みなさんの言われるように有利なのは向かい風です。
私は学生の時にグライダーに乗っていましたので経験をお話しします。
まず、離陸と着陸の違いなのですが、離陸は、スピードを加速し、着陸は減速しています。飛行機のエンジンがストップした時を考えるとわかりやすいのですが、離陸時は飛行機は高度を上げるため上向きにしているため、全開のエンジンが全てストップすると、たちまちその姿勢を維持できなくなり、高度が高ければ下向きにできますが(数百メートル落下し)低いため、地上に落下してしまいます。
逆に着陸時は、スピードを減速しているのですから、万が一飛行機が危険な状況になっても、エンジンを全開にしてスピードを上げて回避できるのです。
離陸に戻りますが、エンジンの故障は考えずに話しますが、離陸で一番始めに危険なのは、滑走路から飛び立てるのかが問題なのです。
滑走路の長さは決まっています。飛行機も同じなら、違うのは風なのです。
追い風が強いと、その分のスピードを追加しなければなりません。したがって、時間と滑走路を余分に走らなければなりません。また、万が一、エンジンの故障などでスピードが離陸スピードに達せず、離陸を中止しなければならない場合に減速し止まるための距離も必要なのです。この時エンジンが故障していたら逆噴射もききにくいため、当然滑走路の外へ飛び出てしまいます。
実は離陸する瞬間は最も危険で、パイロットが短時間で決断を要求される時間帯なのです。
したがって、燃料代の費用面や利便性などは関係なく、安全性のみです。
車輪が滑走路を離れた瞬間に1回目の安心が訪れ、次は水平飛行になる間での、上向きで全速で加速している間が2番目の危険な時間帯で、2基のエンジンの1基は止まっても大丈夫です。
水平飛行になれば、後は安心して乗っていてください。
お礼
全員に対して同じ感謝の言葉で申し訳無いですが(^^; ありがとうございます! 喉元に引っかかっていたものが取れた感じでスッキリしました!