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WPW症候群と心臓弁の異常について
- WPW症候群とは、心臓の電気信号が正常に伝わらない状態のことを指します。病名は「ウォルフ-パーキンソン-ホワイト症候群」とも呼ばれ、不整脈の一種です。
- 心臓弁の異常に関しては、血液の一部が逆流している状態を指します。これは弁の動作が正常でないことに起因しておこる問題であり、血液の逆流が心臓の機能に影響を与える可能性があります。
- WPW症候群は手術によって完治することがありますが、重篤な発作が起こる場合には死亡する可能性もあるため、経過観察が必要です。心臓弁の異常に関しては、血液が逆流していると血栓ができやすくなるため、定期的な検査や治療が必要です。
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> 血栓ができやすく、それが飛んでいくと、脳梗塞 これは弁の逆流よりも、心房細動と呼ばれる脈が全てバラバラに打つ不整脈の話だと思われます また、心エコーの説明でもあったように普通の方でも弁にはある程度の逆流が存在していますから、それだけで直ちに異常とは言えません 心臓の上側の部屋である心房の上部に脈のタイミングを出すところ(本来のペースメ-カー(洞結節))があり、たとえば1分間に70回作られます その命令が心房→心室へと伝わって行き、最終的に心室が収縮して血液を体全体に送り出します 心室にまで命令が行けばその命令はそれ以上伝わるところが無く、次の命令がペースメ-カーで作られて伝わってくるまで心室は収縮しません 心房から心室に命令を伝える道(伝導路)は特定の一箇所(房室結節)で、ここはあえて伝わりがユックリになっています WPW症候群はこの心房から心室に命令が伝わる伝導路が本来の所以外にもあるものです(副伝導路) 本来の伝導路が命令を伝える以外の場所から命令が漏れて心室に伝わりますから心室の一部が通常よりわずかに早く収縮を始めます これだけではほとんど普通の状態とかわりませんので心電図でWPW症候群特有の波が見える方でもその時には何も症状はありません 心房心室間に複数の伝導路がありますと時には心室で無効になるはずだった命令が心房に戻ってしますことがあり、一つの命令が心房心室でグルグルと回って心室の収縮がペースメ-カーの命令がなくても繰り返す時が出てきます こうなりますと通常の倍以上の速さで脈が出ることになります こうした、突然脈が速くなり、突然元に戻ることを特徴とする頻脈発作を生じる可能性があるのがWPW症候群です 通常時の心電図でWPW症候群特有の波が見える方でも全く頻脈発作の経験が無い方がいますし、毎日のように発作がおこる方もあります 頻脈発作がおきますとドキドキした不快感がありますがそれだけでは危険性はありません 頻度が多い方にはお読みになられたであろうカテーテルアブレーションと言われる手技で余分な伝導路を断つことが多くの場合可能です ただし、WPW症候群の方に、最初に書きました心房細動の発作などが起こった場合、非常に命令の漏れがしやすい一部の方などでは心室の働きも極端に落ちてしまい重篤なこととなる可能性があります まとめますと、頻脈発作の頻度が多いなど症状が生活の質を落とすような場合は処置が必要です 心房細動を合併したり、動悸時に目の前が暗くなるなどの他の症状を伴う場合にも処置が必要で これらの場合には不整脈の診療に精通した専門医に相談する必要があります http://jhrs.or.jp/specialty/facilities.html
お礼
ご丁寧な回答、本当にありがとうございます。 昨年、相次いで心臓の問題が発覚したため、他人には平然としておりましたが、本音ではこの先大丈夫だろうかと思っていました。 頻脈や胸の苦しみは、普通の生活を送っている限り無くなりましたので、大丈夫だろうと安心いたしました。 また血液の逆流も、考えているほど恐ろしいものではないとご教授いただき、ホッといたしました。 いままで定期健診なども軽視していたこともあり、今一度自身の健康管理をきちんとしなければと思うに至りました。 重ねてお礼申し上げます。