デフラグというのはファイルがHD等の大容量メディアに保存されるとき、空き領域がないことや、保存の際の空き領域を見つける方法の不備などのために場所が飛び飛びになってしまい、ファイルの読み出しに時間がかかってしまうことを解消しようとするもので、通常はすべてのファイルが連続するように並べ替える作業を行ないます。これがデフラグなのですが、空き容量が少ないと並べ替えのための一時退避領域が不足したりすると並べ替えに想像以上に時間がかかってしまうことがあります。ひどいときには空き容量を探し続けて終わらないという事態が起きたりするのです。ですから多くのデフラグソフトは完全に並べ替えるのが最終目的ですが、それを端折るルーチンを挿入し、不完全なままで作業を終えるようにしています。
また、すべてのファイルを連続にするのが最適解とは言い切れない事情もあるのです。ファイルからデータを読み出すとき1バッファー分の読み込みが完了するとシステムは読み込みを中断してこれを所定の場所に持って行くので、読み込み作業が中断します。そうすると、次のデータが続いて保存してあってもそこをヘッドが通過した後で再読込みが始まりますからHDを一回転空転させないと読み込みを再開できませんよね。ですから最適解は適当な間隔を開けて切れ切れ保存しておく方が読み込みが速いことになります。ですから最適な保存法はすべてを連続化するということではないという複雑な事情が絡んで来ますから、デフラグの方法は設計者によってさまざまな形態になって来るのです。従ってデフラグの成果はある程度は実際に試してみないと分らないという側面をデフラグソフトは抱えているのです。
また、使う頻度の少ないファイルはまとめてしまい、書き換えがよく起きるファイルは切れ切れにならないように空き領域の直前へこれを配置するという作業も行ないますから、その評価の仕方がソフトによって異なるということで、なかなか一筋縄では行かない事情が絡んでいるのです。従って複数のソフトを交代で使うことが問題の解決になることには繋がらないでしょう。
お礼
とても詳しくわかりやすく説明していただきありがとうございました^^必ずしもデフラグすることがいいとは限らないのですね^^ ありがとうございました^^