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歯科医が読む総合雑誌を教えてください
歯科医が歯科業界の状況を知るために読んでいるだろう雑誌や、刊行物を教えてください。 患者が虫歯に関し歯科医へ質問するにしても、歯科をとりまく最新の状況を理解していなければ、 患者は歯科医師に対し適当な質問ができません。 出来ましたら歯科医の方や歯科衛生士・看護士・医学部の学生の方たちが、歯科の状況を知る ために、実際に定期的に読んでいる代表的な業界雑誌を教えてください。
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- aokisika
- ベストアンサー率57% (1042/1811)
歯科に限らず、医療系の雑誌は国家試験に合格した人が読むという前提で書かれています。したがって読者は国家試験レベルのことは当然の常識と知っているし、日常の臨床で常に遭遇していて全く当たり前の事であり、改めて書く必要がない、という前提で書かれています。 自動車の雑誌に、自動車というのは石炭ではなくガソリンで走るのだ、などということがどこにも書いてないのと同じです。パソコンは電気で動くのでバッテリーに充電するか電源をつなぐかしないと動かないことが、パソコン雑誌のどこにも書いてないのと同じです。 >インプラント埋入用のサージカルテンプレート 顎の骨は歯を抜くと吸収されて痩せてきます。この痩せ方には一定の法則があります。そして困ったことに、インプラントを埋めるために骨が残っていてほしい部分が先に痩せ、インプラントにはあまり関係のない部分の骨が残るような痩せ方をします。これは歯科大学1年の解剖学で学習し、さらに3年次の総義歯学でも学びます。これを理解できないと進級できませんし、卒業試験に合格できませんし、当然国家試験に合格どころか受験すらできないので、この雑誌を読むような立場に立つことができません。そして、歯科医師になって実際に治療を行うようになると、インプラントには不都合な骨の吸収の仕方をしているような顎を毎日見ています。ですから歯を抜くと単に骨が吸収するのではなくインプラントにとって不都合な吸収をするということは歯科医師にとっては常識です。自動車がガソリンで走るというのと同レベルの常識です。したがって、記事には記載されません。 インプラントにとって不都合な吸収をするので、その結果インプラント埋入時にミスを犯す可能性があるのでサージカルテンプレートを使います。これも同レベルの常識なので、記載されません。 サージカルテンプレートは透明でないと使えないこと、そのためにはプラスティックで作らなければならないこと、その結果機械的強度が不足すること、これらも同レベルの常識なので、記載されません。 これらの結果として、サージカルテンプレートの精度に問題が生じます。 「サージカルテンプレートの精度」といった場合、歯科医師にとって常識であるために省略されている多くの事柄があります。これは省略されていて記載されないので、用語辞典を調べようとしても、調べる方法がありません。 3-Mixというのが最近もてはやされています。それは最新の治療法であるかの如くに喧伝されています。3-Mixに反対する立場の記事を読むと、「3Mixは〇〇だからだめだ」というようなことが書かれています。前提とする知識を持たない人が読むと、「〇〇であるというだけでは否定はできないんじゃないか」と感じてしまいます。しかし、歯科医師であると当然の常識として知っているはずの内容が省略されています。それは、3Mixというのは50年以上前から行われているIPCの変法であるということ、そして〇〇はICPの禁忌であるということ。これが省略されています。ガス欠になったら自動車は動かないじゃないか、というのと同レベルの常識なので、記事には省略されます。 これは歯科大学の3年か4年次に学習する歯内療法学に含まれています。これを理解していないと進級できませんし、卒業試験にも合格できませんし、当然国家試験の受験資格がないわけですから、これらの雑誌を読むような立場になることもありません。雑誌の筆者は、読者がこれらの知識を当然持っているものとして書いていますから、常識的な知識は省略されます。記事に書かれていないわけですから、用語辞典で調べようがありません。 >筆者は「機能的 attrition 」が存在すると考えている。 これは犬歯誘導を与えることができず、グループファンクションにしなければならないので難しい、という意味です。 これらは、歯科大の3年次で学習する総義歯学と保存修復学、補綴学で学習する内容です。これが理解できないと進級できないし・・・以下同じ 実際の臨床では犬歯誘導を付与できずにグループファンクションにしなければならないようなケースがたくさんあり、それも典型的なグループファンクションではなく、部分的で変則的なグループファンクションにしなければならず、予後が懸念されるようなケースがたくさんあります。 日常で遭遇する常識的な内容ですから、記事にいちいち当たり前のことを書いたりしません。ですから、 >筆者は「機能的 attrition 」が存在すると考えている。 とだけ書きます。歯科用語辞典で調べようとしても、記事に書いてない用語はどうやって調べればよいのでしょう? きちんと説明を聞けば、質問者さんが理解することは難しくないと思います。しかし、自分で記事を読もうとすると、前提となる多くの知識が書かれていません。書かれていないのでどんな知識が前提となっているかを調べることすらできないのです。そのためとんでもない勘違いをするかもしれませんよ。私はそれを心配しているのです。書いてあれば質問者さんは理解できます。しかし、省略されていて書かれていない部分についてはどうしようもないのです。
- remonpakira
- ベストアンサー率36% (780/2153)
