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胃腸の不調を改善するもの

アミラーゼという酵素はデンプンなどを分解する消化酵素で唾液などに含まれる……ということで、胃腸薬や消化剤に含まれていますが、酵素を経口摂取しても効果はないとも聞きます。 これら胃腸薬などは、本当に効果があるものなのでしょうか。 ちなみに、私はアミラーゼが含まれる胃腸薬を服用したことはなく、その効果のほどの実体験はありません。 しかし、ウメボシは胃が悪くなった時には効果があるのは体験としてあります。あと、リンゴ。 これら食品が胃腸の調子を改善するメカニズムとは一体どうなっているのでしょうか?

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  • mekuriya
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回答No.1

>酵素を経口摂取しても効果はないとも という言説が一部に流布しているようですが、間違いです。栄養学は発展途上でありまして、まだ多くのことが解明途上なのです。あたかも中世の錬金術のような段階なので、とんでもない妄説が唱えられ、多くの人が妄説に惑わされているのが実態です。 酵素とは何かというとたんぱく質の一種です。たんぱく質は20種類のアミノ酸が複雑かつ高分子に結合した化合物です。酵素もたんぱく質ですから、人体の消化システムによって最終的にはアミノ酸に分解されます。しかし、高分子なだけに簡単に分解されるわけではありません。経口摂取した酵素は消化酵素によって何段階にも渡る分業で段階的に分解されていくのですが、その途中段階でペプチドと呼ばれる化合物を経ることになるのです。ペプチドはその分子量がたんぱく質とアミノ酸の中間程度の化合物です。そしていくつかの酵素が持つ機能は、その酵素を構成するペプチドの持つ機能であることが分かってきているのです。だから酵素は人体の消化機能で分解されながらも、しぶとくもその機能を果たすということが起こるのです。胃腸薬や整腸薬といった薬剤はこの酵素の機能を応用して消化を助ける働きを持つのです。人体が生成した酵素だけじゃ力不足なので胃腸薬や整腸薬の持つ酵素の力を借りるという仕組です。 ちなみに発酵食品と呼ばれる食品があります。例えば納豆やイカの塩辛やヨーグルトといったものです。これは納豆菌が生成する酵素やイカの肝臓に含まれる消化酵素や乳酸菌が生成する酵素の働きで本来の食材がもつたんぱく質を予めある程度まで分解する食品です。 口に入れる前から消化を手伝っているようなもので、大きな分子量を化合物をより小さな分子量の化合物に分解されるのです。それが消化を助けることになります。人体の消化機能はあたかもリサイクルショップみたいなものです。大きな古いテレビをそのまま持ち込まれるよりは、ブラウン管やトランジスタや抵抗やコンデンサといった電子部品に分解され仕分けされて持ち込まれた方が手間が掛からなくて助かるのと同じです。 昔から食事はよく噛んで食べなさいといわれるのは唾液の酵素を食品に絡めて胃や腸の負担を軽減する為です。人体は食べ物の消化作業に多大なエネルギーやビタミンやミネラルを消費してしまいます。場合によって食べ物が持つ炭水化物・たんぱく質・脂肪のエネルギーよりも消化に必要なエネルギーの方が大きいといったことが起こります。 いわゆる「消化が悪い食べ物」というのが、そういった食品です。栄養が全然ないのに、消化にだけ手間がかかるのでは元が取れない。現代人は昔の人の知恵を忘れて、そういう馬鹿げた食事にばかり夢中になっている。 本当は胃腸薬や整腸薬など必要ありません。古来の日本にそんなものは存在しない。古来から日本人は発酵食品を多く食べ、大根や人参や玉葱などの酵素を多く含む自然食品を食べてきたのは食べた後の消化活動を助けるためだったのです。だから昔は胃もたれや食欲不振なんて無かったのです。極端な偏食で栄養のバランスを崩し、消化に悪いものばかり食べたがる現代人が増えている。 例えば二日酔いになると食欲が全然無くなって朝食が全然食べられなくなってしまいます。それは脳が非常事態宣言を発して、今は食事どころではない、至急アセトアルデヒドを分解せよという命令を体に対して発するからなのです。それぐらい食事というものは人体にとってはかなりの負担になる作業でもある。毎日非常事態になってしまうというのは不健全極まりない話なのですが、それはそれで人体の機能としては正常なのです。手持ちの資源を全て有毒物質の分解に専念させようということです。食欲が無くなるのは係員が有毒物質分解作業に動員されていて、持ち場を離れるからです。今、食べ物を胃に持ちこまれてもお手上げだよというサインが食欲が無くなるという現象なのです。 梅干の効果は梅干が酵素を持っているわけではなくて、梅干を食べる時に唾液の分泌が促進されて、唾液の持つ酵素を発動させて消化を助けるからです。唾液に含まれる酵素も食材に含まれる酵素も胃に入ってしまえば何の違いもありません。人は経験則で梅干がすっぱいことを知っています。すっぱさを少しでも緩和しようとして自然に唾液が出てくる。それだけが梅干の効能というわけでもないが、一つの効能であることは間違いありません。 リンゴはよくわかりませんが、人体に有用な酵素を持っているようです。 そして冒頭で説明したように酵素は胃や腸に入って分解されながらも、消化機能を失わず、人体の消化活動を助けることになるのです。 胃腸薬に頼るぐらいなら大根おろしでも食べなさいといいたいのですが、胃腸薬とて決して無駄ではありません。 ちょっと話が余談に過ぎたかも知れませんが、参考にしていただければ幸いです。 最後ですが、酵素は一説には何千種類とあって、その機能は全部異なっています。栄養学はまだまだ分からないことが多い。私も勉強中ですが、これからも新たな事実が判明することもあるでしょう。

