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博士論文を書くのは本当に大変なのか?
- 博士論文を書くのは一番大変だと言われるが、本当に大変なのか疑問に感じている。
- 博士論文の内容は2年半で決まっていると思い、少しずつ書いていけば大変ではないのではないかと考えている。
- 博士論文の質を高める意義がわからないが、その他にも質を高める理由があるのか疑問に思っている。
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質問者が選んだベストアンサー
実際問題、ジャーナルすでにいくつか出してるんなら、それをまとめればいいだけなんで、簡単といえば簡単なのかもしれませんが、 それでも、全体を通したIntroduction(研究の背景・歴史とか)、全体の構成とか、いろいろ考えることはありますね。たまには、世界の中での自分の研究の位置づけとかを考えるというのはよいのではないでしょうか。意外にその後に役立ったりする場合もあります D論の次にこういうのを真面目に考えるのは本を書くときくらいですかね。 >研究を6年近くやっていて思うのですが博士論文って,まず読まれませんよね? これなんですが、他の方も言っておられますが、実は思っているよりは読まれるんですよね。 さすがに、大学と国会図書館の奥深くだけにある、なんて場合だとわざわざ読もうってことにはなりませんが、PDFで公開されている場合などはとくに。 とくに、今後、いろいろなジャーナルなんかに投稿したりして名前がちょっと売れてくると、学会なんかで雑談中なんかに「実は読みました」なんていわれて赤面するなんてことがあったり。 自分のD論も、今になって思えば、もうちょっと真面目に書いておけばよかったと思うこともあったりします。。まあ、若かりし頃の思い上がりというか、当時は、質問者さんと同じく、「ジャーナルのほうが本論文なんだからそっち読めよ。」なんて思っていたわけですが。
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- otx
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>全体的にアドバイスをまとめさせていただくと ・博士論文は学位をとるためだけに必要である そのために 主査,副査を納得させるだけの 論文全体を通した(1)新奇性と(2)論理性が必要であること もし以上が達成できるのであれば それ以上は自己満足 「それ以上は自己満足」 「どれ以上が自己満足」って思われたのでしょうか・・・汗。 >主査,副査を納得させるだけの 論文全体を通した(1)新奇性と(2)論理性が必要であること これを達成するために、「結果として質が高いもの」になるのであって「それが大変な作業」なのですが・・・。 これを達成するために、「ちょっとずつ書いていっても大変」なのですが・・・。 これを達成するために、「博士論文を書くのが博士課程で一番大変だった」という人がいるのですが・・・。 「質を高める」ために「質を高めている」のでは無くて 「博士課程で養わなければならない力を養うため」 「人にわかりやすく論理的な構成を考えるため」 に行なう作業を行った結果 「自然と質があがっていく」のですよ?・・・ 上記の意味で「質を高めていくこと」が最も効率よく博士号を取ることなのですが・・・。 どうも質問者さんは「それ以上は自己満足」という理由でやらなければならない作業を やらなくても良いんだ(楽したいから)って勘違いしてはいませんか? そんな感じで、担当教官に激怒されて、審査員からも認められず 博士号が取得できないということにならないように。 老婆心ながら。
- leo-ultra
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僕の場合、規定数のジャーナル論文は書いていたので、それらを英語から日本語に直して、 さらに未発表の結果をまとめて1章加えればいいと思っていましたので、 そんなに大変じゃないと思っておりました。 しかしそれでも100ページ以上の文章を書くのは大変ですし、 またジャーナル論文それぞれの中では矛盾してないのですが、並べてみるとちょっと矛盾して いうように見えて...。実際には矛盾していないのですが、 そうであることを示すために、補実験をしたり、計算をやったり。 さらに、一番面倒なのは、教授に原稿を読んでもらうと、その度に山のような 質問や修正の嵐。 教授が納得しなければ、D論審査会には提出できませんし、 うちの教授は平気で「もう1年やったら」という人でしたから。 意外とD論って、巡り巡って読まれているもので、手を抜きすぎると、 後で恥をかきます。さらに最近はpdfファイルだから、さらに怖い。
他の方も書いておられますが、既刊論文に表紙を付けてそれでおしまいというのは「論文博士」には結構います。 中には世界的な権威で米国の大学教授の方もおられます。 一方、課程博士が論文を書こうとしたら大変。 普通、博士課程前期から五年間のまとめをする訳ですが、最初に始めた時の「見当」がそのまま通っているのは素粒子論とか物性論とか理論実証型です。 多くの場合最初から一貫して同じ方向に進んでいたら何の新奇性もないことになります。それでは博士の学位に値しません。 指導教官である「主査」の先生は「…」でも二人の副査の先生は認めてくれません。 大なり、小なり「ウソだろ!」という「びっくり」があって始めて学位の意味があります。 でもそれがああるからこそ論文はまとめるのが大変。 ほとんどの場合とんでもない脇道へそれるのです。それをあたかも「企画」して「得た成果」のように書かねばならないのが博士論文。 早い話矛盾だらけな訳です。 だから、大所高所、大昔のある事件、から始めて「めでたしめでたし」になるように「苦心惨憺」します。 私は生涯でデスクワークで体重が「減った」のは博士論文を書いていたときだけ。 その後はデスクワークになると体重が十五キロ増えますが、その時だけは三キロ痩せました。
>2年半分過ぎれば博士論文の内容は決まっていると思いますし >ちょっとずつ書いていけば特に大変ではないと思うのですが 学位請求論文を大学に提出するためには,「公刊論文が何本以上あること」という制限がつきます。それらを学位請求論文の1章ごとにして重ねあわせれば,おおまかには論文本体ができたことになります。質問の文意はこういうことでしょう。 しかし,その前後に「大まえがき」と「大結論」をつけるにはかなり工夫が必要です。最初から全体像がわかって研究しているわけではないからです。そして,全体を通して著者独自の「哲学」にも到達しなければなりません(だからPhD,すなわち Doctor of Philosophyというのですね)。画面上で既刊論文のコピー合成ですむわけではないのですよ。 >質を高める意義 読まれるかどうかに関係なく,1つの区切りとしてまともなものを書いておいたほうがいいです。審査を通過して学位をもらえさえすればいいのなら,どうぞご自由に。こんなことを質問する大学院生の存在がなさけないですよ。
お礼
ありがとうございます. さぞ,ご著名・有能・清廉潔白な研究者様とお見受けします. 多分,小生の内容は貴方様にはご理解していただけない内容かと存じ上げます. 研究がんばってください.