人気なのは dental diamond http://www.dental-diamond.co.jp/shop/items/418 クインテッセンス http://www.quint-j.co.jp/web/tachiyomi/ とかかな。 クインテッセンスはネットで立ち読み出来ます。 ただ、こういう雑誌は歯科界のコンセンサスが取れていない情報も たくさんのっているので、エッジな話をして担当医を困らせないでくださいね
- aokisika
- ベストアンサー率57% (1042/1811)
おやめになった方が良いと思います。 実際、インプラント埋入用のサージカルテンプレートの精度は、有歯顎/無歯顎、そしてCT撮影時のメタルアーティファクトの有無などによって大きく変化します。また、現在のところごく一部の著名なシステムについてしかコントロールされた研究がおこなわれていませんので、全般的な精度を論じるには時期尚早かと思います。しかし、システマティックレビューでは十分臨床での使用に耐え得るものとして評価されています。 これは某歯科雑誌の「緊急座談会:5名の識者が語るCAD/CAM導入によるインプラント治療の激変」と題した記事の中での、ある歯科医師の発言です。 この発言の中の専門用語は、読者は当然の知識として知っているので何も説明されていません。 ちなみに「コントロールされた研究がおこなわれていない」というのは「きちんとした研究が行なわれていない」という意味ではありません。きちんとした研究は行われているのですがコントロールされた研究は行われていないのです。 何の事だかわかりますか?これが当然のこととしてわかる人が読者だ、という前提で書かれています。 一般的に attrition (咬耗)は、パラファンクションであるブラキシズムの結果生じるとされている。しかし、筆者は「機能的 attrition 」が存在すると考えている。・・・中略・・本ケースはIV《ギリシャ数字の4》級というより、Build Up と呼ぶのが妥当で、残存支質量が少なく、そこからシェードを採得することができない。・・・中略・・・補綴領域では Single Central Restoration (単独中切歯の補綴修復)は、比較すべき対象歯が存在していることから、審美的ハードルが極めて高い修復対象である。精緻な審美的戦略により作業を進める。 これも同じ雑誌の「コンポジットレジン革命」と題した記事の中の一節です。PCの機種によっては表示されない場合があるギリシャ数字のIVが使われていたので《》で4であるという注釈を私が付けました。4級が何かは歯科医師には常識なので解説してありません。 これは、曙関に化粧をして叶姉妹のように見せかけるのがとても困難なのと同じくらいに難しい治療だ、という意味の事が書いてあるのです。この喩を歯科医師が読んだら大笑いして「全くその通りだ」と言うでしょう。でも質問者さんにはお分かりになりませんよね。 これらの記事を読むには前提となる多くの知識が必要であり、前提知識なしで読むと意味が分からなかったり、時には全く逆の意味に誤解してしまったりします。 歯科医師が読む雑誌、歯科医師が持つ知識や思考方法を当然の物として持っている読者を前提とした雑誌を一般の人がお読みになるのはお止めになった方が良いです。 >歯科をとりまく最新の状況を理解していなければ、患者は歯科医師に対し適当な質問ができません。 実際のところ、テレビや雑誌記事を読んでとんでもない勘違いをした質問をする人がしばしばいます。この人たちは多くの場合自分が誤解した内容が真実であると信じ込んでしまっていて、それが間違いだといくら説明しても納得してくれません。一般向けのテレビ番組は、一般の人にわかりやすくするために知識の一部分だけしか報道しません。こんな長所がありますと言うだけでどんな短所があるか報道しなかったり、あるいは逆にこんな短所がありますというだけでどんな長所があるかを報道しなかったりします。 わからないから教えて欲しい、という姿勢で歯科医師に質問するのが良いと思います。間違った知識で変な先入観を持ってしまうと、却って話がややこしくなってしまい、わかりにくくなってしまいます。根掘り葉掘り質問して、嫌がって話を聞いてくれないような歯科医師はやめましょう。親身になって話を聞いてくれる歯科医師を探すのが良いと思います。
補足
上記で引用していただいた記事が、なんという雑誌か分かりません。 そのため私にはaokisikaさんが引用した内容が、理解できるのか出来ないのか の検証が不可能です。 具体的にいえば、aokisikaさんが引用した文献を、読者側が実際に通しで読み、 理解できるのかできないのか、検証可能な書き込みにしてほしかったというこ とです。 どの雑誌から引用してくださったのか、具体的に書籍名をあげていただけませ んでしょうか。 お願いいたします。 それから、化学や医学の分野にも専門の辞書が必ず存在します。 専門用語が分からない場合はどんな辞書から参照すべきかなど、もう少しフェア なアドバイスが欲しかったです。 サイエンスでは仮説から検証が必ず行われています。 しかも定量的にです。 (この治療方法では医療費がどれくらいかかって、他の治療に比べ身体への負担率、 他の治療方法と比べたときの成功率などです) サイエンスでは今までの学説を覆すなど、違った方向から問題を解決しようとする アプローチは普通に存在します。 そういう前例や過去の研究成果にも、研究者は必ず引用文献や牽引をつけます。 そういう研究が歯科でも行われていないはずはありません。 日々進歩している最先端の研究現場では、患者の虫歯の悪化状態を定量的に診断し、 どのような治療方法・アプローチで治療が行われるのが望ましいのかなどの議論は 行われているはずです。 aokisikaさんの文面から読み取るとそれらをご存知だと思いましたので、よかった ら定評のある総合雑誌を教えて頂けませんでしょうか。 よろしくお願いします。