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サスペンションストロークについて
- サスペンションフォークのストロークには用途に応じて様々なものがあります。
- ストロークが変えられるサスペンションには意味があります。
- 100mmで制限される理由や、100mmと120mmが両方用意される理由について知りたいです。
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ヒントはあなたの質問文の中にあります。 >逆にXC用途でFR用180mmなんてつけても、 >3kg近いフォークは重いし剛性過剰でフレームとのバランスが取れないでしょう。 この認識が間違い。 どんなにペダリングロスを防ぐ装置やこうどなダンピングがついていても ストロークの長いサスの「初動の軽さ」ばかりは 制御し切れません。 なぜ短くするかといえば、 よりペダリングロスを少なくする上で ストロークを変更して短くすることは その車を「登り向け=漕げる自転車」にすることになります。 できれば短くした方が、タイムはあがる。 そういうコースもあるということ。 また。 フレームとの「剛性バランス」ということで MTBはあまり語られていません。 それは、機種によって使われ方が違います。 ロードは一日中乗る競技が基本ですし サスが無いので「車体全体の剛性で設計する」という考え方が 特に最近強くなってきていますが、 MTBは競技としても時間は短めであり、 衝撃吸収と接地性の大きなファクターを フレームではなく サスとそのシステムに作り上げています。 =フレーム自体はがちがちという考え方。 剛性バランスということはほとんど考えられません。 もちろん、ハードテールにおけるフレームリアの剛性ということは 結構語られますが フロントサスの剛性に負けるフレーム?というのは 基本的にアンバランスとか云うのではなく トレースが悪いとか、登りむき軽量フレームとか カテゴリの違い・設計の違いで論じられることが多いです。
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- tyagayu
- ベストアンサー率24% (488/1996)
ちょっと質問からは外れるかも知れませんけど。 勘合による剛性の話はさておいて。 長いストロークのサスだと、動き出しの軽さ云々の問題もあるのですが。 それよりも弊害があるのはキャスターが寝ることですな。 MTBのジオメトリはサスが上下する事によって変わってしまうので、割合曖昧なフィーリングなのです。 されど、同じリジットフレームで20mmサスストロークが違うと、まるで別物のバイクと思えるほど、フィーリングが違ってきます。 20mmサスが伸びることにより、キャスターが寝ることで、サスの荷重の入力に対する反応が早くなります。 同じダンピングでも、柔らかく感じます。 そして乗車姿勢も随分と変わってくる。 スタンディング状態も体が随分と起き上がった状態になりますわ。 これらが上りでのペダリングに大きく影響しますな。 ボビングも含めて。 ロックアウトやダンピング調整以前の問題となるわけです。 そして、この様なシチュエーションはオールマウンテンに多いですね。 下り重視ですが、下るには上らなくてはならない。 上りで漕ぎあげるには、長いストロークがネック。 じゃあ可変で行こう。 ・・・そういうわけで可変ストロークが台頭し始めた次第ですな(笑)。 麓から頂上までのリエゾン区間は、ストロークを縮めて。 下りは長いストロークで。 途中にある上り返しはロックアウトで対処(リモートがあると便利)。 そんな使いかたですな(笑)。 質問と何の関係も無い話になってしまいました。 申し訳なし。
お礼
再びの回答ありがとうございます。 なるほど、確かにキャスターも変わりますね。 オートバイでも、キャスターがほんの1~2度変わるだけでフィーリングが変わると言われます。 オートバイはDH用みたいなダブルクラウンなので、峠を攻めてる走り屋などは、インナーチューブのクランプ位置を少し下げて突き出しを増やし、フォークを短くしてキャスターを立てる人もいたくらいです。 DH用ダブルクラウンは、クランプ位置は変えられるんでしょうかね?(笑) 肩下寸法が20mm変われば、確かにキャスターも見てわかるくらい変わるでしょうから、フィーリングにも変化が出るでしょうね。 キャスターで思い出しましたが、ネットの(サイクルベース名無しだったかな?)MTB用リジッドフォークのインプレで、サスフォークよりかなり短くなるため、キャスターがかなり立ってしまうため、かなりクイックになって街乗りは軽快だが、下りでスピード出すとめちゃめちゃ不安定で怖い、みたいに書かれてましたね。 調べてみると、80~120mmクラスのサスフォークで、肩下460~480mmくらいが多いようです。 AM用140~160mmクラスだと、500mmを超える物もあるようです。 で、リジッドフォークは、長い物は450mmくらいありますが、短い物は400mmを切る物もありますね。 480mmのサスフォークから、420mmのリジッドフォークになったら、つんのめるような前下がりになることでしょう。 2011モデルのGIANTのSNAPに、サスフォークの1とリジッドフォークの2がありました。 パッと見てわかるくらいの前下がりでした。 不評だったのか、2012ではまたサスフォークだけになりました。(笑) ふと思ったんですが、短めのリジッドフォークをつける場合、(新品でコラムカットされていないと仮定して)コラムに下玉押しを入れる前に、コラムスペーサーを入れて少し嵩上げしてから玉押しを入れ、肩下寸法を水増ししてやればいいんじゃないか、などと思ったんですが、ダメですかね。(笑) まあ、見た目ヘッドチューブとフォークの間が間延びしてカッコ悪いし、かなり荷重かかるのでヤワなスペーサーだと潰れて変形する危険性はありますが。 AM用にストローク切り替え式フォークが多いのは、そういう理由でしたか。 逆に言えば、登りと下りの両方で使うからこその切替機構ですね。 登り下りの少ないコースを走る場合や、下り専門のDHなどではあまり意味がない機構というか・・・ >質問と何の関係も無い話になってしまいました。 いえいえいえ。 こちらにすれば、知らないことばっかなんで、いろいろ勉強になります。 むしろ大歓迎です。(笑)
