質問者さんにとっては 情報量が少なくても何ら問題ないと認識されていたと思いますが、やっぱり、大切な情報を秘めていました。
AST 16
ALT 11
総蛋白 7.8
尿素窒素が12.2 (No2で説明したタンパク不足の食生活) でありながら、総タンパクが 理想値の7.8g/dl になっている・・・この数値が示す意味は、血液から水分量が減っているのを示す。脱水血液は、5リットル流れているはずの血が、4リットルに減っている、と表現できます。
その結果、栄養や酸素が体の隅々まで届き難く、低血圧・疲れ易い・だるい・冷え性・無気力・なども起こりえます。
AST 16 ALT 11は、ビタミンB群の不足を表します。通常、健康で栄養が満ち足りていると、AST 16ならば ALT 15は程度です。ALTのトランスアミナーゼと云う酵素の基質はビタミンB6であり、B6の不足があればALTは減少します。人の体はビタミンB6単一の欠乏はなく、Bグループ全体が不足しているのを示します。
参考に、ビタミンB群欠乏の症状
B1 : 疲労、記憶障害、精神的混乱、行動障害、興奮しやすい、衝動性、よく眠れない
B2 : 震え。眩暈・不眠・音や光に過敏・精神的不活発
B3 : うつ、神経過敏、短期記憶の障害
B6 : 興奮しやすい、疲労、集中力の乏しさ、気分の動揺、よく眠れない
葉酸 : アパシー(無気力・無感動)、幼児の発達遅延、記憶障害、興奮しやすい、引っ込み思案、全ての知的過程の遅れ、うつ
B12 : 無感動、気分動揺、記憶の貧弱化、注意集中と学習の障害、幻聴、精神不安
今年の血液検査で 尿素窒素が 12.2 ですが、脱水血液のマスクを剥がすと、やっぱり昨年同様に 9.0かもしれませんね。
余談ですが、
タンパク質を食べると、消化されてアミノ酸になるのですが、体内でそのアミノ酸を結合してタンパク質に再構築されます。その時に、ペプチド結合と云う化学反応が起きて、体内で水を作り出します。この夏の暑さで熱射病から脱水になり易いので、水分と塩分を摂りましょう、と知らせていました。
実際は、タンパク摂取も大切だったのです。なぜなら、毎分毎秒、体の中で水を作り続けますから。
余談ついでに、タンパク質摂取の重要性です
タンパク質を食べると
1. エネルギーになる。
2. 体内の重要な酵素を作る。
3. 日夜作りかえられている血液・骨・皮膚・髪の毛・爪・内臓等の構成材料になる。
4. ホルモンになる。
5. 人の心を正常に働かせる神経伝達物質の材料になる。
6. 皮膚に張りを持たせたり、内臓を所定の位置に座らせておくコラーゲンの材料になる。
7. 薬や栄養素を体内運搬するときの運搬役をする。
8. 免疫力を高める(肺炎や風邪などに強くなる)
9. 血管を丈夫にする。
10. 栄養や薬、神経伝達物質を細胞内に取り込む受容体(受入場所)の材料になる。
毎年、2000万人の方が健康診断を受けていると仮定して、自己負担・企業負担・行政負担等々の費用で、数百億円が使われていることになります。しかし、その経済対効果は得られていない。
何故なら、健診を推奨しても、それに拠って得られる情報は、医療側から受診者に一言もアドバイスされていない。健診の意義に疑問を感じる一素人の提言でした。
お礼
本当に勉強になりました。大変お詳しい説明ありがとうございました。