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着物の帯芯について
着物の帯芯で絹100%となっているものに、ポリエステルの補強材剤が使用されているのはなぜですか? 強度を増すために、4割も補強剤(と言う事は、ポリ!)を使用しているものを見かけました。 どのように補強剤が使用されているのですか? 風合いは、絹と言えるのでしょうか? 綿の芯とはどのように違いますか? 自分で帯を作成するために知りたいのですが、ご使用経験のある方は是非教えて下さい。
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実は補強財の入った・・・という絹芯は知りません。 しかし、昔、100%ポリというのがありました、パネロン?(登録商標?)とかいうの。 襟芯に使うとまぁまぁかなというような品ですが。 綿の三河芯はご存知ですね? 絹芯は知らない? そして、昔は、毛芯というのもありました。 そしてパネロンです。 たぶん、絹芯に補強財としていれて・・・という話なら、パネロンのやわらかバージョンでしょう。 パネロンって、つっぱらかった感じなんです。 素材としては、接着芯素材でバイリーン(登録商標?)という不織布がありますが、あれの グレード違いの硬さをイメージしてください。 絹芯はこれの一番のやわらかバージョン。 薄いですし、腰もない、しかし、張りと、ボリュームが出ることで体に沿うようになります。 ただ、入れているかどうか、よくわからないぐらいです。 これに張りを出して、はっきり、帯芯入りました・・・とわかるようにでしょう。 スーツの芯に毛芯というのを「ハざし」していれます、高級品はですが。 これを大昔、帯芯として流用したのが始まりだと思うのですが、この「毛芯」具合がいいのです、見かけも締めるのに。 ただし、重たいのと、何しろ、毛糸の腹巻をさらに何枚か・・・ということですから、三河芯にまた 戻りました。 軽くて、はりがあって・・・で、化繊としてバイリーンができた。 ただし、三河芯の張りとは違う、そして、化繊だから暑い。 絹が海外ものが安くなったので、元の絹繭をつないだような不織布としての絹芯ができた。 具合はいい・・・が高い、そして、張りは今ひとつ・・・と。 で、パネロンを混ぜて・・・でしょう。 三河芯はさらしのような・・が密でのりが利いていて、ごわごわしている布目のあるものですが、 不織布の接着芯?わかります?あれの素材で、厚みと、張りがどうかなというものでしょう。 うーん、具合というなら、どうでしょう? 元から、絹芯を入れる帯というのは「帯」を選ぶので、入れても入れなくもいいような帯に、より、もう少しの 張り?ボリューム(厚み?)ですか、でも、しめてみてわかる、絹芯の快感があります、これははっきりわかる。 だから、私なら、絹芯(100%)でないなら、三河を入れますね。 パネロンがだめって知ってるから、これのグレード違い?なら、三河で十分。
お礼
詳しくご説明を頂き、ありがとうございます。 芯については調べただけで、使用した事はありませんでした。 ポリ、綿、絹、毛… そんなに色々な物があったのですね! (そりゃ、昔は日常着でしたものね) 芯によってそれほど使用感が違うと言う事は、帯の素材やつくり(刺繍や織など)によって型崩れやボリュームに変化を持たせたい場合に使い分けるという事だったのでしょうかね。 >だから、私なら、絹芯(100%)でないなら、三河を入れますね。 >パネロンがだめって知ってるから、これのグレード違い?なら、三河で十分。 なるほど、やはり天然が良い事が良くわかりました。 後は、帯の締め具合を考えて素材を選択するのが第一ですね! 一度、刺繍のない帯を綺麗にほどいて洗いをするつもりです。その時に職人がなぜその素材を入れたのかを考えて、芯をよく見てみますね。 どうもありがとうございました。