麦は寒い冬の間 成長が止まったように見えますが 根を張り 一粒の種がぶんけつ(分蘖)と云う言葉ですが、何本もの本数に増えます。
暖かくなり始めた春先に今度は一気に上に伸び始めます。
その頃にその一本を手にとって 葉の中の様子を見れば包まれた小さな小さな穂を見る事が出来ます。
さて本題ですが
その小さな穂も 茎の成長とともに段々大きさを増し始めます。
勿論 未だその穂は硬く巻かれた葉の中に隠れていますので外からは見る事は出来ませんが、
指でつまんでみるとその場所も判りますし、大きく成長している様子も触感で判ります。
問題はここからです
穂は包まれた葉の間から出てくるときに、その葉先が旨く開いてくれれば問題は無いのですが、
稀に、穂になる茎が伸びようとする力を加えても、葉が旨く広がってくれない・・・何らかの障害が有ると・・・
押し上げられる穂 頭上では葉っぱはそのまま包んだままで広がってくれない。
その為に 成長し続ける麦の柔らかい穂先に近い場所で 変形せざるを得ない訳です。
何故 らせん状に・・・
穂のすぐ下の葉の形状を見て下さい
ストローを包み込むように葉が節の処から幾らか重なっていることがお判りでしょう。
その重なり方に沿って らせん状に曲がらざるを得ない訳です。
そう 下から無理やりにドリルで穴を開ける要領で穂が葉の弱点を探して 葉を内側から広げているのです。
やっと日の目を見た穂は
何事も無かったように 花が咲き 子孫を残すために結実します。
偶にありますよ。
麦の名前までは・・・
一寸解り兼ねますが
この種を来年 蒔いて見ても同じ現象が起こる確率は0%です。
一種、事故に遭ったようなものです。
人に例えれば難産だったかも・・・
当方の写真で
葉の根元がクビレていることがお判りかと思います
また穂の出る前には、この葉っぱは巻き込んで穂先を完全に包み込んでいます。
それにしても珍しい写真 拝見しました。
サラリーマンを45年 その前の大昔の 若い頃の野原で学んだ自然の摂理の説明をさせていただきました。
お礼
どうもありがとうございます。 この麦らしい植物は一株しかないので、 ちょっと比べようがないのですが、 とても興味深いお話が聞けました。 明日にでも、穂が出そうな部分の茎を 剥いてみようと思います。 あと、この種ができたらまた育てるつもりなので、 そのときにははっきりしますね。 ありがとうございました。