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肝臓機能について質問です。
肝臓機能について質問です。 肝臓の機能を調べるのに、ALT,AST値を調べますが、 肝硬変と肝炎では、AST<ALT、ALT<ASTで違いがでてくるのはなぜですか? 何が違って、値の大小が逆転するのかわかりません。 どなたか教えてください。
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肝炎ではAST<ALTであることが多いですね。 ASTとALTのトランスアミナーゼの半減期はALTのほうが若干短いので、健常者の場合AST:ALT=1:0.9程度 のことが多い。 肝炎(脂肪肝であることが多い)においてALTが上昇するのは、ASTが特徴的に肝の脂肪細胞に阻まれて逸脱が遅れるからです。 肝硬変では明らかに、AST>ALTですね。 肝硬変に至ると病気の特性上、栄養的欠損がみられますね。ALTはビタミンB6を補酵素としていて、その欠乏は逸脱酵素のALT産生を少なくします。したがって、AST>ALTへと変化します。 かつて、抗結核薬のヒドラジドを長期に使うとALTの低下が起きることから発見されました。ヒドラジドはビタミンB6欠乏を招きます。 ですから、健常者に於いても同様の結果が起こり、内臓肥満気味の人はAST<ALTとなり、ビタミンB6不足の人はAST>ALT、へと変化します。 内臓肥満があって、それでもAST≧ALTの例を見かけますが、脂肪肝があって、更にビタミンB6が欠乏している。その為にAST/ALTの乖離をマスクしている、と分子整合栄養医学では見ています。
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URL、ご参照までに。 一口に「肝炎」といいましても「ウイルス性肝炎」(B型肝炎、C型肝炎など)、アルコール性、原発性、胆汁性、自己免疫性肝炎など様々なタイプや、その複合型も存在します。 「肝硬変」になると、「肝炎」から更に進んだ、言わば末期的な症状と言える訳ですね。 ALT、ASTだけが肝機能検査では有りませんので、詳しいコトは主治医に相談される方が宜しいと思います。
お礼
ありがとうございます。 大変参考になりました。
お礼
大変わかりやすくご説明いただきありがとうございました。 すっきりしました。