こんばんは。
プロ・アマ含めてというと概数といっても難しそうです…想像すらできませんが…
たまたま昔読んだ本を思い出しまして、本当に、ちょっとだけのご参考までに。
指揮者の岩城宏之さんが1990年頃に書かれたもので、「フィルハーモニーの風景」(岩波新書)というものです。
世界の名だたるオーケストラを見てきた自身の体験や舞台裏の様子などを綴ったエッセイなのですが、
この中に「ハープの運び屋さん」という章がありまして、とても面白い話だったのでよく覚えていました。
ハープの演奏者人口について書かれた部分があるのですが、それによると(だいたい引用。ちょっと簡単に書きます)
◆”オーケストラに所属している”ハーピストの数は、日本中でせいぜい十数人だろう。
つまり、オーケストラの数よりも少ない。
何故なら、通常のレパートリー曲でハープを必要とする曲があまりないので、ハープが必要な時だけ
ソロでやっているプロを頼めばよいから。
◆ハープはもともと独奏楽器なので、オーケストラへの出演よりもソロ活動や小編成の演奏会のほうが断然多い。
CM録音などの需要も多く、膨大な数のソロ活動が行われている。
◆現在、日本ハープ協会のメンバーは200名を超えた。他にもアマチュアはたくさんいる。
…これだけです…(^^;;すみません、ちっとも演奏者人口の全体は見えませんね…
しかも、書かれたのが13年も前ですから、今はもっと増えているでしょう。
ハープだけを教えている専門の学校があるかどうかわかりませんが、
ハープ専攻のある大学は、東京芸大、東京音大、桐朋学園大、武蔵野音大などをはじめ、国公私立含めて18校あるようです。
アマチュアやセミプロ向けにも、ヤマハや十字屋などの教室、または個人で教室を開いて教えている方も多くいらっしゃるようです。
ちなみに、先の「ハープの運び屋さん」は、
戦後間もなくひょんなきっかけからハープなんて初めて見るへんてこで高価な楽器を運ぶことになり、
以来、ハープの運搬に関しては日本唯一の専門店で、扱う数は世界一だろうとも言われている、という
東京の小さな運送屋さんの話です。日本フィルの楽器(ハープだけでなく)運送もやっているそうです。
面白いお話なので、もし書店で見かけたらちょっと立ち読みでも(^^;してみてください。
質問の的を射ておらずすみません…
お礼
お礼が遅くなりました。 ハープに関連したお話し大変参考になりました。 「フィルハーモニーの風景」探しています。 小生の愚問にお答えになられたかたがお一人ということが、ハープ人口が極めて少ないことの具体的な証しなんでしょうね。(笑)