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これからの季節の登山の服装

初心者で困っています。 これからのシーズン、2000m以下の低山を登る際の服装についてお聞きします。 ダウンとインナーダウンやフリースなどがありますが、通常はどのような使用を前提とするのでしょうか? フリースにも薄手と厚手などがあり、戸惑っております。 特に最近はユニクロなどのフリースやダウンが安いものも出回っているので躊躇してしまいます。 他にも山の高さやシーズンなどTPOに合わせて教えていただけると助かります。

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noname#160718
noname#160718
回答No.3

 No.2のJagar39です。総論だけで字数制限を使い切ってしまったので、各論を。  まず、荷物を背負って歩くのはけっこう激しい運動なので、下手に「暖かい」スタイルで歩くと大汗をかいてしまうリスクがあります。夏山での大汗はさして大事には至らないことが多いのですが、秋冬の寒冷環境下で大汗をかくのはかなり危険なことです。  ですから、ウエアを考える際には、まず「大汗をかかないこと」を優先するのが重要です。  つまり、休憩時など「止まっている」際には少し寒く感じるくらいがちょうど、ということです。  まずアンダーですが、秋冬でも低山であればLWが第一選択肢となるでしょう。冬の2000m級の積雪環境下ではMWあたりが主役になります。  EXPというのは海外での高所登山を想定した保温性設定なので、普通に考えれば日本の山では厳冬期の3000m級であろうとあまり出番はありません。(捻った考え方もあってその場合は十分選択肢に入りますが)  ミドラーには薄手のフリースが第一選択肢です。パタゴニアでいえばR1です。  より寒い山であれば、ミドラーをR2にする手もありますが、その前にアンダーをMWにした方が良いでしょう。それでも寒ければR2、という感じに、まずアンダーを優先的に保温性を上げていった方が「トータルで保温性を上げるステップ」が細かく設定できますし、保温性過多で大汗をかいてしまうリスクを減らせます。  アウターは普通にレインウエア、で良いでしょう。  別に薄手のウインドブレーカーを持つ人もいますが、私は単純に荷物が増えてしまうのであまり好みません。  レインウエア(もちろんゴアテックスもしくは同等素材のモノ)だと防風性が完璧すぎて場合によってはちょっと暑苦しく感じる場面も多いのですが、そのあたりは割り切るしかないでしょう。  というわけで、これがベーシックなレイヤリングです。  次にちょっとだけ捻ったレインリング例を。  ミドラーのフリースをソフトシェルに替える、という手です。この場合のソフトシェルは「適度な防風性と適度な保温性」を持ったモノから選ぶことになります。  具体的にはモンベルのライトシェルジャケット、ノマドジャケット、パタゴニアのガイドジャケットあたりです。同等品はいろんなメーカーから山ほど出ていますが。 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106424 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106453 http://www.patagonia.com/jp/product/mens-guide-jacket?p=83151-0-092  完璧な防風性だと暑苦しいし、保温性は想定される用途によって選択するわけです。  こういう組み合わせ、これだけソフトシェルがメジャーになってきた最近では、むしろこれがベーシック、という感すらあります。  アンダーを普通のTシャツにすれば、夏山の高山帯でも使えますから、ほぼ通年幅広く使えるウエアです。  これだと防風性が過度ではないのでよほど穏やかな暖かい日でない限り、これだけでたいていの状況に対応できます。  レイヤリングも2枚で済むので軽快に行動することができます。フリース+レインウエアだとレイヤリングが3枚になりますから、3枚より2枚の方が軽快、というわけです。  風が強くて寒い時はそれこそレインウエアを、ソフトシェルの上から着ればいいのです。  もっと寒い山(積雪環境下)では、「雨が降る」ことは滅多にないわけですから、もう少し割り切ったレイヤリングが可能です。  つまり、フードも付いていたりするもっとアウター寄りに徹したソフトシェルを使うことができます。  これも山ほどモデルがあるのですが、とりあえずこんな感じのモノ、という意味でモンベルのパウダーシェッドパーカを。 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1106477  万が一雨が降ってくれば、その上からレインウエアを着るしかありません。その場合はけっこう着膨れ感があったりして動きづらかったりもするのですが、まあ非常時ですから仕方ないと割り切るしかありません。その代わり、通常時はアンダー+フリース+ハードシェルというレイヤリングより快適に軽快に行動できる、ということです。  この場合もソフトシェルに保温性があるので、MWかEXPのアンダーの上に直接ソフトシェル、あるいはR2の代わりに薄手のR1、という具合に、レイヤリングをより軽快にすることが可能です。  中綿ウエアですが、薄手のダウンまたは化繊中綿ウエアを本来のミドラーとして着るのではなく、休憩時などの寒く感じるときにアウター(つまりソフトシェル)の上から着る、という手があります。その場合は1サイズ大きなモノを買っておく必要がある場合もありますが。  まあベーシックなレイヤリングを例に挙げてみましたが、もっと変わったソフトシェルを導入してレイヤリングを構築することもできますし、ツボにはまれば非常に快適に行動することができます。  レイヤリングを考えるコツは、「脱ぎ着をあまりしないようなレイヤリングを考える」ことかな。  例えばフリースの上にちょっと風が吹いて少し寒ければウインドブレーカーを羽織り、さらに風が強くなったり雨が降ってくれば「ウインドブレーカーを脱いでレインウエアを着る」とか、休憩時の寒いときに「アウターを脱いでインナーダウンを着る」といった「脱いで着る」ということを極力しなくて済むようなシステムを考える、ということです。  条件の悪化に伴って「着ていく一方」、好転に伴って「脱いでいく一方」というシステムを構築できれば、手持ちのウエアをより効率的に使うことができますから荷物を軽くすることができます。それに寒いときに「脱いで着る」と、脱ぐのが辛かったりもしますから。  秋冬の寒い時期は、考え方が浅いとやたら荷物が増えてしまいます。  上手にレイヤリングを考えると、少ない荷物で快適に安全に登山を楽しむことができますよ。

