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ガンダムSEEDのキラの「やめてよね」のシーンについて
- ガンダムSEEDのキラの「やめてよね」のシーンについて批判されているが、その理由がわからない。
- キラは冷静にサイの言動に対応し、正当防衛として腕関節をとる行動をとった。
- キラが思い上がっていると言われるが、サイのしたことが無視されているのは納得できない。
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う~ん、あのシーンでキラが悪者っぽく見えた(サイにも視聴者にも)、というのであれば、あのシーンの演出は成功だった、ってことですね。 でもこのシーン、単に「痴情のもつれ」を描いただけの場面ではありません。 終盤で、キャラクターは異なりますが、これとそっくりのシチュエーションのシーンがあったことも思い出して欲しいのです。 そう、アズラエルの少年時代の回想シーンです。 (作品のテーマに関わる重要なシーンですが、「やめてよね」のシーンはこれと対になるものです。) アズラエルにとっては、自分とは異質な(しかも自分より圧倒的に能力の高い)者に対する、嫌悪・嫉妬・恐怖・憎悪を明確に意識した事件であり、彼がコーディネーター根絶のための戦争を遂行する、情熱の原動力となるものでした。 そして、程度の差こそあれ、同じものがフレイの中にもサイの中にもあります。 フレイはコーディネーターであることだけを理由に、ラクスを「気持ち悪い」と言いますが、サイはそれをたしなめます。 しかしそのサイ自身も、自分の中に同じものがあることを初めて自覚したのが、「やめてよね」のシーンでした。 サイに、アズラエルと同じぐらいの恐怖と屈辱を味わってもらうためには、「やめてよね」のシーンは必要不可欠で、そのためにはキラが思いっきり悪役っぽく見える演出が、必要だったのだと、私は解釈します。 ……で、一番大事なのは、「その後サイは、アズラエルと同じ道は歩まなかった」、ってとこなんです。 それを描くためには、「やめてよね」のシーンを外すことはできません。 表面に現れた事象だけ描写すると、「キラって根性悪りぃ~!!」で終わってしまうのですが、もっと作品の内面に踏み込まないと、もったいない気がします。 キラとサイとフレイ、誰が悪いのかって話は、(子供のケンカなんだし)誰かが一方的に悪いのでなく、結局皆それぞれに悪いところがあったのだと思います。 当事者はそれぞれに乗り越えたのだから、周りで見てる大人は温かい目で見守ってやれば……と思うのです。 まぁ、作品の受け止め方は人によって千差万別ですので、どれが正しくどれが間違っているってものでもありません。 私のも含めて、他者の解釈に振り回される必要はありませんよ。
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- uxd63393
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そもそもサイが殴りかかったと言いますけど、自分が見た限りではフレイを連れていこうとしているキラを止めるために、肩に手をかけようとしただけに見えました。 なのにいきなりその手を掴んでひねり上げるのは過剰過ぎる反応なのでは? 百歩譲って正当防衛を認めたとしても、その後にサイを見下すような発言をして追い打ちをかけるような真似をするのは、とても人間的に誉められた行為とは思えませんね。
- mizukiyuli
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スーパーロボット大戦ではいろんな部分が修正されている可能性があります。 原作(アニメ)を見ればアレは批難せずにはいられないシーンです。 状況はNo.1さんが書かれている通りですが、 ・サイとフレイは親が決めた(多分)婚約者 ・サイはフレイから一方的に婚約解消を言い渡される ・婚約解消に納得できないサイはキラとフレイの関係をしって詰め寄る だったと思います。 婚約者だと思っていた女性に突然「アレはなかったことにしましょう。いいわよね?」と言われてはいどうぞと言える男性が何人いるでしょうか? 超美人で好意があればなおさらです。 ましてやその理由が「他に男がいるから」なんですから。 現代日本だったら慰謝料貰う話です。 サイに渡された婚約不履行の慰謝料がキラの「やめてよね」だったわけです。 おまけに問題のシーンは殴りかかられたから腕をとったのではなく、その後投げ飛ばしています。 スッと避けてパンチを止めただけであればここまで批難されることはなかったでしょう。 さらには投げ飛ばした後見下ろすアングルとなり、「やめてよね…」と続きます。 いかにも「僕見下しています」という演出で描かれました。 顔の上半分は影っぽくなり、冷酷な目つきだけが目立つ印象です。 対するサイはけして強引な少年ではなく強引さでいけばキラの方がよっぽど強引です。 そもそも友達の婚約者を寝取っておいてあの態度はないのではないでしょうか。
該当のシーンでキラが非難される最大の理由は、 「友人の許婚を寝取った男」 だからでしょうね。 この一件、サイの立場で見るとこうなります。 ・自分とフレイは(親が決めた事ではあるが)正式な許婚。 ・二人が許婚の関係にある事は、友人であるキラも以前から知っている。 ・ところが、ある時から何故か許婚のフレイが自分を無視し、キラと行動を共にするようになる。 ・そして、気がついたらキラとフレイが男女の仲になっていて、そこまでの行動で自分には落ち度が無いのに、一方的に婚約を破棄された。 つまり、サイから見れば、 キラ→自分とフレイの関係を知りながらもフレイを「寝取った」男。 フレイ→何の説明もなく婚約を破棄し、他の男に走った尻軽女。 となります。 で、問題のシーンへとつながるわけですね。 確かに恋愛は自由ですが、サイの立場で見ると、ちょっと哀れ。 ただ、キラが非難されるのは、このシーンだけが原因ではないと思います。 その他にも、同じく友人であるアスランの許婚であるラクスといい関係になったり、宇宙空間でパイロットを殺さず敵機を行動不能にするという、ある種「生殺し」的な戦い方が人によっては酷く偽善的に見たり、とSEEDシリーズ全体での彼の行動があるが故に、非難の対象になってるような気もします。 まあ、キラもあれですが、一番問題なのはフレイではないでしょうか。 実際、その後キラが戦闘中に行方不明になった時、フレイはサイとよりを戻そうとして、あっさり拒絶されてましたしねぇ。