一時期emobileのPocketWiFiを自宅回線として使っていました。
自宅での電波状況さえ良好であれば
それなりに使うことができます。
これは、地域的な問題だけでなく、住居の構造にもよります。
鉄筋コンクリートのマンションで、窓がアンテナの方向に無ければ
通信速度はあまり期待できないはずです。
また現段階でもモバイルルーター製品は、IEEE802.11gによる
無線LANルーターとして作られているのが普通のようです。
これはWiMAXやemobileなどの携帯電話系の回線網を利用する上で
充分な通信速度が得られる無線LAN規格です。
ただし、このルーター下に複数の機器を接続し
この機器間での通信を利用するような場合に
すでに過去のものになろうとしているIEEE802.11gでは心許ない気がします。
有線LANでは11gの二倍程度の100BASE-Tが10年以上前から普及していますし
すでに低価格PC以外では1000BASE(GbE)の有線LAN搭載が一般化しています。
無線LANにしても昨年あたりから11gの3倍以上のIEEE802.11nが広まっています。
たとえば、複数のPCがあり、リモートデスクトップやvncで操作するとき。
Windowsネットワークを利用したり、NAS製品を利用するとき
モバイルルーターの通信速度では不満が出るかもしれません。
また、有線LANに対応したデジタル家電を繋ぐ場合に
間にそのための機器を繋ぐ必要が出てきます。
DTCP-IP対応のデジタル家電をお使いなら、これは無視できない要素でしょう。
ただし、このために利用する無線LANコンバーターなどと呼ばれる機器は
設置する位置を工夫すると、こういった運用に福音をもたらします。
[モバイルルーター]-[PC]
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[無線LANコンバーター]
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[デジタル家電]
ではなく
[モバイルルーター]
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[無線LANコンバーター]
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[GbEハブ]-[PC]
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[デジタル家電]
という構成で使うことができるのです。
さらには自宅のLANを無線LANで構築するのであれば
[モバイルルーター]
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[無線LANコンバーター]
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[IEEE802.11n対応無線ルーター]-[ノートPC]
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[GbEハブ]-[PC]
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[デジタル家電]
といった構成で使うこともできます。というかやっていました。
ただ、これやると、2.4GHz帯の通信機器がひしめきあい
そこに2.4GHz帯の無線キーボードやBluetooth機器まで入ると
さすがに、電波状態が良好とはいえず、Bluetooth A2DPでの音楽鑑賞は
ちょっとしたことで音が途切れるようになり、あまりオススメではありませんでした。