• ベストアンサー

昔の著名人の手紙について

義父母の遺品のなかに、岸田劉生、山本鼎、島崎藤村、の直筆手紙が一通ずつ、斎藤茂吉の短冊と葉書がありました。どのように扱ったらよいのでしょうか、お教えいただければ幸いです。 よろしくお願いもうしあげます。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

 こんにちは。  ごく稀にですがこのような質問が出るので、ここは非常に面白い場だと感じています。  さて、ご自身の基本的な姿勢(希望)が書かれていないので、いくつかの状況を想定して書いてみます。 1.有価物として正当な評価を得た上で、きちんと保存してくれる人に譲りたい。  これには鑑定及び評価、その上で好適な買い手を見つけ出す、という専門的な知識を持っている本屋(古書店のことです)の力が要ります。神田神保町の表通りに店を構えているところで、日本文学にも力を入れているところならまず間違いが無いでしょう。 2.公的な施設に納めて、有意義な利用を図ってもらいたい。  私はこれには良い面と悪い面とがあると思っています。  ある人物や事物を記念する資料館のような施設は多数あります。その施設が資料の利用に非常に公平で、希望をする者には差別無く原資料もしくはその第一次コピーを提供してくれる。そのような運営をしているところなら寄贈は良いことでしょう。ですが、必ずしもそのようなところばかりではありません。またたとえそのような運営がなされていても、資料が出るまでには相当な手間(手続き)を要するような場合もあります。  更に資料が一箇所に集約されて、もしそれが天災人災で壊滅的打撃を受けるような状況になった場合、その恨みははかりしれません。  資料が民間に皆無ということもあまり良いことだと思えません。一度公的機関に入ってしまえば、その資料が市場に現われる可能性はほとんど無くなります。この辺のことは本屋の積年の悩みです。公的機関は支払いがきちんとしているが、買うだけの存在なので、本屋の商売としては一方通行になってしまう。特にこのような直筆の一点ものはそうなったら商品としての生命が絶たれたも同然です。本屋が生きて行けなくなります。 3.保管方法を知りたいのであって、それ以上のことはするつもりが無い。  虫に食われて傷むことはありますから、そうならない管理を心掛けてください(箱の中に樟脳を少し入れておけば良いでしょう)。点検を兼ねて数年に一度くらいは風を通してください。長時間陰干しにするほどのことは無いと思います。  この中では島崎藤村が書簡集も刊行されていて最も調べ易いでしょう。ただ最新の版でも1970年代の刊行です。その後の発見もあるでしょう。ともあれそれが未発見のものであるなら、近代文学館 http://www.bungakukan.or.jp/ 辺りに知らせて、コピーの提供はするべきだと思います。  ただ、これだけの点数があるということは、これらはおそらく本屋から買ったものと思われます。本屋の中には自分の扱う資料に付いてきちんと調査し、新出のものである場合にはこれを公表することを課していた店もあります(ただし買い手の権利も考えて、全文を詳細に公表するようなことはしません)。ですので全くの新出資料ということはおそらくないだろうと思います。  それでもこれを調べるのは私としてはなかなか面白い作業だろうと感じます。  最後に。手元に最近入手した弘文荘(古書業界の古典籍部門の第一人者。残念ながら故人となっています)の目録を見てみました。藤村の書簡は1点だけあり、ペン書きによる書状、1枚と、2枚の計2通。売価4万5千とあります。昭和46年のことですから、現在では少なくともこの10倍というところでしょう。  今ではほとんど自筆ものは市場に出ないようですから、ずっと高くなっている可能性が高いです。

okmiriam1945
質問者

お礼

ANo.2様  1.2.3.のケースを想定した御親切なお返事を頂戴し、ありがとうございます。 たいへん参考になり、今後の遺品整理のうえにも役立つと思います。 ただの紙くずにしてしまわないように、賢く対応したいと考えております。

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (1)

回答No.1

・鑑定団に応募してみる ・美術館や博物館や記念館に寄贈する(山本鼎記念館、島崎藤村記念館など)

okmiriam1945
質問者

お礼

早速のお返事をいただきありがとうございます。 折を見て、検討することにいたします。

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A