基本的にどちらでも構いません。
一般的にという範囲が判りませんが、根拠に基づく常識という意味であれば、出してはいけない理由はありません。
俗に言われている根拠の無い風説でも流行しているというのが一般的というなら、出さない事になるでしょう。
まず基本的のことですが、年賀状を控えるのは喪に服している方で、外部の人間が出すのはOKです。
喪中葉書は年賀を出すなという知らせではなく、年賀の挨拶は喪中なので控えますというだけです。
宛先が喪中だから年賀状を出さないという常識は有りません。(知っていれば控える程度です)
一般人の社交儀礼的喪中は最大50日です。それ以上は喪ではありません。
天皇家の喪が最大1年である事からそれに習っているという人がいますが、古来より天皇家と同じにするという風趣は無く、逆に主家に遠慮して控え目にするのが日本の風習ですから、天皇家に遠慮した、その他の要因も考慮しての50日です。
喪というのはあくまでも喪であって、例えば観光に出かけるとか宴会に出るとかおしゃれをするというのは喪ではありません。昔は喪がリ屋から出ない期間です。少なくとも質素な服で過ごすのが喪です。
つまり、夏はバカンス、秋が紅葉狩り、温泉旅行に行って喪中葉書というのは意味は無く、世俗的な形だけの心の無い風習です。
更に嫁いでしまえば、嫁ぎ先の家族というのが古来の風習で、嫁は実家の事に関与する事は出来ませんでした。実家との関係が強くなってきたのは戦後もかなり経ってからのことです。
更に言えば年内に年賀状を出すというのは郵便局の都合であって、本来は年が明けてから出すべきものでした。松の内に届けば問題無いのです。逆に年内になどというから、急死して年賀状だけが「明けまして」なんて着くのです。
それに本来は直接挨拶が出来ない人に出すのが年賀状で、上司や世話になっている人には出さないのが常識です。そういう人に年賀状をだすのは関係を軽んじていると思われても仕方ない事なのです。
でも今は元日に会う人にでも出すという本来の非常識が常識となっています。(まるで土用丑の鰻です)
つまり、歴史的に見ても日本の風習としても、亡くなってから50日以上を経て年賀状を出さないなんていう常識は日本にはありませんでした。
近年になって、歴史も風習も知らない自称マナー講師の嘘つきがいい加減な常識を流し、それをマスコミが取り上げた結果、根拠の無い事が常識とかマナーとなっているのです。
従って、根拠が無くても間違っていても世俗の流行に合わせるのが一般的というのであれば出さないのが正しく、歴史的背景や古来の日本の風習に従うのが一般的だというのなら、出しても構わないというのが答えになります。
リスクを言えば、前者は賛同者が多いでしょうし、親の常識を知っている人でも気にはしないでしょう。しかし、後者は知識の無い人からは非常識といわれるかもしれません。
さらにいえば、一年経っても心の傷が言えず、おしゃれも外出も控える日々を送ったのなら、年賀状を出さなくてもいいでしょう。
この場合はご主人の仕事関係で出したほうがイイ方には、ご主人の名前だけで出します。
どちらを選ぶかは自由です。
もう一つの方法は正月明けに寒中見舞いを出す方法です。
滅多に会えず、年賀状を出さないと心配するかもしれないと思う相手には、15日過ぎに届くようにして寒中見舞いを出します。
この際に、知らせたければ端に、傷が言えず年始のご挨拶を遠慮し申し訳ないと言うような文を書けばいいです。
お礼
丁寧な説明、ありがとうございます。 質問した後に私も調べたのですが、確かに古来の風習で嫁いでしまえば実家は関係ないという考えがあったことも分かりましたし、仏教的にも出してはいけないということは無いようでした。 ただ、やっぱり無難にしたいと思うので、なるべく出したくないと・・・。 主人は、いつも通りの写真を載せたり、家族全員の名前で送るつもりのようなので、どうしても主人が出したいなら、主人個人の名前で、と言ってみる事にします。 ありがとうございました。