字幕では基本的には2000ちょっとの
常用漢字以外の漢字は使えません。
例えば“獅子”も使えません。
しかし“しし奮迅”では違和感が強すぎるので
獅子奮迅と出し“獅子”にルビをつけます。
ただし劇場、DVD、民放、NHK、と基準が違うので放送では
使えないが劇場用では使う、といった違いがあり、実はいわば
自主規制なので厳密な基準はありません。
例えば“俺”も本来は使えず映画を見ても“おれ”が多いですが
使っても普通ルビはつけません。
おもしろい例としてNHKの歌番組の歌詞で
“私”に“わたし”とルビの付くことが、しばしばあります。
誰だって読めるのに、なぜルビを振るかというと…
常用漢字では“わたくし”としか読ませないからです。
しかし普通は誰でも“わたし”と読むので
映画などでルビが付くことはありません。
NHKは一番厳しいからですが担当プロデューサーによって
付いたり付かなかったりします。
一応の判断基準は、
NHKが出している「新用語辞典」と「ことばのハンドブック」
共同通信社の「記者ハンドブック」などです。
お礼
詳しく説明して頂きありがとうございました!確固たる基準はないんですね。参考となる本も教えて頂き助かりました。