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アイデンティティの定まらない人の悩みとは
- アイデンティティが定まらないという人の悩みは、生育背景が思考に影響を与えているのかという疑問から始まります。
- 多民族社会ではない日本において、異質を排除されると感じることがあり、海外移住も考えましたが、まだ早いと判断しました。
- 異なる視点で育てられた異国間の夫婦の子供として、自分がどちらの国にも貴族意識を持てず、全世界平和を願うユートピア的な思考に揺れ動く様子が見受けられます。
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学生の頃、ノマディックな存在(ノマド的なアイデンティティ)というものにわたしはかつてよいイメージを持っていました。現在の世界情勢においては難しさのほうが目立つように思います。かつて、わたしはロンドンに住んでいたことがあるのですが、ロンドンに限っていえば住人の3割くらいが外人ではないのかというくらい他民族社会です。(※数字は調べたわけではありません)わたしが英国に住んでいた時、実は中国人や韓国人と間違えられたりして時に困ることがあり、自分の国を表明するようになりました。今はどうかわかりませんが、ロンドンでは中国人や韓国人のイメージはけっして良くなかったのです。ロンドンに住みはじめたばかりのころでした。スーパーに買物に行ったのですが、右も左も分からなかったので、レジの前でモタモタしていたのです。そうすると、一応並んでいるはずのわたしに対して、黒人の店員が、はい次の人と言って、私を飛ばして後ろにならんでいる人をレジに呼んだのです。おかしいなと思いつつ、まぁしょうがないかとレジを待っていたら、あなたは中国人?と黒人の店員さんが聞いてきました。いや日本人だよというと、突然態度が変わって、「そうだったの?わたしは日本人は好きなの、中国人だと思ったのよ」って言ったのです。そのときは意味が分からなかったのですが、英国に住んでいくうち、またいろんな国の人をみるうちにその意味が分かりました。要点だけ言えば、当時、中国人がどんどん英国に入ってきていて、ロンドンの労働市場をかなり占拠しつつあったのでした。またそれ以外に中国人はマナーを守らない(多分今でもその可能性が高いですが)嫌っている人が結構いたのです。また韓国人もそれに近いものがありました。比べて日本人はほとんどがマナーを守るし、また素行が悪くないためイメージがよく外国での全然扱いが違うのです。しかも方法は違えど礼儀に対する意識が高い日本人は、英国では好まれていますし、おそらく一部の地域を除き、世界の多くの国々で日本のイメージは大変良いものです。おそらく日本人が海外に行けば必ず体験することです。そういうこともあって、わたしの場合、わざわざ自分のアイデンティティに生まれた国を含めるようになったのでした。そこで思うのですが、実はアイデンティティとは、外からの要請で表明するもので、もしくは必要に迫られて表明するものであって、自然な形で発生するものではない、つまりなんらかの利点があるからアイデンティティを積極的に形成していくのではないかと思うのです。最近は、グローバリズム経済が失速しつつあり、各国でナショナリズムの動きが盛んに広まっています。経済が悪くなければこんな流れになっていなかったはずなのですが、失業率が増え、その少ない職を外人が占拠していくことに対する反発。アメリカやヨーロッパ諸国で起こっているこの流れが、失業率によって引き起こされているという現実。本題に入りますが、このように、状況がアイデンティティ表明の機会であるとすれば、そもそも自分にとって有利なほうをアイデンティティとよび、それを表明するために形成されていくと考えてもいいのではないかと思うのです。おそらく民族意識の高い国家では、このようなカタチは推奨されていないでしょうが、それは民族としての誇りというより、共通民族意識であることのメリットがあるからなのではないかとも思えるのです。
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- pigunosuke
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自分の国籍となる国に対する誇りは有るけれど、国に対する思い入れは無い 人類が平和で有ることは素晴らしいと考えて居らっしゃる という解釈で良いのでしょうか? ならばそれがその人のアイデンティティです 私は日本人ですが、祖国の為云々なんて馬鹿らしいと思ってますよ? 自分の事を優先して、それが誰かの為になるなら それは素晴らしいと思いますけどね 私は他人とは違う、そんなの当たり前です、 だって、私は世界中で私しか居ないのだから それこそが私のアイデンティティです 人とは考え方が違う、 それを活かす事が出来れば強い武器になります しかし 活かせなければ、馬鹿にされて惨めな思いをするだけです 活かせるか、活かせられないか、 活かす方法を探さなければ見つかりません 苦しんで、楽しんで、喜んで、悲しんで そうして見つけていくものです
お礼
御回答ありがとうございます。 何かにカテゴライズしてないと不安で見つけようとしてもかっちりあう物がなく、途方に暮れていたんだと思います。 私は私、で良さを生かせられるように社会とうまく関わっていこうと思います。 それまでの道のりは大変だとおもうけど、いろんな葛藤を乗り越えながら、明るい日がくるまで頑張るのみだと気づかされました。
お礼
丁寧で明快な回答ありがとうございます。これまでずっと貴殿の考える状況下におかれていました。 有利になるものがなく、一生不利な立場で生きていくんだろうと思ってました。 ちょっとでも違うと、直ぐに排除されるので、どんどん自分がわからなくなっていました。 しかし、このような状況下、有利に働く方へアイデンティティを形成していってもいいという考えに気づかされました。 有利になりたければ、有利なものへの理解を深め、自分のものとして吸収していく。 それが、生きるという事においてとても重要な要素になってくると思うようになりました。 私は私、と、言い張るには順番が逆ですね。 有利な物への理解とそれに同化する事で、自然なアイデンティティの形成が出来るんだと思いました。 理解と同化をこれから深めます。 ありがとうございます。