還暦を過ぎた既婚男性です。
自分自身の考え方を先に結論的に言えば、結婚するに際して体の相性は大切と、今でも考えています。
その前に1つの話として出したいのが小説家富島健夫の作品です。文面上では取材による情報となっていますが、その中で同氏は、男女は誰とでも性行為ができる様に体が作られていると書かれています。男女間に性の相性はないと言っていると受け止めて良いのでしょう。
全作品を読んだ訳ではないですけど、その話題は夫婦間の話ではなくて、不倫あるいは夫婦交換も含めて、結婚していない恋人か愛人どうしがほとんどです。
冒頭にも書いた通り、自分自身の考えで言えば、結婚相手との体の相性は一番重要な要素ではないかと思います。
実はこの事は、自分自身の恋愛時代に結構真剣に考えた事がありました。とは言え、私は妻以外とは経験がないので、経験豊な人とは考え方が違うかも知れません。ここで言う体の相性とは、実際に性行為をしてみてどうかではなく、継続的に性行為をする気持が起きるかの意味です。
初恋の人とは、お互いにその気持があったものの、体の関係がないままお別れになりました。その後、妻との出会いまでの間、何人かの女性と結婚の可能性を模索していました。その中にはこの人と結婚すべきだと周りから言われた女性もおります。
喫茶店デート程度でしたが、様々に話をしながら考え方や気持の摺り合わせはしていました。人柄は良くおそらく共同生活はできるであろう。しかし性的な欲望を感じられない。その様な異性が何人かおりました。
体の関係を持つ以前の段階での判断です。もし性的な欲望を持ち得ない女性と結婚したら、どうなるのかと。
おそらく子供を産ませる程度の事はしたとは思います。でもそれ以外の夫婦生活はなく、今で言うセックスレスカップルになってしまうのではないかと。
私らの親世代以前には、好きでもない相手とお見合い結婚させられた例を良く聞きます。家柄その他の理由で選ばれた相手との結婚。嫁には子供を産ませるだけで良い。性欲の捌け口には外に女を作れば良いのだと。私が若い頃にも、そんな事を真顔で言っていた年寄りもおりました。
私はそう言う結婚はしたくなかった。だから性的な欲望である恋心をしっかりと感じ、しかも生涯に渡って大切にして行ける愛情を持てる相手でなければだめなのだと。その結果として選んだのが妻です。
憲法にも「婚姻は両性の合意に基づいて」と明記されているのは、その様な不本意な結婚があった過去を踏まえての事だと思っています。
性愛とは何なのか。性行為の本来の目的が子孫を残す事にあるのは確かな事実です。でもそれだけではない。性行為に伴う快感は、きちんと受精させるために体の準備を整えるに必要なホルモンなどを分泌させるための体内シグナルなのではないかと思います。
その生殖行為の機能を使って男女がお互いの愛を確かめ合う事。それが性愛です。お互いに好きだと思い合い、大切にし合える相手だからこそ結び合える契なのではと。
お礼
丁寧なお返事をありがとうございました。 まさにpara3gathiさんが過去に感じたのと同じような気持ちを、現在の私は感じているのでしょうね。(立場は逆でしょうが) あなたご結婚された奥様は幸せですね。 仲の良い夫婦の姿を想像します。 ありがとうございました。