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胃酸過多とパブロン
胃酸過多で胃痛やゲップ、また、胃酸が出ると血圧が上がり数年苦しんでおります。 プロトンプ阻害剤(タケプロン等)を数か月服用したのですが、だんだん効果が薄れていきました。 また、交感神経の亢進も疑い、リーゼ錠を試してみましたが、効いたり効かなかったりです。 そんな中、風邪気味になるといつもパブロンS錠を服用しているのですが、パブロンを飲むと胃の具合が必ず良くなります。成分を調べてみたのですが、よく分りません。 効果がある理由をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。よろしくお願い致します。
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胃酸が出るから血圧が上昇するわけではありません。血圧は自律神経の働きで調整されていますがなんらかのストレスが交感神経を緊張させ上昇の原因となります。はじめにストレスありき、血圧上昇ありきです。ストレスは交感神経を緊張させますが血圧上昇だけでなく胃腸の働きをも抑制します。例えば不安や心配事を抱えると胃がつかえたり、痛んだり、食欲が落ちたり便秘(その逆の下痢や腹痛)したり不快な症状を感じることは良くあることだと思います。当然胃や腸の血流がわるくなり胃酸や消化酵素の分泌は減ってきます。 しかし我々の体は悪くななるとすぐにそれを元の良い状態に戻そうとします。これが体が本来備えてる自然の治癒力です。なんらかのストレスや食べ過ぎで悪くなった胃腸をそのままにしおくことはありません。胃腸が悪くなればそれを回復させようと胃腸の働きを高めようとします。自ら血流を良くして胃を動かし胃酸や消化酵素の分泌を高めて消化吸収にエネルギーを注ぐのですがこれらの治癒反応はすべて副交感神経の働きによるものです。胃酸が出たりゲップが出たり胃痛はどれも治癒反応の過程で生じるもので悪化してるわけではありません。不快な症状を感じるのは体が良くしよう、元の状態に戻そうとしてるまさに正しい姿です。実に不快極まりないことですが減った胃酸を出したり痛みを起こしながら治してることになります。そういう辛い不快な症状を起こさないと治らないのです。 強力に胃酸の分泌を抑えたり不安を減らす薬はすべて治癒反応を起こす副交感神経の働きを抑制するものです。確かに薬が効いてる間は不快な治癒反応を抑えていますので症状は楽にはなりますがそれで胃の状態が良くなることはありません。薬が効かなくなればまた治癒反応が始まりますので不快な症状が出てきます。 パブロンSで調子が良くなるのも同じで一時的に治癒反応が阻止され症状が治まってるからです。ですから服用を止めればまた不快な症状はぶり返すことになります。胃が治ってるわけではありません。 ではパブロンSがどうして症状を軽減してくれるのかというと効能を見てもらえば分かります。”風邪を治す”のではなく”かぜの諸症状の緩和”とあるはずです。パブロンSは風邪を治すのではなく一時的に症状を緩和することが目的なのですが、というのも先の二つの薬物と同様に胃酸の分泌など副交感神経を抑制する薬剤だからです。中でも鎮痛や鎮咳の成分は強く交感神経を緊張させ副交感神経を抑制します。例えばコデインですが使うと便秘する人がいるほどです。 胃酸を増やしたり胃の運動を良くしようとする体の自然の治癒反応を薬物で無理やり抑え続けると治るものも治らなくなりますので注意が必要です。
お礼
albert8さん こんにちは 大変わかりやすい解説ありがとうございました。人間の体の治癒力は不思議なものなんですね。 交感神経を高めない生活ができるように努力したいと思います。また、副交感神経亢進を抑える方法(ツボマッサージなど)を勉強したいと思います。