GPSブザーは、GPSセンサー(位置情報の確認用)と携帯電話(またはPHS)をひとつにまとめたものです。
呼び出し(電話のベルが鳴るのと同じ)がかかると、GPSの電波を捕捉し、位置情報を解析したら、携帯電話を使ってGPSブザーのサービスを行っている会社(セコムなど)のサーバーに携帯電話を使って位置情報を送っているのです。(常時送ることもできますが、そうなると電池がかなり大きいものになります。)
そして、契約者(保護者など)はパソコンを使って契約している会社のサーバーに入り、特定の(大体人の子供)の位置情報を地図上で確認します。
このとき、GPSブザーが行っているのは「位置情報を送る」ということだけです。地図はサーバー側で付け足してパソコンに送るのです。
カーナビはこれを一つの機械でやっていますが、GPSブザーのような機械は、GPSを捕捉して位置を送信する機械・情報を受け取って地図に表示させるサーバー・契約者が子供のいる場所を表示させるパソコン、と分かれているのです。
またGPSブザーは防犯ブザーですから、自分でブザーを鳴らして助けを呼ぶこともできます。この場合、セコムなどなら巡回要員のカーナビなどに位置情報を送信してすぐに現場に向かうこともできます。
GPSブザーは持っている人の「現在の場所」をGPSを使って特定し、携帯電話でサーバーに送信しているだけです。もっとも、携帯電話ですから、通話は出来なくても持っている人(子供)のGPSブザーの音を鳴らして、ボタンを押すなど返事を返してもらうこともできます。
さて、さきほどから「位置情報を送る」と書いていますが、なぜ位置情報を送ると地図に表示できるのか、が問題だと思います。
それは地球上には緯度経度という場所を特定する方法が確立されているからです。
緯度は赤道を0度北極や南極を90度と表示します。経度はロンドンの標準線を0度日付変更線を180度にとって、東西で分けています。
そうすると、自分の場所が特定でき、現在のGPSでは誤差1m程度まで確認することが出来ます。GPSというのは、衛星の電波を幾つも捕まえることで自分の位置を割り出す機能のことをいいます。
たとえば東京スカイツリーは北緯35度71分03秒14707062636, 東経139度81分06秒4453925205です。これを使うことで、地球上ならどこでもピンポイントで場所を特定することができます。
ですので、GPSブザーは(35.710314707062636, 139.81064453925205)と数字だけサーバーに送っているのです。
この緯度経度情報だけサーバーに送信すれば、地図に出すのは簡単です。契約者がサーバーにアクセスしたら、GPSブザーを持っている人の情報から最新の緯度経度を探し出して、地図の上に場所を書き込んでから契約者のパソコンに送るのです。
そうするとドコにいるのかパソコンですぐにわかります。ただし、完璧にリアルタイムではないと思います。
最後にまとめると
・GPS 衛星から電波を受け取って位置を割り出す機械(測量しているといえます)
・衛星 地球上を何個も廻っていて、GPS用の電波を常時発信し続けているだけ。
・携帯電話 サーバーとの通信装置
・サーバー 位置情報(緯度経度の数字だけ)を受けとって、地図とあわせる仕事をする
・パソコン 契約者がGPSブザーを持っている人を見るために、サーバーにアクセスするためのもの
(携帯のiモードなどでも可能)
という風に、機能を分担させているのです。そのうちブザーに内蔵されているのは、GPSと携帯機能だけです。
お礼
いつも回答ありがとうございます。 何とか理解することが来ました。