dendritic
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございます。 アミラーゼが分解される過程でペプチドという化合物となり……結果的には消化の手助けをする……。 貴重なご意見、たいへん参考となりました。 栄養学はまだまだ発展の途上なのですか。科学として未発達な分野だからこそ、いろいろと誤った情報が交錯しているのですね。 昔から体に良いもの、消化に良いものとされる食品は、古くから経験則としてある食生活の知恵であり、そこにはまだ科学では解明されていない何かがあるのかも知れませんね。 でもそれがまた、商売に利用されると不透明な部分が出てきますので、一般的な市民にとっては判断が難しいところがあります(例を言えば、マイナスイオン効果があるとされる製品など)。 ですので、アミラーゼの胃腸薬ももしや……と思う気持ちがあったのですが、それは杞憂である様子に思えます。 ここでやはり大事なのは自分の経験でしょうか。その上で、昔から言われている経験則も軽視することなく考える……ということが、これから必要とされることに感じます。 なにはともあれ、ペプチド、酵素にまつわる消化の仕組みなど、詳しいご回答、ためになるご意見、本当にありがとうございました。かなり考えが一新された気持ちです。

その他の回答 (3)

回答No.4

腸の改善に乳酸菌はよく聞きますが、もっと効果的な乳酸菌生産物質ってのがありますよ。 体験談とかリアルに載ってましたよ。 http://乳酸菌生産物質.jp/

参考URL:
http://xn--fkqq09fq1bqa778phqmcxh.jp/
dendritic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • thegenus
  • ベストアンサー率49% (330/673)
回答No.3

