DVD-RAM上のファイルをエクセル等で開くと、3日でデータがふっ飛びます。
これは、OSの遅延書込とエクセルの排他制御などの整合性によるソフトウェア的な問題なので、エクセルのファイルを開く場合は、必ず「遅延書込の起きない、ハードディスク上のファイルを開く」ようにしましょう。
つまり、DVD-RAM上のエクセルのファイルを開く時は、
1.DVD-RAM上のファイルをHDDにコピーする
2.コピーされたHDDにあるファイルを編集し保存する
3.コピーして書き替えたHDDにあるファイルを、DVD-RAMに書き戻す
と言う作業が必要です。
OSの設定を変更し、DVD-RAMで遅延書き込みをしないなど、問題の起きる設定を排除すれば、DVD-RAM上のファイルを直接エクセルで開いて編集や保存しても問題ありませんが、イライラする程遅くなります。
なお、樹脂を使用しているので、湿気の多い日本でのDVD-RAMの寿命は「樹脂の湿気による劣化」で決まります。
どんだけ超硬の樹脂でも、空気中の湿気を吸って起きる「加水分解」は避けられず、5年持てば良い方です(ガラスエポキシも加水分解で濁ります)
「大事なデータを保存したい」のであれば、最適な保存媒体は「年に1度だけ電源が入るHDD」です。
HDDの寿命が5年なのは「5年間、毎日、電源を入れ、稼動させて」での話です。
「電源を入れないHDD」であれば、基板などの金属が錆びるか電子部品が朽ちて来るまでは使えます。たぶん、寿命は「10年単位」になります。
但し、電源を入れないままHDDを保管しておくと、内部の可動部が固着してしまう場合があるので、最低でも年に1回は電源を入れ、可動部の固着を防ぐ必要があります。
このように、データの長期保存には「電源を入れないHDD」が最適です。そして「電源を入れないHDDの寿命」が来る前に「それを読めるパソコンやOS」に、先に寿命が来ます。
例:
20年前のPC-9801用MS-DOSのHDDは、まだ中身が読めますが、それを読めるPC-9801が寿命で、動くマシンが存在しなかったりする。
このように、HDDは「毎日使えば消耗品」ですが「保存用に電源を入れずに安置」をすれば、最も長持ちする記憶装置です。