑い夏にエンジンオイル交換で乗り付ければ、冷たい飲み物も出て、 ひと時ゆったりした気分も味わえますから。 本格的な整備や車検は、ケースバイケースで中古パーツなど使って臨機応変に やってくれる普段づきあいのできる「町工場」を確保しておけば、そんなにバカ高い 出費にならずに維持できます。 W126,W123は今どきの「ボンネットあけるとエンジンカバーがドン!」という クルマと違って、ボンネット開けてエンジンルームを見たり、清掃するのも楽しいです。 V8エンジンが乗っていて比較的エンジンルームに余裕のない500SEでも 中央のアルミ製の大きなエアクリーナーケースの内外磨いたり、つながっている 黒いプラスチック製のホースのホコリとりなんて毎週やっていました。 エアクリーナーケースはビス止めなので簡単にはずれるので、そうすると今度は シリコンプラグコードをクリーナーつけて汚れ落としとか簡単にできるんです。 280Eは縦置きの直6なのでエンジンルームは「すっかすか」の状態です。 なので自分でエキゾーストパイプにヒートインシュレーターラップと呼ばれる 「耐熱繊維の包帯」を巻いていました。300SDでもできるのでは? ディーセルエンジンだとDIYでいじれるところはあまりないですが、ボンネットあけての 同じような楽しみ方はできると思うので、クルマ好きなら飽きないと思います。 お目当ての300SDが状態がよければクルマに関しての「21世紀最初で最後の贅沢」 と思って所有してみるのをおすすめします。国産車より手間・お金はかかりますが、 国産車よりはるかに楽しいと思いますよ。定期点検記録簿がしっかり残っていて、 履歴がたどれれば、「初期化」の費用も下げられるはずです。じつは最初に買った 280E,ワンオーナーもの+屋根付き車庫で保管されていたもので、内外装は問題なし だったのですが、記録簿チェックすると購入後一度もヤナセに入庫していませんでした。 購入時点で12年落ちの年数経過の状況です。どういうオーナーだったのか不思議。 500SEはこの初期化に関しては全くやっていません。というのも記録簿で直近の車検 まですべてヤナセに入庫しており、一度車検・点検以外のタイミングでステアリング回り のパーツの交換もしているのがわかったからです。たぶん家の前の道路が狭くて 出てすぐいっぱいにステアリングを切って出ていく環境だったのでしょう・・・とここまで 想像がつけば掘り出しモノです。とはいえノントラブルではいきませんでしたが。 とりあえず無責任な外野として私は背中を押してあげます(笑)あとはご自身の判断で お願いします。ちなみに私は年甲斐もなく大型バイクにはまり、その維持費ねん出の ため、いまでは軽トラックを普段の足にする毎日です。まっ独身だからこんなことも 可能なんですが。でもW123・280Eはもう一度所有したいなと思っています。初期化に 金をかけたぶん、思いいれもあるのですが、当時の排気ガス規制で大きくパワーダウン してカー雑誌、「間違いだらけの~」でも評価の高くなかった直6のDOHCエンジンの 回転フィールがあまりにもよかったからです。それでもW126・500SEを買ってしまった のは・・・エンジンフィール・ボディのたてつけ感以外は280Eのさらに上だったからです。 よくいわれる「金庫の中にいるような」という感覚はミディアムクラス・Eクラスのほうが上 のような気がします。300SDはW126のモデル初期の時代のですから、よりその感覚 は強まると私はおもいます。 ものすごく長くなりましたが、ご参考まで、では。