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サイレンススズカの考察と競走力について
- サイレンススズカは類稀なスピードで宝塚、毎日王冠まで連勝しましたが、強い相手に対して同じ競馬ができたか疑問です。
- そのスピードはどんな相手でもハナに立ってしまうほど圧倒的であり、他の馬に譲ることはありませんでした。
- しかし、強い相手との競馬は想像するしかできず、具体的な比較はできません。しかし、毎日王冠の強さからもサイレンススズカの競走力は高いと考えられます。
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個人的な意見としては、弱点は色々とある馬だと思います。 また、距離の壁などもある馬だったと思います。 例えば、1997年のマイルCSでは、ハナを切ることができず、キョウエイマーチと競り合う形の逃げとなって、結果、完走17頭中15着と惨敗を喫しました。このときの2着が、競り合ったキョウエイマーチであったことを考えても、マイルでは逃げることすら出来ないのを考えれば、中距離以上でこその逃げ馬でしょうし、それよりも距離が伸びてよい、ということもないと思います。 ただ、底を見せないままに死んでしまった、ということも含めて、色々と想像する余地のあった馬だったのも確かだと思います。 まず、4歳になってから破った相手ですが、これは、物凄く強い相手を破った、とは言いがたいものの、しかし、弱い相手ばかり、ともいえないと思います。 サイレンススズカの連勝は、4歳のバレンタインS、中山記念、小倉大賞典(中京競馬場で行われた)、金鯱賞、宝塚記念、毎日王冠の6連勝です。 このうち、最初のバレンタインS、中山記念、小倉大賞典はそれほど強いメンバーとはいえませんでした。中山記念は、皐月賞馬・イシノサンデー、当時、重賞3賞のローゼンカバリーなどがいましたが、どちらも近走の成績はイマイチでライバルとはいえなかったと思います。 ただ、その後の、金鯱賞、宝塚記念、毎日王冠は、その当時の評価としては決して弱いメンバーではありませんでした。 金鯱賞には、菊花賞馬・マチカネフクキタル、前年、底を見せないままでアルゼンチン共和国杯を勝ったタイキエルドラド、年明けから重賞連勝で、その年の年末には香港Cを勝つミッドナイドベットなどがいる中で、大差のレコード勝ち。 宝塚記念は、天皇賞馬・メジロブライトがアクシデントでレースにならなかったとは言え、エアグルーヴ、ステイゴールド、メジロドーベル、シルクジャスティスなどがおり、当時のトップクラスの馬はほぼ出走していました。 毎日王冠でエルコンドルパサー、グラスワンダーを破ったことも、相手が3歳だった、というの考えても、マイナス評価にはならないでしょう。 少なくとも、当時のトップクラスの馬たち相手に中距離で完勝できるだけの力があったと言うことは出来ると思います。 その上で、想像の余地を大きくするのは、そのタイムだと思います。 大差で勝った金鯱賞。この勝ち時計は、1分57秒8というものでした。 現在では、1分57秒台というのは、それほど珍しくありませんが、このレコードが記録された1998年の段階で、1分57秒台の時計が出たのは、1988年の函館記念と1997年のオーストラリアTの2回だけで、きわめて優秀なタイムという評価をすることが出来ました。 毎日王冠の1000M通過タイムは、57秒7。 1990年以降で、1000M通過タイムでこれを上回っているのは、サクラバクシンオーが飛ばしてレコード決着となった1994年とストーミーカフェが飛ばしてレコード決着となった2007年の2度しかありません。そして、どちらも逃げ馬は着外に惨敗しています。 天皇賞・秋の1000M通過タイムは57秒4。 こちらも、90年以降で、これを上回るのは、ローエングリンとゴーステディが競り合った03年、シルポートが飛ばした昨年だけです。しかも、どちらも、東京競馬場改修によりコーナーが緩やかになった新コースである上に、こちらも逃げた馬は惨敗しています。92年にメジロパーマーとダイタクヘリオスが競り合って、とんでもないハイペースと言われたときが57秒5ですから、単騎でそれを上回る時計を出していた、ということもいえます(このときも、メジロ、ダイタクは惨敗) そういう超ハイペースの逃げを打ちながら、勝ってしまう、というところに、この馬の魅力があるのだと思います。 シンボリルドルフやディープインパクトと対戦をしたとき、どちらが勝つのかはわかりません。 ただ、サイレンススズカがこのような走りをする以上、普通の馬が競りかけていけば、サイレンスズスカが沈むかも知れませんが、同時に競りかけた馬も沈むはずです。そのくらいのタイムで走っているわけですから。 ですので、競りかける馬が出る、ということ自体が難しいと思います。 そういう部分が、悲運の名馬、というところ以上に評価された結果じゃないかと思います。 正直、私も、過大評価じゃないか、という思いは消えないのですけどね。
