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映画「ソーシャル・ネットワーク」
この映画では主人公がアスペルガー症候群を患っているとよく聞きます。具体的にどのシーンが主人公がアスペルガー症候群と思われる場面ですか? なるべく多くの場面を教えていただけると嬉しいです。
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「患っているとよく聞」くのですか。主人公に関してはデヴィッド・フィンチャー監督が、例えばローリングストーン誌のインタビューで「Asperger-y or whatever(アスペルっぽいんだか何だか)」と発言しているのです。日本版2010年12月号に翻訳記事があり、この発言に続き… <以下、抜粋> 「人々を世界と結ぶテクノロジーが誕生した。でも、それを発明したのは、あんなに才能がありながら、『60 Minutes』のテレビ取材を受けてもお愛想ひとつ言えない男なんだ」とフィンチャーは言う。 とあります。実際のザッカーバーグがどうかはさておき、映画の中のザッカーバーグは冗談を言ったり笑ったりしませんし、喜怒哀楽を表に出すのが下手で、空気を読んでそれに応えたりしようともしないし、それゆえに彼女や親友との人間関係がギクシャクしてしまいます。特に、ごく平凡で人間味たっぷりの彼女役と親友役が、主人公と対比しています。 というわけでアスペルガー症候群を「患っている」というよりは、「それっぽい」人物を描くことで、「コミュニケイションを狙ったウェブサイトを作ったこの人は、コミュニケイションが下手」という皮肉を描きつつ、「そのウェブサイトを愛用しているみんなも、自分の胸に手を当ててよく考えてみて」というメッセージを発しているのだと思います。ちなみに、言うまでもなく、本物のザッカーバーグはテレビで反論しています。 で、繰り返しますが、患っているのではなく“それっぽい”という描写の典型が、恋人同士の会話がまったく噛み合わないという冒頭のパブの場面と、凄いスピードでfacebookの土台となるウェブサイトをキーボードひとつで立ち上げていくシーンです。なお、サイト立ち上げの技術に関して私は詳しくありませんが、あの噛み合わなさ加減は、恋人同士や夫婦間でよくあることではあります。だからこそ映画に普遍性が出るのです。
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回答ありがとうございます。 参考になりました。