Q.(1)と(2)は同じことでしょうか?
A.はい。同じことです。どちらも【コイルに流れる電流の向きは同じで、コイルに通電する順番が変わる】配線法です。
ご存知と思いますが、モーター内部にはコイルが三本あり、小容量なら内部でデルタ結線してあって口出部にはUVWの三本がでています。大容量機はスターデルタなど始動法にひと工夫が要る為、三本のコイルのそれぞれ両端、UVWXYZの六本が出てきます。このとき、一本のコイルの片端がUなら、もう一方はXです。同様に、V-Y、W-Zの組み合わせです。これはかつてJISでそう定められていたもので、こうなってないモーターはJIS通ってません。なお、現在はU1-U2、V1-V2、W1-W2とJISが改められたので、最近の新し目のモノはそうなってます。そうなってないモーターはJIS通ってません。
【図1】はデルタ時のUVW-ZXY結線図。このときの出力軸の回転方向を正方向とします。以下全てデルタ時の話です。
【図2】がUとW、XとZを入れ替えた状態。電源側の相順に対して、対応するコイルの順が逆になっているので出力軸は逆回転になります。
電源RSTは三相交流なので運用上実際のところは電流の向きを気にする必要ないですが、ベクトル図描いて数式立てて的な事を云うなら、【図3】が逆向き電流の図。UVW-YZX結線です。コイルの位置が変わっちゃっているので判りにくいですが、120°回転させれば、電圧がかかるコイルの順番は同じで、(ベクトル的に)電流方向が逆になっているのがお解りいただけると思います。
この図のとき出力軸の回転方向は図1と同じ正方向です。この場合から逆回転させるなら、【図2】のときと同様に UとW、XとZを入れ替えて、WVU-YXZと結線します。図はありません。
最後にUとW「だけ」入れ替えたのが【図4】。動きません。やったことないのでカンで申しますが、たぶんヘンな振動と呻り音がしてサーマルがトぶんじゃないかと思います。
いかがでしょうか。
お礼
返事が遅くなり申し訳ありませんでした。 わかり難い質問を 図解入りで大変助かりました。