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スローフォワード認定の厳密性
- ラグビーのスローフォワード判定についての調査結果と意見
- スローフォワードの厳密運用の必要性についての意見と考え方
- スローフォワード判定の基準と反則の趣旨についての論点
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1と2の中間ですね。元プレーヤーとしては1、観客としては2です。 レフリーやアシスタントレフリーも走りながらのパスだと厳密な判定はできませんからね。 ラインが高速で機能している状態での横パスでは、後ろに放ってもパスを受けた地点はそれより前になることはザラにあります(Youtubeのシーンもその典型)。でも、レフリーやプレーヤーはそのプレーをスローフォワードとは認識していません(なので相手側も抗議することはない)。また、マッチコミッサリーも同様の見方をしています。プレーヤーの感覚としては、明らかに前に向けて放ってしまったボール以外はセーフです(レフリーも近いと思う)。 簡単な計算をしみましょう。18Km/h(全力疾走まではいかない)で走っているバックスが時速36Km/hで投げた5mのパスはレシーバーへには0.5秒で到達します、そして、その間にボールは元々保っていた前身速度がありますから、2.5m前に進みます。ということは、5mのパスは2.5m以上後方にいたプレーヤーにでないと、すべて、厳密な定義ではスローフォワードになってしまいます。 これがどういうことかというと、練習で行うランパスの間合いでは、実戦でラインが高速に機能している場合はほとんどスローフォワードになってしまうと言うことです。これは、日本に限らず、世界中のラグビープレーヤー(レフリーにも)の体にしみこんだ間合いで、合宿での帯同レフリーも指摘しませんから、もし、これを厳密に取るとなると大混乱でしょう。 更に、厳密に実施するとなると、ラインが機能した状態では、レフリーもタッチジャッジも走っていますから、人間の目でこれを判断するのはほぼ不可能で、何らかの機械判定を使わないと公平に裁くのは無理でしょう。また、これを導入すると、胸のすくようなオープン攻撃が激減し、フォワードプレーとアップアンドアンダー主体で攻撃するような時代に逆行するおそれもあると思います。間合いの広いセブンスなんか激変するんじゃないかな。 これは、IRBとしても、攻撃ラグビーの後退ですから、望んでいないと思います。 2の基準としては、スクリューをかける際に手首が返っていればラテラルより後ろだと考えて良いと思います。体より前に投げるときと、並行より後ろに投げるときはスパイラルをかける時の手の返しや体の捻りが変わるのでそれを目安にすることもあるようで、あるレフリーから雑談として聞いたことがあります。
お礼
ありがとうございます。やはり、ルール(後方)は幾何学的意味の後方とは書いてあるが、 ルールの趣旨から考えると、「実質的な」後方というのがあるべき姿なのでしょうね。 その「実質的」基準が、特に最後3行では分かりやすかったです。やっぱりレフェリー経験者は、 それなりの思考を経て取り組んでらっしゃるのですね。