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歌舞伎の『紅葉狩』は松羽目物?
先日、能で『紅葉狩』を観た時、解説者が「これは歌舞伎にも移植されました。こういう演目を松羽目物と言います。歌舞伎の『紅葉狩』は松羽目物の代表的なものです」と言われました。 ところが歌舞伎に詳しい知人の意見では、「歌舞伎の世界では『勧進帳』のようなものは松羽目物というが、『紅葉狩』は松羽目物ではない」そうです。実際、歌舞伎に関する文献ではそのように記されているものが多いようです。 その一方で、『紅葉狩』は松羽目物、とする資料もまた多く、混乱してしまいました。 歌舞伎の『紅葉狩』は松羽目物なのでしょうか? また、松羽目物と呼ばれる演目の要件は何でしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
松羽目物を「能を元にした舞台」として捉えるのか、「松羽目を飾った舞台」と捉えるのかで、意見が分かれるのかと思います。 能を元にした歌舞伎が松羽目物と呼ばれるのは、能の舞台を模倣して、大きな松の背景絵「松羽目」が飾られるところからきています。 「紅葉狩」の場合は能から移植された舞台という点で、代表的な松羽目物として扱われていると思います。 けれども実際は、松羽目メインのシンプルな道具ではなく、紅葉を飾った華やかな舞台で演じられるので、『松羽目ものではない』とおっしゃる方も多いのだと思います。
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- borneo
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回答No.2
「松羽目物」は、能舞台を模して、左右の袖に竹を描いた松羽目のある舞台装置で演じるものをいいます。7世市川団十郎による『勧進帳』が、最初とされているようです。 『紅葉狩』は、たしかに能に依拠してはいますが、『歌舞伎事典』では、これを「松羽目物ではない」としています。
質問者
お礼
sillyさんのおっしゃるように、歌舞伎がわでは能から移植したものすべてが「松羽目物」ではないのですね。 ありがとうございました。
お礼
考えかたの相違なのですね。 ありがとうございました。