病院の駐車場でのできごと。
ある病院(整形外科)の駐車場での出来事です。
その病院は総合病院で県内ではとても有名な病院です。
私はその日、病院に診察に行った家族を迎えにいったのですが、
ちょっと悲しくなることがありました。
その病院の駐車場はたくさんあって、病院の入口のすぐ近くにも
駐車場があり、当然入口の近くの駐車場には歩行が困難な患者さんなど、
病状が重い患者さんの家族が優先的に利用しています。
私の家族は比較的病状も軽く、私自身も体は健康なので
私は車を遠くの駐車場にとめた後、病院の入口の近くで
家族が病院からでてくるのを待ってました。
すると病院の入口の近くの駐車場に一台の車が入ってきて
医療関係の会社の営業マンと思われるスーツ姿の二人の男性が
堂々と入口のすぐ近くの駐車場に車をとめ病院に入っていきました。
(スーツの胸には名札が付けてありました)
その後、50分ぐらい後に、その営業マンの二人は病院からでてきて
何食わぬ顔で車に乗って出て行ったのですが、その間にその駐車場が
満車で利用できなく引き返す、患者を迎えにきた家族(みな高齢者です)の
方達がたくさんいました。
これは私個人の意見ですが、社会の中で、人として自分が何をすべきか、
何をすべきでないのか、それは人から教えられなければ分からないという
ものではないと思うのです。
歩くこともできず車いすを押してもらう高齢者の患者が、高齢者の家族に介助され、
車いすから自動車にようやくのおもいで乗り込み、帰っていく姿をみれば
嫌でもその方達を思いやろうと思うはずなのです。医療に携わる会社に身を
おいている者であるならば、なおさらそうした患者と家族の方達を
多く目にしているはずです。
営業マンとしての自分のやるべき仕事(ノルマ)が大事なのもわかりますが、
その仕事の意味、社会の中での役割、関わり、そうした視点を持つことは
社会人として常識ではないかと思うのですが、こうしたことを考えている
私のような人間のほうが今の時代にあわないのでしょうか・・・
とても悲しく思うできごとでした。