体長5cmなら、まったくの赤ちゃんとは思えません。おそらくそれはアブラコウモリですし、場合によっては成体だと思います。私も中学生のとき、家に迷い込んできたことがあります。
昨夜も同じような質問があり、そちらにも書きましたが日本のコウモリはすべて鳥獣保護法の対象です。飼うことも捕獲することも許可が必要です。
また、肉食コウモリならば飼育は並の困難さではありません。生きた昆虫を食べるということ、まだ生態などはっきりしない部分も多いからです。
一番よいのは、日陰になっていて熱くなっていない、壁際に止まらせておいてそっとしておくことです。夜になれば飛び立つでしょう。昼間行動することもありますが、昼間に迷い込んできたコウモリは本当におとなしいです。
ちょこっとビロードの手触りを楽しんだら、安全な壁をさがしてやってください。床や地面はだめです。どうも地面からだと飛び立てないようです。
しばらく人間の手で育てれば間違いなく野生には戻れません。子供なら尚更です。巣立ちの時期の子コウモリは親からいろんなことを学んで生き延びる術を身につけます。firestationさんがコウモリ語で喋れてコウモリのように超音波をだしながら飛び回れるのなら、同じことを教えてあげられるのでしょうけれど・・・。
また、もしかしたら水は飲むかもしれません。ひらたい、ひっくりかえりにくい皿に水を用意してさしだして見てください。彼らの細かい被毛は飛ぶのに必要なものらしいので、濡らさないようお気をつけください。
また、ミルワームという釣り用の餌があります。400円前後で買えたと思います。口にしないのではないかと思いますが、どうしても弱っているようなら、そのミルワームの頭か尻を切り、中身を絞り出して皿にいれると飲むかもしれません。(ミルワームでは長期的にはもちません)
この文をごらんになってこの非常食ためす前に、一度インターネットでミルワームの外見をごらんになって「しっぽを切って中身を絞り出す」ことが自分にできるかどうか、確かめてからお買い求めくださいね(^^;。
子供なら牛乳を口にするかもしれませんが、牛乳に含まれる乳糖がだめな生き物はたくさんいるので用意するのならアカディ牛乳でしょうか。
もし朝になってもいるようなら、お近くの鳥獣保護センターをさがし、連絡をとってください。
これからも、firestationさんはたくさんの迷い込んできた動物を目にする機会があるかもしれません。
しかしどのような場合でも、それらの生き物を「自分で保護したい」と考える時、「そのかわいそうに見えるかわいい生き物を自分の身近においておきたい」という願望が混ざっていないか、厳しく自分を見つめてほしいと思います。
4月、5月になると毎年動物や鳥関係の各施設では「巣立ちのヒナ(あるいは子うさぎ、子鹿、その他野生動物)を見つけてもそっとしておいてください、連れ帰るのは拉致、誘拐とかわりません」という注意の呼びかけをしています。
野生動物が身近まで来たときにできることは家のなかに連れ込んで生態も知らない動物に憶測で食べ物を与えて世話したつもりになることではなく、その野生動物にとって何が一番よいのか考えて自分の欲望に反していてもそれをしてやることだと思います。
厳しい書き方になりましたが、firestationさんが迷い込んできたコウモリについて親切に手をさしのべてあげたいと思っているお気持ちは、たいへん優しい心からでたことだと思います。それをけなしたいわけではないことを、ご理解ください。
お礼
ありがとうございます。 5cmでも成体だったりするのですね・・・。 環境管理事務所からはまだ連絡がないのですが、アドバイスいただいたように日の当たらない壁に止まらせてみます。 『連れ帰るのは拉致、誘拐とかわらない』という言葉は本当に考えさせられますね。 今、壁に止まらせてみて、夕方になって自力で飛んでいくのを待とうと思います。 鳥獣保護センターを調べておいて、朝になってもまだいたら、連絡を取ってみます。 ありがとうございました。