親戚が自費出版したいとのことなのですが…

質問

親戚が自費出版したいとのことなのですが…

親戚から相談の手紙が来ました。
「東京図書出版会というところから、自分で本を出したい。
ただけっこうな出費になるので信用できる会社かどうかが心配だ」とのことです。

経験、伝聞情報でけっこうですので、何かご存知の方いらっしゃいましたらお願いします。

回答No.1

mqm · ベストアンサー

出版社が信頼できるかどうか、というご質問だと認識しますが、風評に頼ることは全く無意味だと思われます。
本を売り出すためには、企画、版組みから印刷、製本、広告、書店への流通、書店からの返本、というように、とかく費用がかかるものです。
売れそうな本であればこうした出費が回収できる見込みが高いため、出版社が自ら経営リスクを背負ってでも商業出版に踏み切るわけです。
一方、個人の出版については、いくら著者がすばらしい内容の本を書いたと自分で思っていても、出版社としては、よほどの内容でもない限り、売れるかどうかも分からない一個人の出版のために経営リスクを背負ってまで商業出版を請け負うことはありえません。

「自分の本が出版したいけれど、出版社が取り合ってくれない」理由はこういうところですから、出版関連費用を著者がすべて自分もちするというならば本を出してあげましょう、というのが自費出版の本質です。

ご親戚の方が費用が高すぎることを心配されているようですが、費用の点に関していえば、複数の出版社から見積もりを取れば解決する問題です。本の紙質から丁装、印刷部数、その他もろものの条件で費用が決まってきますから、価格の高い出版社が悪いと一様に判断できるものではありません。

できあがった本を知り合いなどに無料で配って回られるのなら話は簡単ですが、逆に、全国の書店に配給して販売してほしい、というご希望であれば、ややこしいことになります。
某社に自費出版を依頼して、販売まで委託したのにちっとも売れなかったから、あの会社は信用できない、というような不満の声が仮に上がったとしても、それは出版社の責任というよりは著作物の内容による部分の方がはるかに大きいのではないでしょうか。

ですから、出版社の風評を捜し求めるよりは、
「なぜ自費出版をされたいのか」
「誰に読んでほしいのか」
「その目的を果たすために、どのくらいの費用まで負担する覚悟があるのか」
をあらかじめ明確に定めたあとに、複数の出版社に相談を持ちかけられるのが賢明だと思います。

お礼

ご丁寧にどうもありがとうございました。
たいへん参考になりました。