- otx
- ベストアンサー率44% (256/576)
自分が研究していることを人に理解してもらうように論文は書きます。 「わかりやすく、かつ、論理的に表現する」ことは、結構むずかしいと思いますが・・・。 自分がわかるだけじゃなく、また、その研究を知っている担当教授がわかるだけではダメなんです。 ・自分のやっていることをわかりやすく書くということ 質問者さんは完璧に出来ますか? そして、自分がやっている研究と関連した研究は、2年前から書き続けていたとしても、 「今も」研究全体は進んでいるわけです。 「今」出た論文の新しい見解を取り入れて、論文を書いていかなければ、その論文は2年前の論文となってしまいます。 例え、自分の結果が新しいと言っても。また、他の最新論文の無いようによっては自分の研究の解釈が変わることもありますし。 ・自分の結果を考察して書くとき、今現在の研究のことを知った上で考察して書かなければならない 質問者さんはそうしていますか?研究内容は決まっているとは思いますが、 研究結果をどのように論文に書くか、まとめるかは決まっていないのです。 >博士論文の質を高める理由は何ですか?? 間違ってはいけないのは「論文の質=自分の研究するものとしての質」であるのです。 自分の高める作業の一環が、論文を書くということ。 むしろ、質問者さんは、論文を書いている、より良くしている過程において 「あぁ、そうだったのか」「こういう考え方もあるな」とか新たに思うことは無いのですか? ・物事を文章化するということで、自分の研究を見つめ直したり、次のステップが見えてきたりする 質問者さんはただ文章を書くだけですか?もし、文章を書く過程で書く以外に何も思わないとしたら 本当に「論文を書く」という作業をしているとは思えません。 頑張って下さい。
お礼
ありがとうございます. 分かりやすく書くや自分を高めるというのは話は分かります, やはりそういう意味での質を高めるという話ですよね. 研究全体に関してですが おっしゃることは分かります, ただ例えば3年かけて作成するデバイスやアプリケーションに関する研究(開発に近いかもしれませんが)の場合は 提案⇒プロトタイプ⇒試行錯誤⇒完成⇒評価 で一つの博士論文になると思います. それで期待通りのものが出来た場合, 結論がぶれることもないと思うのですが..
- OXY23
- ベストアンサー率36% (27/74)
こんばんは。 まず質問なんですけど、博士論文がまず読まれないって言うのは、対象は誰でしょうか? 研究者のことを言っているのであれば、ある程度読まれるのではないでしょうか?代表的な論文の1つと思いますが・・・ あとは、質を高めるというのは(具体的に質が何を示すかによりますが)、研究室の広報的な意味(教授よりの意見)と自己満足じゃないでしょうか?
お礼
ありがとうございます. もちろん,研究者なのですが, 周りの先生(サンプル数はそんなに多くないですが) にも聞いていて「博士論文を読むよりジャーナルを読む」 というのが圧倒的に多かったので. アカポスの選考時に読まれるのでしょうか??
お礼
ありがとうございます. んー言わんとなさっていることがわかるのですが, 「企画」して「得た成果」をジャーナルの段階で書くものではないでしょうか? だから博士論文でつなげて もし矛盾するものであればジャーナルとしても矛盾しているわけで. 全体的にアドバイスをまとめさせていただくと ・博士論文は学位をとるためだけに必要である そのために 主査,副査を納得させるだけの 論文全体を通した(1)新奇性と(2)論理性が必要であること もし以上が達成できるのであれば それ以上は自己満足 ということですね.有難うございます,これで色々はっきりしました. 私は(博士論文そのものがその後にかかわらないのであれば), 出来る限り効率よく博士号をとることが 一番の目的なのですっきりしました.