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質問者

お礼

お礼が遅くなって申し訳ございません。 とても素晴らしい詳しいご回答に感謝いたします。 ありがとうございました。

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noname#160718
noname#160718
回答No.2

 登山歴30年ほどです。  まず登山のウエアというのはフリースとかゴアテックスのジャケットなどのそれぞれ単体がそれだけで機能するのではなく、肌着(ベースレイヤー)、中間着(ミドルレイヤーあるいはミドラーなどと言います)、アウターが一体となって「登山者の身体を濡れから守り、必要なだけの保温性を付与する」という機能を果たすものです。  「身体を濡れから守る」といっても、その意味は2つあります。  1つは雨などの「外から来る水によって身体が濡れるのを避ける」こと、もう1つは「汗によって身体が濡れることを避ける」ことです。この2つを両立させないといけません。由来が身体の外だろうが中だろうが、身体が濡れればその水分が蒸発するときに身体から気化熱を奪う=体温が奪われるわけですから。  それは夏山でも同じなのですが、気温が低くなる秋~冬の山の方が、よりシビアになる、ということです。  なるべく具体的に、私自身がベストと思う製品名を例に挙げながら説明してみます。  まずアンダーウエアですが、実はこれが一番大事です。  アンダーの役割は、身体の表面から汗を吸ってウエア外側に"細かく拡散させて"出すこと、です。これを「吸汗拡散性」と言います。  多くの人がアンダーの重要な性能と勘違いしている「速乾性」は、実は「オマケの機能」でしかありません。  綿のシャツが登山でNGなのは、綿は繊維自体が保水するからです。  保水するので実は「吸汗性」は非常に良く、それが街着で綿が好まれる理由なのですが、繊維が保水してしまうと乾きが遅いので結局「濡れ」が身体に戻り、蒸発するときに体温を気化熱として奪ってしまいます。だから綿はNGなのです。  なので「速乾性シャツ」は保水しないポリエステル繊維で作られています。  でも、繊維が保水しない、ということは「吸汗性」は乏しい、ということです。アンダーが汗を吸ってくれなければ、かいた汗はいつまでも身体の表面に留まり、やっぱり体温を気化熱として奪うことになります。  ですから、モノと条件によっては「速乾性シャツ」より「綿シャツ」の方がまだしもマシ、ということもあり得るのです。  登山用のアンダーは、吸った汗を細かく拡散してシャツの表面に出す、という吸汗拡散性を持たせています。これは編み方を工夫して毛細管現象を利用して汗を吸ったりしています。  ちゃんとした登山用のアンダーを着て激しく動いて大量の汗をかくと、アンダーの表面に霧吹きで吹きかけたような微小な水滴が浮くような現象を見ることができます。これが「吸汗拡散性」がフルに働いている場面です。  そうすることによって、汗が気化熱に体温を使わなくても蒸発しやすい状況を作っているわけです。  登山用のアンダーは各社から出ていますが、とりあえずモンベルのジオラインアンダーウエアをベストとしておきます。 http://webshop.montbell.jp/goods/category.php?category=8  パタゴニアのキャプリーンなども良いのですが、モンベルのジオラインシリーズが「アンダーに徹しきった」デザインなので、機能性も高いです。  アンダーは身体に密着するフィットの方が断然良いです。ダルなフィットで身体とアンダーの間に隙間ができると、その部分の空気が動くので暖めきれずに寒く感じたりしますし、またアンダーが身体に密着していないと汗を吸うこともできません。素材の機能(吸汗拡散性)そのものもさることながら、モンベルのジオラインシリーズはそのあたりのウエアの仕様が優れています。  ジオラインシリーズは、その厚さでライトウエイト(LW)、ミドルウエイト(MW)、エクスペディションウエイト(EXP)の3種類があります。  次にミドラーです。  ミドラーは夏だと山シャツとか様々な選択肢があるのですが、秋~冬だとフリースを使うのが一般的でしょう。  ミドラーの役割は、空気を蓄えることによる保温性の確保と、アンダーが放出した汗が蒸発してアウターから出て行くことを妨げないこと、です。  アンダーの表面に出てくる時点では汗は未だ汗(つまり水滴の状態)であるモノもあるわけですから、アンダーと同じような吸汗拡散性も求められます。  ミドラーのスタンダードには、パタゴニアのRシリーズを挙げておきます。 http://www.patagonia.com/jp/shop/regulator-fleece-mens?k=51-1D  RシリーズはR1からR4までの4種類があるのですが(それぞれにジャケットとベストとかフーディーなどのバリエーションがある場合もある)、数字が小さい方が保温性が低く、数字が大きくなるほど保温性が高くなる設定です。  