ご質問の趣旨は,子どもがほしくないと生き方を考える人のことではなくて,
>それでは先天的に本能に欠陥する部分があって、子供が欲しくないという感情がある人もいるのでしょうか?
に対する「いる・いない」で良いでしょうか?
そうであれば,「先天的にもありうるが,後天的にも,近い状態において存在する」ということができます。
先天的には脳の機能障害があれば,他者に対してまったく興味を示さないことがあります。しかし,この場合は生存そのものが一人では難しいため,子どもを欲しがるかどうかまでは研究がなされていないと思います。
後天的なケースとしては,いわゆる「野生児」(幼少期に人間社会から隔絶され,のちに発見された子ども)が,ほとんどすべての例で異性に興味を示さなかった,ということがあります。異性に興味を示さない以上,子どもが欲しいかどうかの段階以前ですね。(言語による質問もほとんど不可能です)
野生児の事例を見る限り,人間における「子どもが欲しい」は,本能ではなく,幼少期の学習によるものであると私は考えます。
もし動物と同様に「本能」であれば,人間に教育される機会を得なかった野生児であっても,社会において踏むべきルールは守れないとしても,少なくとも欲望を示すはずだからです。
人間社会から隔絶して育つと,性欲すら生じないということは,性欲にせよ種族保存本能にせよ,人間には生まれつき存在する本能ではない,といえるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 質問の主旨はご回答者様の解釈で正しいです。 わかりづらくてすみませんでした。 動物でも一概に本能とは言えないのですね。 また人間も同じく。 異性にすら興味がないというのもまた深いですね。 欲望すらないなんて…。 病的以外の理由もあるのですね。 参考になりました。