>と、いうことは臨床で実際に診て上皮付着と結合組織付着のはっきりした境目は分からないっていうことですか?
こういう質問をするということは、質問者さんは国家試験前の学生さんですね。
まず、臨床の場で議論されていることと、国家試験レベルで正解であるとみなされていることとではしばしば若干の差があるということを理解してください。国家試験でどう解答すべきかについては講師の意見に従ってください。
そのうえで、
『プロービングというのは、一定の力でプローベを入れたときにどこまで入るかを調べているだけで、ポケットの深さを測定しているのではありません。』
歯肉が健康で緊密であると、摩擦によりプローベが止まってしまうので、プローベの先端はポケット底には届きません。また重症の歯周疾患で歯肉が弱くなっている場合、非常にしばしばプローベの先端はポケット底を突き破ってしまい、プローベの先端はポケット底より深く入ってしまいます。重症の歯周病患者で、プローベをポケットにそっと入れたときに、ある深さで突然ドッと出血するのはプローベがポケット底を突き破るからです。ですから、プロービング値はポケットの深さではないのです。
歯肉の硬さがその時の歯肉の状態によって変わるので、上皮付着と結合織付着をプローベで区別することはできません。
ついでに、私が国家試験を受けたときは、プロービングはポケットの深さを測ることを意味していましたが、当時すでに出版されていた本の中には、プロービングはポケットの深さを測っていないと記述した本がありました。
現在の国家試験でどのように扱われているのかは私は知りません。
補足
詳しい説明ありがとうございます!!! 続けて質問させてください!! と、いうことは臨床で実際に診て上皮付着と結合組織付着のはっきりした境目は分からないっていうことですか? 臨床で、付着歯肉のみが剥がれてる、結合組織まで剥がれているという感じで分かりますか? 例えば重度の歯周疾患なら結合組織まで剥がれていると分かると思いますが。 この、上皮性付着と結合組織性付着はやはり臨床にでるには、はっきりと分かっておかなければならないでしょうか? 教えてくださいませ!! よろしくお願いします。