お気持ちは分かりますが、そのお気持ちを利用して、厚生省以下医者から健康食品会社に至るまで、庶民を食い物にしています。特定保健用食品とかお墨付きで、消費者を誘って、自分は接待と天下りです。保健機能食品とか第一類医薬品とか少しも科学的な言葉ではありません。利権です。そうした利権の副産物の一つが酵素食品とも言えます。食事に薬理的な効果期待するのは間違いです。逆に言えばふつうの食事をしていることが最高の身の安全なのです。たとえば梅干食べたからとかバナナ食べればという発想になったら間違いの元です。梅干もバナナも食っても食わなくてもいいものです。特定の食品に権威もパワーもないのです。 (No.1のお礼文) >「科学として未発達な分野だからこそ、いろいろと誤った情報が交錯しているのですね。」 それは研究者・専門家を好意的に見ている考察です。未発達のところを逆手にとって商売しているんです。研究は予算を取るためや新製品は金を取るため、ほんとかどうかは二の次です。交錯ではなく、私利私欲が渦巻いているのです。 「酵素に限りがある」という命題はウソもホントもないナンセンスな議論です。酵素は作られる物です。調節される物です。食物連鎖というか、人や動物は、植物や微生物の恩恵を受けていますが、限りある酵素が生態系を循環しているのですか。そんなわけありませんよ。 酵素はアミノ酸から作られるタンパク質分子の一種類です。 「アミノ酸に限りがあるか」こちらの方が酵素よりも限りがありますよ。つまり体には何らかの窒素化合物を補給しないと窒素死するのです。窒素を含む化合物がアミノ酸です。摂取方法はタンパク質摂取です。 酵素を酵素のまま体内へ補充するというのは無駄な科学です。それより考えるべき課題がたくさんあります。 『体内の酵素は限りがある?』 http://okwave.jp/qa/q7189516.html (上記No.4回答) >「ペプシンの量が減るなどと言ったフィードバックは起こりません。」 これは見事ですね。科学的思考の勉強になります。消化酵素を飲んだ事を知っているのはその酵素名を目で読んだ人だけですからね。胃にとって食べた酵素はただの食べたタンパク質です。 ただ仮説として消化時間が短くなればというのがあります。 消化薬ですが、これは製薬会社がどういうつもりなのか知りません。添付資料など薬剤情報があったらご紹介下さい。仮に実際的に意味のない薬であっても現実に販売する事は可能なのです。ビオフェルミンなんて大昔から医者が出し続けています。杞憂ではありません。害のない物なら効果が無くても公的に人に飲ませることが可能なのです。安全の基準は、吸収されない物質が一番安全なのです。 消化薬の酵素もタンパク質ですが胃に入っても少しは作用するでしょう。ヒントを申し上げると酵素がpHなどで変性すると言っても、それはビーカー中の塩酸水溶液に酵素の粉末を溶かして掻き混ぜたりした時の話であり、そのまま人の生活に応用してしまうと生化学馬鹿になってしまいます。そんな現象がヒトの体の中で起こっていますか?ガラス棒や酵素粉末がどこにあるのですか、ということです。効果が保証されている物ではありませんし、期待できるものでもないと私は思います。ウソじゃないけど無意味なのです。ウソじゃなければ許可されます。 経口する酵素の有用性なんてものが、万が一、あったとしても、せいぜい、体内に入る前の、消化管内の話です。 酵素食品の摂取の馬鹿らしさは、まず、変性も分解も免れた、あるいは部分的に破壊されたタンパク分子が、そのまま吸収されるのか、という吸収の問題です。製薬会社が経口薬の吸収率を高める為に研究しているのが馬鹿みたいになります。吸収されるんだったらなんのために消化(分解)しているの?消化するのをやめて吸収だけしたらいいじゃんとなります。消化する為に酵素を使うから酵素が足りなくなるって脅かしは根本的にヒトの生理を否定しています。 次に、仮にその酵素由来の物質が体内に入って効能をもたらすとしたら、それはもはや薬です。医者の処方箋がいります。私は麻薬以外の全ての薬剤を一般医薬品として処方箋無しに買えるようにすべきだと考えていますが、勝手に薬を飲んではいけないという意見を馬鹿な庶民は言いませんかね。その馬鹿庶民のせいで薬の市販化が進まないのですが、同時にそういう人たちが薬理効果に匹敵する食材を医者に断りもなく探す矛盾は馬鹿だからでしょうかね。薬というのは結果的に酵素などタンパク質の働きを調節できる化学物質です。酵素を直接体内に入れて効くのならばそれは薬を越えていますね。 質問者さんは未知の可能性を研究されるよりも生化学や薬学の基礎を学ばれて医学・栄養学を検討される作業を始めた方が有意義に思います。分っている事を頼りに生産的な思考をした方が良いという事です。それが十分なされていますでしょうか。その課題がたくさんあるのならそれをする方が利益は大きいと思います。 ★たとえばネットーキナーゼなんてたまに耳にしますが、研究している人は少ないんじゃないでしょうか。なぜでしょう。科学が未発達だからですか(笑)多くの科学者がその研究をしようと思っていないということでしょう。それが科学者の判断であり、その隙を利用しているんじゃないでしょうかね。 本来医学薬学栄養学の専門家は保守的な思想を持って、新しい賭けをするよりも、迷信的な大間違いを防ぐ社会的役割を担っていたはずです。不確かな効能を宣伝する事が仕事ではなく、大間違いを否定する事に意義があるのです。ところが最近は逆に、迷信のリーダー役になっているように思えます。回答者さんも私も自分では気がつかない大間違いを体に良いと思って続けているかもしれません。あるいは自明なとんでもなく体に悪い事をしながら、それとまったく相殺しないぐらい、小さい効用を手に入れようとして科学的議論に時間と思考力を費やしているかもしれません。利があったとしても赤字なのです。悪い事をやめるのが先決なのです。 個人的には語弊がありますが、かなり少ない種類の食材でヒトは生きていけると思います。そうする必要はありませんが問題は不足というよりも過剰であり食事の仕方であり、その個人の生活における負荷や疲労回復の有り方だと思います。つまりいろんな物を胃袋に入れて、サプリと薬飲んでは、スポーツジムに通ったりしている人は何をしているのかさっぱりですね。第一ぜんぶエコに反しています。 食物を体に入れたら消化しなければならなくなるというのは事実です。それによって酵素が不足することはなく、問題は、食べすぎてしまうことです。食べすぎの人が梅干食べても余計に食っているだけになります。ジムに行ってもサプリを飲んでも食いすぎた事実は解消されません。酵素や栄養が足りないのではなく脳のしわが足りない。足りないと生活習慣病と医原病になる。 皮算用するよりも、ご自身の肉体の生理を信じられた方が確かだと思いますね。 消化薬の至適pHについて、また「禁忌」を参照されたし(安定だとこういう心配が出てきます)。(JAPIC) http://www.genome.ad.jp/kusuri/japic_med/show/00010170

dendritic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。

  • albert8
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回答No.2

ウメボシやリンゴの酸味の正体はリンゴ酸やクエン酸ですが、我々の体はこういう酸っぱいものあるいは苦いものなど味のまずいものを口にするとそれを早く吐き出そうとして唾液の分泌を促進します。唾液の分泌は副交感神経の支配なので次第に副交感神経が優位になってきます。唾液や消化液の分泌以外に蠕動運動など消化管の働きを高めたり排便排尿などの排泄反応もすべて副交感神経の働きです。漢方薬にもサンザシやウバイといった酸味のある生薬を配合して唾液分泌促進を狙うものがあります。

dendritic
質問者

お礼

回答ありがとうございます。