『対人恐怖症』と言うより、『周りの人からどんな風に見られてるのか気になって気になって仕方がない恐怖症』かも知れませんね。もちろん、そんな病名はありませんが、そう名付けたくなるような症状のように思えます。
最近、学食ではなく、トイレで昼食を取る学生がいるようです。学食で一人で食べてると「あいつ、友達いないんだな」と思われるんじゃないかと感じて、トイレで食べるそうです。
私が学生だった頃(もう、20年近く前ですが…)には、考えられない事です。
毎日、一人でもくもくと食べてる人もけっこう居ましたし、私もそんなに友人が多い方ではなかったので、時には一人で食べる事もありました。「あいつ、友達いないんだな」って思われるんじゃないかという気持ちも分からでもないですが、だからと言って「トイレで食べる」とか「学校を辞める」なんていう発想は、ありませんでした。
同じ学科に、4年間、まったく友達を作らずに卒業していった人が3人くらい居ましたが、今考えると、本当に「つわもの」だと思います。その人が、今どうしているかは知りませんが、「たくましく生きてるんだろうな」って思います。
まあ、そんな「昔話」をしても意味がないかも知れませんし、「時代が変わった」と言われればそれまでですが、でも、どんなに時代が変わっても、「自分のクローン人間を作って、一緒に登下校、一緒に就職、一緒に仲良く墓場まで行きましょう」という事にはならないと思いますよ。たぶん。
覚悟を決めて「自分という存在は、この世の中に一人しかいないんだな」という事を認めましょう。
病院に行っても、友達は紹介してもらえません。
結婚披露宴などで「友人役」になってくれるという商売はあるようですが、「友人役」を毎日雇って暮らす訳にもいかないでしょう。
iueoさんの意識の中では、人が大勢居る場面では「一人」対「大勢」に思えているかも知れませんが、実際は「一人」対「一人、一人、一人、一人、一人…」なんですよ。