セラミックベアリングの効能(自転車用)
最近スポーツ用の自転車(ロードレーサー)は、非常に高級化してきていて、自転車のフレームもクロモリ→アルミ(6061&7005)→チタン(3A-2.5V)
→カーボンとなり、1,000gを切るフレームも珍しくありません。
最近注目されているのが、セラミックベアリングです。
使用されるのは、自転車のハブ(車軸)とB.B(ボトムブラケット:左右のクランクをつなぐ軸受)です。
有名なところでは、アメリカのceramicspeed社なのですが、非常に高価なものです。http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=4567
知りたいのは雑誌や媒体で書かれる、そのセラミックベアリングの効能が真実かと言う事です。。
当社の製品にも、その採用を求める声があるのですが、ホントに効果があるかということです、ベアリング業界におられる方に回答お願いいたします。
セラミックベアリングは硬度が硬く変形が少ない為、滑らかに回転し抵抗が少なくなると雑誌などに書かれていますが、その実証データなど出ていません。
自転車の場合、B.Bの回転は最大でも150rpm、ハブでも700rpm程度です。
荷重も100kgを超える事はありません。この程度の荷重でスチールベアリングが変形するとは思えませんし、当然発熱の程度も微小だと思われます。
Q1.上記程度の回転数、荷重で本当にスチールとセラミックで回転抵抗差が生じるのでしょうか?またあるとすればそういう試験データなどあるのでしょうか?
Q2.セラミックベアリングは、高温、防錆の目的で使われるものだと認識していますが、精度(ボールの真球度)や、高速回転でもスチールボールよりも優位性があるのでしょうか?
Q3.セラミックベアリングは、その防錆性の高さから、粘度の低いグリスと、ゆるいシールが可能になり、回転抵抗が減るという事はありますか?
Q3.通常従来の自転車のハブベアリング球(カップ&コーン式)はおそらく良くても20等級程度だと思われますが、これを最高ランク(3等級)に交換して回転性能が上がるという雑誌がありますが、そもそもボールレースやシャフト&カップの精度がそんなに高くは無いのに、ベアリング球だけ等級を上げて回転性能は上がるのでしょうか?
Q4.海外製の後ハブには、6902-2RS(15X28X7)の台湾ベアリングが良く使われているのですが、回転抵抗の個体差があります。
メーカーに聞くと、筐体&シャフトの精度は出ているが、ベアリングの内径&外径精度がばらつくので、ハメアイがきつくなると回転抵抗が増えてしまうと言います。価格的なものもあるでしょうが、やはりこの様な精度や耐久性の差は日本製の物とあるのでしょうか?
Q5.日本製のベアリング(仮に6902)でも等級がありますが、その違いは球の真球度の違いだけですか?レースとボールのスキマの大小だけで外径&内径精度は同じでしょうか?つまり等級の差は軸心の振れの小ささだけで、回転抵抗の低さではないのでしょうか?
ベアリングに関して素人なので、低レベルの質問でスイマセンが回答頂けると助かります。