『 永遠の0 』 と 『 坂の上の雲 』
やっと辿り着いた・・映画 『 永遠の0 』 、ラスト20分からは我が涙腺を刺激する掟破りの波状攻撃、ことにレーダー網を掻い潜り海面すれすれに接近後、急上昇して敵艦に突っ込むラスト・シーン・・、滂沱の涙また涙でありました。
原作は随分以前に読破しておりました、映画にだって興味が無かった訳じゃない、ただ私自身に、元アイドルが主役を張った映画への偏見のようなものがあったのだろうと思います。
他方一部に於いて、戦争賛美・特攻美化との批判も目立つようですが、当作を眺める限り私個人はそうは思わない、まあ捉え方は人それぞれですからどうでしょう。
翻って 司馬遼太郎 氏の名著『 坂の上の雲 』・・、御存知 秋山好古 ・ 真之 兄弟の生涯というフィルターを通して、日露戦争を描いた作品ですが、時あたかも帝国主義末期・・極東の片隅に突如躍り出た新興国家日本としては、富国を目指し列強諸国に喰われまいとするならば、避けては通れなかった歴史の必然であったろう・・少なくとも私はそう理解するところです。
当然の事ながら両作はテイストが全く異なる、全体的にカラッとした仕上がりの『 坂の上の雲 』に対し比較的ウェットな『 永遠の0 』、司馬氏 & 百田氏の個性そして歴史認識、並びに日露・太平洋両戦争の質の違いもあるのでしょう、他方 百田尚樹 さんの事はよく分からない、ただ 司馬遼太郎 さんの作品の根底には武士道という骨子が貫かれている気がしてなりません。
さて『 永遠の0 』 & 『 坂の上の雲 』のコントラスト、或いはどちらか一方に対して、お話を伺えればと思います。
お礼
去年からあの尾根気になっていたんですよ ありがとうございます 機会作って登ってみたいと思います