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将来のエネルギー選択:原発と太陽光発電の比較
- 原子力の利用を見直す視点から、エネルギー選択を考えるとどうするべきか
- 太陽光発電に置き換えると電気料金が倍増する可能性があり、産業競争力や生活の豊かさにも影響が出る
- 他の自然エネルギーは日本ではエネルギー量が少ないため検討に値しない。石炭の使用も選択肢のひとつだが、CO2削減を保留することになる
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dspdspさんは、今後も原子力発電のコストが3/11以前と同じレベルにとどまるとお考えのようですが、そうはいかないと思います。耐震・耐津波補強、外部電源補強等々のコストと肥大化する安全設備の維持管理コストで原子力発電コストは、今の倍近くまで高くなると思います。 さて自然エネルギーに関してですが、ここであれこれ意見を述べている人々もdspdspさんも、今、日本で使われている自然エネルギーの内訳をまるでご存じないみたいですね。太陽光・風力・地熱を合わせても、国内自然エネルギー発電量の20%程度、残りは小水力発電とバイオマス発電なのです。 小水力発電とバイオマス発電は自然エネルギーとはいえ、安定した電力供給が可能です。とりあえずはこれらと地熱発電の安定した拡大が脱原発のベースになります。太陽光と風力に関しては電力の蓄積技術が要諦です。今、いちばん有望なのは太陽光と風力の余分な発電分で水を電気分解して水素を取り出し、この水素から燃料電池で電気を得るという方法です。すでに実証実験も始まっています。http://h2.kyushu-u.ac.jp/ 民生レベルでは、電気エネルギー以外の自然エネルギーの直接利用も大事です。家庭におけるエネルギー消費は暖房用と給湯用がほぼ6割です。地方都市郊外で間伐材やバイオ燃料の供給ルートを構築しやすいところでは、新しいタイプの薪ストーブの利用や太陽熱温水器の見直しなどが考えられます。太陽光発電のエネルギー変換効率は10%少々ですが、太陽熱温水器は50%くらいです。 自然エネルギー白書の要約版のURLを紹介しておきます。 http://www.re-policy.jp/jrepp/JSR2010SMR20100514.pdf
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- baron12321
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太陽光発電は将来、効率が良くなっても場所をとる事や環境や天候に影響されやすい事などから雨季のある日本では大規模に使われる事にはならないでしょう。 私はこの2つに興味を持っています。 筑波大学大学院の渡邉信教授の研究するオーランチオキトリウムという藻 http://wiredvision.jp/blog/yamaji/201102/201102251301.html 2万ヘクタールで日本の年間石油消費量を賄え、耕作放棄地などを利用した生産が考えられているらしいです。きっとググったらもっと情報があると思います。海外にエネルギーを依存している日本には再生可能エネルギーとして面白い研究だと思います。 東京工業大学 矢部孝教授の研究するマグネシウムからの発電 http://www.mgciv.com/blog/what-is-magnesium-based-energy-cycling.html これは海にマグネシウムが大量にある上、リサイクルも出来、実現すれば火力発電所を多少改良したら使えるはずですし、二酸化炭素が出ない事など環境面にも良いのではないでしょうか。 石炭は二酸化炭素以外にも大気を汚染する物質を沢山含んでいる上、液体や気体ではないので輸送にパイプが使えないというデメリットがあるのでおそらく大々的には使われる様になる事は無いと思います。 化石燃料が枯渇するまでの期間を延ばすためと新しいエネルギー源を開発するための時間を稼ぐためにはもうしばらく原子力に頼らなくてはならないのではないでしょうか。もしも原子力を使わない事になれば当分は地熱、潮力、太陽光・反射、風力などでだましだまし分散する事になるでしょう。
補足
ありがとうございます。 「オーランチオキトリウムという藻」 「マグネシウムからの発電」 これらのエネルギー源は太陽エネルギーですので、結局のところ、太陽エネルギーをいかに効率よく取り出すか、ということになるわけですね。 太陽電池は効率の理論的限界がありますので、それ以外の方法が模索されている、ということになるわけですね。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
1,近い将来としては、燃料電池などを主体とした 分散発電が有望だと思っています。 つまり、大規模工場、ビルなどは、電力会社からの 給電で、家庭や中小規模のビル、工場などは燃料電池や ガスタービン発電といった具合に 各所で発電する、という分散方式です。 これなら災害に強いですし、炭酸ガスも 相当減らすことが期待できます。 分散発電は、更に、場所によって使い分ければよいと思います。 日照時間が長い所は、太陽光、太陽熱発電で 風の強い所は風力発電で、海の側では干潮発電で・・・。 2,遠い将来としてはプラズマ発電だと思います。 これなら燃料はほぼ無限です。 そして、超伝導を利用した電池による戸別給電も考えら れるところです。 票目当てに税金をばらまくなどの 無駄遣いしないで、こういう所に回せば、意外と 早く実現できるかもしれません。
補足
回答ありがとうございます。追加質問です。 燃料電池発電ということは、燃料となる水素の供給が必要になりますが、そのエネルギー源は何をお考えでしょうか? プラズマ発電は、大学で都市ガスを使った実験をしていましたが、エネルギー源は都市ガスでしょうか。 それとも、核融合で作ったプラズマを使ったMHD発電でしょうか?(核融合研の知り合いに聞いた話では、発電方式としては、MHDではなく、原子力と同様な汽力発電を考えているとのことでしたが)
- Mokuzo100nenn
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経済的に余裕のある人々は高価な太陽光発電による電力を使う方向になるでしょう。 年金生活者や生活保護受給者など、経済弱者で、高価な電力を使えない層に対して、コストの低い電力を提供することが必要だと考えます。 これは、一国の内部だけのはなしではなく、世界の69億人の電力需要をどうやって賄うかを考えた時、低価格でクリーンな電力の供給が必要です。 地球上で増加する電力需要に対しては原子力発電で供給力を確保し、経済的余裕のある国では太陽光発電に徐々にシフトしてゆけば良いでしょう。
補足
回答ありがとうございます。 ずばり、日本では、どうするのがよいとお考えでしょうか?
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お礼
ありがとうございます。 いろいろなご意見をお聞きできました。1つをベストに選ぶのも僭越ですが、自然エネルギーの文献を紹介いただきましたので、ベストとさせていただきます。 この質問をきっかけにいろいろ勉強させていただきました。私なりに以下のように総括させていただきます。 ・自然エネルギー量は案外多いが、日本の電力量から比べると少ない。 (上記補足の計算は間違ってまして、実際は3%程度です) ・やはり、原子力と代替できる新エネルギーはそうそう存在しない ・けれど、技術の進歩は無視できない。
補足
ありがとうございます。 自然エネルギー白書 拝見しました。 これによりますと、日本の自然エネルギーの総量は1000万Kw/年程度ですので、電気エネルギーのみの年間総量の1/10程度しかないのでは?