塗装の目的といえば、機能強化と装飾ですね。
・表面強度UP(ウレタン系など、「強い塗膜」で表面を傷つきから保護する)
・耐水性UP(水性塗料でも、一旦乾燥すれば多少水濡れしても染み込まないから汚れも拭き取れる)
・風合いの維持(木目や色味を長期間維持し、クロズミなどを防ぐ)
・木肌の平滑化(毛羽立ちを抑え、滑らかな表面を長期間保つ)
・木地の改善(ヤニ、細かい凹凸など、材の不具合をカバーする)
・模様付け・アンティーク調外観、など装飾目的
といった項目になるでしょうか。
最後のエイジングや模様描きなどの装飾目的を除くと、基本的には後々まで使用しても汚れたり傷ついたりしにくい、というのが塗装の目的です。そういうメリットを放棄して手軽さを選択できるってのもDIYの自由ですから、特に濡らしたり汚したりといった用途を想定しない本棚ですし、無塗装でもOKでしょう。
ただし、本を汚さないというのは基本ですから、材料としてはヤニが出ていないものを選ぶことですね。
もしくは、本の接する内側だけでもカッティングシートや「壁紙」を貼って覆うというのも一つの方法でしょう。
あと、棚板幅300mm超にするならMDFやベニア合板など使うと荷重に負けて容易にたわんでしまいます。
無垢板か、せめて柾目の合板を使用された方がタワミも変形も少ないでしょう。前後縁に金属のL板をネジ止めしてやるだけでも強度UPになります。
今回希望サイズが大きそうですので、表面の滑らかさが欲しいならばサンダーなりを購入された方が圧倒的に楽です。ホビーユースですから安め4千円程度のオービタルサンダーで十分。紙ペーパーは200番台~600番あたりで2~3種用意できれば良いでしょう(消耗品ですが3種類それぞれ数メートルロールで揃えても1000円程度です)。
ペーパー仕上がりイメージとしては200番台で表面サラサラ、400番台でスベスベ、600番台でツルツル、800番台以降でツヤツヤ、って感じ。塗装しなけりゃ600番手以上まで仕上げてもどうせ長持ちしませんから、400番台までで十分でしょう。
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天井まで届く本棚とのことなので、塗装とは直接関係ないですが老婆心から2点注記を。
(1)本は重いです。
ちょっと棚幅を持たせようとすると荷重に耐えるために棚板も支柱もゴツなっていきますが、
棚を置く床の強度や本棚の接地面積などちょっと気を配っておいた方が良いでしょう(^^;
(2)本は重いですII
地震等により、部屋に居ながらにして雪崩に合う危険性をはらんでいます。
また本棚自体の倒壊はもちろん、天井近くから落下して来る単行本だって十分に鈍器に成り得ます(^^;
・本棚自体の転倒防止(壁や天井面との固定、後方傾斜など)
・棚板の外れ防止(棚板下の支え+上からの押さえ、ネジ固定など)
・本の飛び出し防止(手前に枠や扉を設けたり、棚板に滑り止めのシートを敷いたり)
といった配慮を盛り込む方が、より安心して使用できることと思います。
お礼
ありがとうございます。 IKEYAですか。いったことはないのですが興味はあります。 うまい具合に適当なものがあればいいのですが。 あと値段ですね。