病害虫の仕業である可能性はあると思いますが、あなたからの回答で
もう一つハッキリした事があります。それは薬害です。あなたは薬害
とは違いますよねと言われますが、薬害の可能性は大ですね。
薬剤使用に関して知識が少ないようですから、少し説明させて頂きま
す。これは大変重要な事ですから、聞きたくないかも知れませんが、
少し耳を拝借させて下さい。
薬剤を使用する時は必ず守らなければいけない規則があります。薬剤
を使用する時は、まず発生した病害虫名を病害虫図鑑で調べて確認を
し、次に発生した作物や樹木や草花の正確な名前を調べます。
例えば石灰硫黄合剤を使う時は、この薬剤が発生した病害虫に対して
有効かどうかを調べ、ナナカマドに作物登録がされているかを調べま
す。この2つの条件に両方ともマッチしないと石灰硫黄合剤は使う事
が出来ないと言う事です。もし使用してしまうと、病害虫に効かない
だけでなく、樹木に対しても薬害を起こさせて枯らせてしまいます。
ちなみに石灰硫黄合剤に有効な病害虫は、赤カビ、サビ、うどん粉、
サビダニ、縮葉、黒星、胴枯、赤星、腐らん、芽枯、ふくろみ、そう
か、かいようの各病気と、ハダニ、カイガラムシ、ヤノネカイガラの
各害虫だけです。作物登録は麦、果樹、落葉果樹、茶、桑だけです。
これで分かるように可能性の高いテッポウムシは含まれず、ナナカマ
ドも作物登録がされていません。と言う事は石灰硫黄合剤は使用して
はいけないと言う事です。
樹皮に入り込む害虫は、前回に説明したように内部で駆除しない限り
駆除は出来ません。樹皮の表面には何も居ませんし、樹皮の表面には
出る事もありませんから、何を散布しても病害虫には効果が無いと言
う事です。効果が出ない代わりに、薬害を起こさせて被害が大きくな
ってしまいます。石灰硫黄合剤は万能薬ではありません。強アルカリ
性の薬剤ですから、他の薬剤よりは危険だと考えて下さい。
モスピラン水和剤もトップジンM水和剤も、目的を考えないと散布し
た意味が無くなってしまいます。
薬害を起こして枯れた部分は元には戻りません。枯れた部分は切るし
か方法はありません。一部分から新芽が出ているようですから、それ
を残して再生させるしか方法はないでしょうね。
その新芽が出ている部分から下は生きていますので、その部分も枯ら
さないように早めにテッポウムシを見つけ駆除して下さい。
とにかく駆除も大切ですが、御両親と一緒に最初にナナカマド周辺の
環境整備から行われて下さい。低木の剪定と草の下刈り、ナナカマド
の剪定等を行われ、ある程度は土が乾くようにして下さい。これによ
り他の樹木や草花も今よりは元気になり、見栄えもよくなります。
ナナカマドを剪定したら、切り口は必ずトップジンM融合剤を塗り、
切り口から雨水や雑菌が入って、切り口を保護して下さい。切り口を
保護しないと、切り口から枯れが生じます。ナナカマドは切り口が塞
がりにくい樹木です。バラと同じですね。
お礼
http://uproda.2ch-library.com/39735971u/lib397359.jpg 現状はこんな感じです
補足
薬害については希釈はかなり薄めたんですが、計算では100mlで50リットルなんで500倍希釈です。毎年春先に1回消毒するんです、石灰硫黄合剤は毎年使っていて、写真ではわからないかもしれませんが、ナナカマドの他にも、もみじ、藤、つばき、薔薇、ボタン、ブルーベリー、八重桜、あけび、さくらんぼと色々あるんですがかけてます。他は碧々として順調です。ナナカマドも家の前のナナカマドはこの状態ですが、家の裏にあるのは問題ないです。 いずれにしてもご指摘のとおり、手入れしてみます。手入れしないことにはどうしようもならないのでがんばります。枝が赤くなるのは腐乱病ではないですよね。腐乱病は木があかくなると両親が言うのです。腐乱病だとこわいです。剪定をしてみますが赤くなった枝は切り落としたほうがいいですかね。