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- value-star
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はじめに言っときますが、自分はアンチ サイレンススズカ派でした。 しかし、その凄さは目の当たりにしてきています。 まずサイレンススズカを語る上で、武豊騎手が乗り出した香港C以降からという認識を持ってください。 それ以前は、能力はあるが気性が激しく競馬もまともに出来ないみたいな評価でした。 香港Cで初めてまたがった武豊騎手は、5着に負けましたが 「凄い能力を持っている!この馬は自分の走りたいように走らせたほうがいいと思います。次走も乗せてください!」 と潜在能力を感じ取ったわけです。 それからスタートして無理に抑えるようなことはしないで、ご覧のような連勝街道です。 さらに何年か前の雑誌で競馬関係者(調教師や騎手)などに聞いたアンケートで、「最強馬は?」というのでは大勢の方が「サイレンススズカ」と答えていました。(まだディープがいないときですが) 同じく「理想の競走馬は?」で、武豊騎手が「サイレンススズカのように(他馬に邪魔されない)逃げで、ハイペースで飛ばしてるのに、さらにそこから追い込み馬のような脚が使える馬」と答えてました。 名馬に数多く乗ってきた武豊騎手が「理想とする馬」というだけでも、その凄さが伝わってくると思います。 ちなみにディープとの比較は「正直わからない」そうですが、もしかしたら引退して間もないディープ熱に水を差すことに配慮した発言だったかもしれません^^; まあ自分は、それでもシンボリルドルフが最強だと思っています^^;
お礼
その脚質から、レース振りから、絶頂期にはかなく散ったことから、 本当の強さの比較が難しいです。 武さんが言っている通りであれば次元が違ってきます。 ルドルフが好位から行って競り勝てたか?解らない。 どうもありがとうございました。
- nozomi3015
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こんばんは >サイレンススズカはどんな相手でもあの競馬が出来たのか? あの競馬しかできなかったんだと思いますよ。 ダービーでサニーブライアンと競ったら共倒れになると考え 控える競馬をして失敗しました。 それ以来、陣営は徹底的に逃げることを選択したのです。 でも、マイルCSでは鼻をきることもできませんでした。 つまり、どんな距離でもマイル戦のラップを刻む馬なんです。 長距離戦を中距離戦のペースで逃げてバテながらも残る馬はよく見ますが、 中距離戦をマイル戦のペースで逃げた馬は必ず馬群に沈んでいます。 (去年のシルポートも16着でした) ペース配分で比較対照となる馬がいないのだから最強と呼ばれるので、 競争相手との比較ではないということだと思います。 ついでに、武豊や大川慶次郎が絶賛したので伝説となったのだと。。。 個人的には、距離に関わらずおり合えるオグリキャップやウオッカ のような馬がすごいと思いますが。。。
お礼
確かに恐らくもろさがあって注文が付くタイプとは見ているのですが、 でも毎日王冠は強かったですよ。 エルコンドルが次走のJCを圧勝していることから比較するとオバケになっちゃいます。 そのスピードをどのように評価したらいいか、解らない。 どうもありがとうございました。
お礼
そこそこの相手に、すごいタイムで(単騎で)完勝している訳ですね。 エルコンドルつながりで比較すると歴代ベストスリーも納得ですが、 どこかに?が付きます。 関西での内容が私に不足しているところですが、 毎日王冠と天皇賞のレース振り及びエルコンドルとの比較で高い評価を得ているのか? 後方待機の強敵が自ら捕まえに行った時?それとも動けないのか? まっこればかりはタイムマシンがないと解らない。 どうもありがとうございました。