近年、出版社は、4年生大卒を条件としているところが殆どではあるものの、多くは学校名や学部名を問いません。とはいえ、例えば業界大手なら、履歴書でも面接でも一切、学校名を聞いていないにもかかわらず、雇ってみると有名大学出身者(たいていは文系の学部)が多いのだそうです。一方で、少し会社のランクを落とすと、無名ながらにメディア関係者を排出している大学の出身者も少なくありません。
いずれにしても、能力主義の業界であることは確かです。したがって、どこの大学に入ろうと、入ったら安心というわけではなく、大学生のうちにできることをフルにやるといいと思います。正直に言ってしまうと、それは必ずしも授業に集中することでなくてもいいと思いますが、大学生ならではの人脈をフル活用して、業界について研究したり、目指す分野の書籍を読みあさったり、文学活動や編集活動などキャリアに直結しやすいアルバイトや趣味に励むといいでしょう。また、どんな業界を目指すにしても、あなたならではの“売り”を持っていると何かと得です。誰よりも得意なもの、誰よりも詳しい何かを開発するといいでしょう。
なお、たいていの大学のホームページには、卒業生の主な就職先が掲載されているので参考になさってください。