高校、大学と予備校を3度利用した経験からいえば・・・
・予備校も商売です。目先の宣伝文句にとらわれずに選ぶことが大切。
・看板先生は広告塔。選抜クラスの一握りだけしか受講できないことがままある。そうやって、上位の生徒の上位校への合格率を維持することが予備校側の経営上の作戦。選抜クラス入りできない多くの学生の授業料をこやしに、予備校業は推移している。
・しかし看板先生には「本物」もいる。その授業と評価をよく風評という点も含めて調べる。
・その先生の授業を、自分の在籍するコースで選択できるかどうか調べる(コースによっては受講させてもらえない、そういうことは予備校の使う常套手段です)。
・受講できない場合は、他の予備校で講義をしていないか、探る。
・受講できるようになれば、あとは積極的に勉強した結果=疑問点を素直に『授業のあとの数分間』先生に直接アタック、指導を請う。「君はよくやっているな~。」とでも言わせれば顔も覚えてくれ目をかけてもらえます、それが先生の性分。
・予備校によって合格する、という発想なら来年も憂き目を見ます。あくまで予備校はペースメーカー。せっかく、自由な時間が手に入るのです。自分の生活の中に予備校の時間という部分をつくって、勉強結果を確認しに行く。
・すなわち、あとは「自分がどれだけやるか。」自分がどこまでできるか、それはあなた自身が一番よく知っているはず。自分をごまかさず自分と向き合って52週間を暮らせるか。辛いぞ。
・ちなみに、チューター制度などと銘打って、あたかも生徒の個人相談などに対応しているかのような宣伝もあります。私が某私立大の特待生合格を果たしたことを伝えると、そのチューターは、目を点にしてひとこと「信じられない」。予備校という組織に期待しなさんな。期待するなら、「よき指導者との出会い」のひとこと。
・今はIT社会であり、語学や歴史などNewton TLT、sourcenextほかパソコンソフトやネットを利用したパワーアップ方法もあります。くれぐれも24時間、色濃く使えるかどうか、と思います。
・煮詰まったら、いろいろな大学の授業にもぐる。大教室の授業なら十分に聴講できます。大学の学食や生協、本屋などに行って自分に刺激を与える。
・本屋には足繁く通い、受験コーナーから目を離さない。
・将来のことを考えて、医学に関する学会などで開催される公開市民講座などに積極的に参加して、動機を高める(ドクターと知り合いになれれば、はげましてもらえるかも)。
・予備校に体育の授業はありません。ジョギング、スケートボード、何でもいい、体を動かして精神の解放をしないとノイローゼ・うつっぽくなります。ロックコンサートなど発散も時にはアリ。
・予備校暮らしは孤独なものです。良い友達なら適度に交流。なやみごとも打ち明けあってすっきり。
・親が行かせてくれる、そのことに感謝して甘えを捨てて真摯にとりくめば、必ず結果はでます。のろくてもいい、毎日一歩また一歩すすめばゴールが見えてくるでしょう。
・浪人は遅れることではない。事物を批判的に見聞きできるようになります。ぶれない思考の基礎を身に着けられる、親がくれた大チャンス。これを活かさない手はない。
・浪人を後悔するな。人生で大きな収穫になるよう祈ります。