ネットで「コリドラス ヒゲ」をキーワードに検索すると「ヒゲが溶けた」とか「ヒゲが無くなった」などがヒットします。
それらのページを読むと、
・重たく角のある底砂でヒゲが切れてしまう。
・「病原菌」を原因とする意見。
底砂が汚れているから病原菌が繁殖し、底砂をホジホジするコリドラスの「ヒゲが溶けた」と結論づけています。
「重たく角のある底砂でヒゲが切れてしまう」は、納得できます。
ですが、病原菌説はどうも納得行かない。
うちのコリドラスもヒゲが溶けたことが何度もあります。
水槽設備的には、しっかり管理できているハズの水槽でもコリドラスのヒゲが無くなった事があります。
コリドラスも含め、魚たちの調子が良い水槽でも、コリドラスのヒゲが無くなった事があります。
病原菌説は、どうも腑に落ちない。
コリドラスは、ポピュラーな熱帯魚で、水温、pH、硬度、溶存酸素量などを、365日24時間一定に管理しなければ飼育できないような、そんなに飼育に手が掛かる熱帯魚ではありません。
病原菌が魚体を溶かすプロセスは、病原菌が発生させる酵素によるもの。
病原菌がヒゲを溶かしたならば、菌類の発生させる酵素により溶かされるわけですから、口の周りに異変(水カビ、綿、変色などの症状)が発生するハズです。
コリドラスと同じ環境で飼育している、ドジョウやブッシープレコのヒゲが溶けたことはない。
コリドラスと親戚筋のアスピドラスのヒゲも溶けたこともない。
ところが、一緒に飼育しているコリドラスのヒゲだけが溶ける。
ヒゲが溶けた口の周りに、水カビ、綿、変色などの症状もない。
しかも、ヒゲが無くなってもコリドラスは元気一杯。
以上の事から、私は、原因が病原菌であると決めつけるには無理があると思います。
それでは、コリドラスのヒゲが溶ける原因は何なのか?
コリドラスの飼育には、不向きな低床材のソイル。
ソイルを使った水槽では、コリドラスのヒゲが溶けたことがありません。
砂や砂利とソイルの違いはpH。
ソイルにはフミン酸などが多く混ざっているので弱酸性。
砂や砂利は中性~弱アルカリ性。
そこで、アルカリ性物質「酸素の出る石」をコリドラス水槽(32L)へ5粒ほど投入してみたことがあります。
結果は、思った通り、一晩でコリドラスのヒゲが溶けてなくりました。
どうやら、コリドラスのヒゲが溶けることと低床のpHには一定の関連性があるようです。
今のところ、私が、ご質問の回答としてコメントできるのは、ここまで。
コリドラスのヒゲはもう少し時間を掛けて調べてみるつもりです。
少なくとも、ヒゲな無くなっても、病気の症状が無く、元気一杯ならば心配なし。
また、酸素の出る石を入れた水槽のコリドラスは、酸素の出る石を取り除いたら、暫くして、ヒゲは元通りに再生しました。
お礼
pHが原因である可能性が高いのですね。 それじゃあ底床掃除をいくらしても無駄ですね・・・ 私自身の水槽のpHについて、色々考えてみたいと思います。 ご回答ありがとうございました。