私は1962年生まれで、団塊世代と団塊ジュニアの間に生まれました。
学力でトップの層はあまり変わっていないと思います。
大学の受験生の数が減ったんだから楽になっただろうと思われるかもしれませんが、たとえば東京大学文科1類の定員は1980年代には640人いましたが、今では400人になっています。
競争率はそれほど変化ありません。
早慶をはじめとする私立大学は新学部を作ったりして学生数を増やしましたが、その結果今では学内格差が生じています。
大学全入時代になって、学力で中位以下は勉強しなくなったでしょうね。勉強しなくてもとりあえず大学に行って、卒業すれば学士になれますから。
田舎では今でも早慶卒というだけで学部を問わずにスゴイと言われますが、早慶でも学部さえ問わなければ案外楽に卒業証書を貰う道はあります。
就職超氷河期だ格差だ、と言っているのを良く調べれば、30年前ならそもそも大学に進学しないような層がたまたま大学卒になっちゃったから余計な期待を持って、その期待を裏切られて文句を言っているだけです。
最近になって受験や勉強に熱が入っているといっても、不況が続いて不安だから大学を出たいだけです。
高度成長期に受験地獄と言われたころの受験生の勉強内容と比べたら全然ヌルいものです(私はその10年後の世代ですが、その当時もまだ噂話を良く聞きました)。
ただ、モチペーションの方向は変わったでしょうね。
高度成長期からバブル期にかけては、とにかく民間の一流企業に入社することに重点が置かれました。
今は一流企業でも、なにかあったら倒産する危険が知れ渡りました。
東大法学部なら官僚志向が強まっているかもしれません。
昔なら業界の上位数社のどこかに滑り込むことができれば良しとしたところ、今ではトップの会社でなければ不安が残ります。
資格を取って早期の独立をもくろむ学生も多いでしょう。
選択肢が若干増えて、その代わりに限られた椅子取りゲームに集中している感じでしょうか。
最後に、学問に向かう根拠なんてのは、興味があるからです。
親にいやいや勉強させられる子は伸びません。
それだけ。
お礼
なるほど。他の子もやるからうちの子もですか。 たしかに今回注目している子どもの親も、鬱病を公言して病まないお母さんでしたから、不安神経症も呈しているのかもしれないです。 子どももさぞや脅かされた事でしょう。それが理由で勉強するというのは、私はよく理解できます。 貧乏なのに私立志向だったりと、ちょっと理解できない現象もそれなら納得です。 これからの子がラクでないのは確かですね。