Rシリーズは価格がけっこうするのですが、安いフリースとRシリーズのような高いフリースの違いは、同じ保温性なら高いフリースの方が軽くコンパクトになり、着心地も柔らかく、また通気性も高い、といったところです。Rシリーズはどれも最高レベルです。  軽くコンパクトな方がザックに入れているときも有利ですし、着ているときも快適です。アウターまで着たときも、厚くごわごわしていると着膨れ感がありますし同じ運動をしていても身体により負荷がかかる→暑くなる→汗をかく、ことになり、不快なだけでなく汗冷えのリスクも高くなります。  まあそのあたりは気象条件も関与するので、安いフリースは使い物にならない、と言っているわけではありませんが(条件が厳しくなければ安物フリースでもとりあえず破綻はしない)、一度Rシリーズを着ればおそらく安物フリースには戻れないでしょう。  最後にアウターです。  アウターの役割は、外界からのプロテクションと、アンダーからミドラーを経由して出てきた水蒸気を放出すること(透湿性)です。  何からプロテクションするか、ですが、それは雨などの水と風です。  水は説明の必要はないでしょう。風については、ミドラーが保温性を実現するのは「空気を蓄えて暖めている」からなのですが、風を受けるとせっかく暖めた空気が逃げてしまうので、風をミドラーに届かせてはいけない、というわけです。  透湿性はアウターの必須条件ですが、プロテクションについては防風性が必須条件です。  防水性については、ウエアの設定によって完全な防水性を持つウエア、ある程度の耐水性を持つウエアなど様々なモノがあります。  完全な防水性を持つウエアはハードシェル、完全な防水性は持たせていないウエアをソフトシェルと言います。  ハードシェルの代表的なものはレインウエアですが、冬山用の防水透湿性ウエアをハードシェルとしてレインウエアとは分けているメーカーもあります。ハードシェルとレインウエアを厳密には分けていないメーカーもあります。  ハードシェルはゴアテックス等の防水透湿性素材で作られていて3レイヤーの1枚地か独立した裏地が付けられている2レイヤー、価格は3万円台から高いモノで7万円あたりまで、といったあたりで、それほどバリエーションが豊富なわけではありません。私もアンダーやフリースと異なり、これがベスト、というモノを理屈で挙げることはできません。好みならいくつか挙げることはできますが、まあそのくらい「機能性」は均一化されている、ということです。  ソフトシェルは、「どの程度の防風性を持たせるか」、「どの程度の耐水性を持たせるか」というプロテクション機能の"程度"も設計意図によって様々な設定があり得ます。その点は防水性について「完全防水」という単一の基準しかないハードシェルより複雑です。  さらにそれに加えて、ソフトシェルでは「どの程度の保温性を持たせるか」という、ハードシェルでは余り一般的でない要素が加わります。ハードシェルでは保温性は考えない、というのが一般的ですから。  なので、防風性、耐水性、保温性という3つのファクターにそれぞれ多くの「程度」が存在していて、それの組み合わせの数だけ「ソフトシェルの設計意図」があるわけですから、ソフトシェルはほとんど魑魅魍魎と言って良いほど多種多様です。  ですから、ソフトシェルを選ぶということは、使用条件を考えた上でアンダーやミドラーの「組み合わせ」として選ぶ、ということなので、ツボにはまれば有効で快適極まりなく面白いのですが、なかなか複雑です。  というわけで総論だけで制限字数を使い切りそうなのですが、少なくともダウンは濡れに弱いということと、どんなに薄手のダウンでも激しい運動時には保温性が高すぎるので、日本の山くんだりでは行動着としてはあまり一般的ではありません。最近は晴れた冬山でアウターに着ている人もいますけどね。  また、同じ中綿ウエアでもダウンではなく化繊の中綿を使ったウエアもよく使われています。化繊は濡れても保温性があり、また洗濯などのメンテナンスも楽ですから。

  • 6monaka
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回答No.1

ダウンは汗をかかない時に着る物。 インナーダウンもそう。 ダウンは濡れると保温性の全くない体温を奪うだけの濡れぞうきんみたいな物になるからです。 休憩時に着るだけなら良いけど、いくら気温が低くても汗をかくような行動時には絶対着ないようにね。 湿気るだけでもかなり機能が落ちますから。 フリースはバッタ物のスカスカで毛足が長くて割と繊維にコシのある物がありますが…伝わるかな?がお勧め。 風が吹くと寒いですが逆にそれが行動時には都合が良く、防風性の高い物を上に着ると暖かいです。 高くても良いならパタゴニアのR2。 価格はバッタ物の20倍ぐらい。 フリースの方が濡れには格段に強いです。

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