手術前の検査では、通常はHIVの検査は行いません。術前検査でHIVの結果について何も言われなかったからと行って安心することはできません。検査を行ったかどうか、結果はどうだったかをきちんと確認する必要があります。
一部の病院では、行っているところもありますが、本人の同意を得ることが原則です。
一般的に検査を行わない理由は、
1.術前検査としてのHIV抗体測定は、保険で認められていない。
2.HIVについては、社会的な偏見が強く、陽性だった場合に差別を受ける傾向があるため、検査をする際には必ず本人の同意を得てからでなければならない。
3.HIVが仮に陽性であっても、通常の方法で感染防護対策をとっていれば危険はない。HIVに限らず、B型・C型肝炎なども含め、「陽性であれば注意して扱う」のではなく、「陽性・陰性にかかわらず、血液からの感染を防ぐような注意を常に行う」という体制をとればよい。
などがあげられます。
術前検査でHIVを行う理由は、(治療法の確立していない感染症なので)血液に細心の注意を払う必要がある、ということですが、病院スタッフへの感染をおそれて、という理由が強いと思います。また、もし陽性であった場合には、手術を拒否する(HIVの拠点病院へ送ってしまう)ことにしている病院もあります。
一般の健康診断や入院時の一般検査でもHIV検査は行わないのが普通です。
妊娠時の検査では、本人の同意を得た上で検査を行うのが普通です。これは、もし陽性であった場合には、母から子への感染を防ぐ方策をとる必要があるからです。
もし検査を希望するのであれば、病院で申し出て自費で行うか、保健所で調べてもらうことができます。保健所では匿名でも検査してもらえます。
補足
回答ありがとうございます!! 手術とは、慢性副鼻腔炎のような小さな手術でもHIV検査を行うのですか???