- tyagayu
- ベストアンサー率24% (488/1996)
この質問の答えは色んな要素を含んでいますが。 私はレバー可変ストロークタイプも(マルゾッキXC700ATA等)使っていますし、ご質問の様な形態のサス(ロックショックスサイロレース等)も愛用しています。 とくにこのサイロレースは一番と言っていいほどのお気に入りですが、サスストロークは80~120mmの分解調整式、そのストローク設定は100mmとして使用しています。 まさに書かれている様な仕様です。 ではなぜ私が120mmストロークのモデルを100mmで乗っているか。 そこですよね? 一番の理由は剛性です。 120mmストロークのサスを120mmで使うと、勘合部分が少なくなり、剛性が弱くなります。 この弱くなる・・・という部分が微妙で、これはあくまでフィーリングの問題なのですが。 もちろん120mmの設定があるので、120mmで使っても問題はありません。 ただ、これは走るシチュエーションや路面状況にもよるという条件付ですね。 なだらかなフープス等で、サスに垂直方向の力が大きく掛かる様な路面の場合は、充分に性能を発揮できますが、凸凹な突起が多く、サスに横方向の力が大きく掛かる路面の場合は、完全に勘合不足による剛性の弱さが露見します。 実際サイロレースなどは一世代前のサスでインナーチューブも細いので、この様な状況は顕著に現われますね。 120mm設定にすると、停止した状態でブレーキを掛け、前後に揺するだけでも100mm仕様との勘合による剛性の差を体感できます。 これはレバー可変ストロークのサスでも同じ様な事が言えます。 メーカーのコメントは存じませんが、プロショップなどでは、最大長での仕様は多大な負荷が掛かる路面ではオススメしないと言われます。 しかし実際は他にも色んな要素があると思いますよ。 XC用のサスだからと言っても、軽さを取ってその他の用途で使う場合もありますし。 特に100~120mm辺りのストロークは、リジットフレームの場合色んな方向性で使えますので。 ダートジャンプでも100mmが多いですね。 初心者用のダートジャンパーなら、剛性を重視して、重たい鉄のサスを採用しているモデルが多いですが、上級者クラスになると、やはり軽いサスを使用するので。 もうこの辺りの思惑は、オーナーによってライディングスタイルによってごちゃごちゃです。 でもまあ、回答の一番の要素としては、勘合による剛性だと思いますけれど。 その辺りのフィーリングをライダーがどう取るかで、選択も大きく変わってきそうです。
お礼
回答ありがとうございます。 ははぁ・・・なるほど。 勘合量が減ることで剛性が落ちる、と・・・ 正直、そこは考えが至っていませんでしたね。 多分、何かストロークが「長ければイイってモンじゃない」というのがあるんだろう、とは思いましたが。 一つには、No1さんの言うような、動き出しの軽さ、という問題もあるんだと思います。 (これはストローク可変だけでなく、固定ストロークでも同じことですね) で、可変タイプの場合は、短くするほどスタンチオンが深く入る分、確かに剛性は上がりますよね。 しかし、(もちろんモデルにもよると思いますが)100と120で、止めてゆすっただけで剛性の差がわかる場合もあるんですか。 たった20mmでそんなに変わるもんかな、という気も全くしないでもないですが、実際違うわけですからねえ。 まあ、私の場合、あまりハードな使い方はしないと思うので、剛性の違いを体感できるレベルかどうかはなんともいえませんが、ペダリングロスの方も考え合わせると、ストロークも長ければいいってもんではないんですね。 多分、分解調整式で100-120mmが出荷時に100mmになってたら、そのまま100mmで使うと思います・・・ おそらく120mmのストロークが必要になることもないでしょうし、剛性は落ちる、ペダリングロスは増えるということなら、無理に120にしてもあまりメリットなさそうなので。(笑) ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、ストロークが長いほど、たとえバネレートやダンパーレートが同じでも、動き出しは軽くなってしまうわけですか。 つまり、ほとんどデコボコのないフラットな路面や、登り坂などでは、ストロークが長いほどウニャウニャしてペダリングロスが出やすい、ということですね。 (で、そういう場面でこそロックアウトの出番、と思ってるんですが・・・あってますよね?) ストロークは、必要分に足りないとボトムしちゃうけれど、必要以上にありすぎるのもよくない、ということですね。 必要最低限のストローク量を満たしつつ、なるべくショートストロークなサスを選ぶのがいい、ということですね。 どうも、ついつい貧乏根性丸出しで、同じモデル、同じ値段ならストロークの長い方がお得だ! とか考えちゃうので、そういう観点ではなく、自分の乗り方にはどの程度のストロークが必要なのか、まず考えてみようと思います。 MTBだと、ロードなどと違って、あまり剛性バランスがどうこうは考える必要はないんですね。 車などでは、どっか突出して固かったり柔らかかったりすると、非常に乗りにくい物になるもんで・・・ たとえば、ノーマルサスのファミリーカーに、45や50扁平のハイグリップのワイドタイヤを入れたりすると、完全に足回りがタイヤの剛性とグリップに負けて、タイヤのグリップだけで横っ飛びするように曲がる、おかしなコーナリングになります。 (実際にやったことあるんで・・・) サスのないロードはともかく、MTBは基本的にまずサスありき、なんですね。 フレームはサスを固定する土台だから、ガッチリしている、と。 うーん、まだまだMTBのことがわかってない・・・ ありがとうございました。