そもそもRAID5は起動ドライブには向いていません。
RAID5のデメリットは書き込み速度の遅さで
頻繁にデータ書き込みの多い起動ドライブでは
速度面で問題が出る可能性があります。
(単体のHDDより明らかに遅くなります)
データ用に大容量で低速のHDDを選ぶように
RAID5もまた、速度を犠牲にしつつ
RAIDによる可用性を確保するという視点で使うものです。
ですから、保存用ストレージとして使うなら
普通に導入するだけで、OSの入れ直しなどは不要です。
ただしM/Bの付属機能としてのRAIDには
設計上の問題やドライバーの問題などから
OSの入れ直しが必須となることもあるかもしれません。
また、M/B付属機能としてのRAIDは、デバイスドライバーによる
ソフトウェアRAIDですから、他のOSにおいて
互換性が保証されるということがありません。
これは、LinuxやLiveCDなどによるレスキューツールが
環境復旧に利用できない可能性を意味します。
この点からも起動用ドライブには不適かもしれません。
本来純粋なソフトウェアRAIDには、M/BやHDDインターフェイスカードを
自由に交換できるし、混在利用もできるという自由度があります。
しかし、M/B付属機能や、低価格のIDEカードやSATAカードに付属するRAID機能では
ソフトウェアRAIDとしての重さと、ハードウェア固有の機能という制限が組み合わされ
M/BやSATAカードの交換時にRAIDを再構築する必要が生じることもあります。
つまり
「すべてバックアップし、必要に応じてレストアする」
これがM/B付属RAID機能を提供する側の論理です。
Linuxでは、そんな不便なものは嫌だと
ハードウェアRAIDとソフトウェアRAIDのどちらかがほとんどです。
mdドライバーでRAID0,1,5,6,10が同等の速度で利用できるし…
M/BのRAID機能は、需要自体がWindows特有と言える状況にあります。
mdドライバーに相当するものがWindowsには無いため
カジュアルなRAIDとしてM/B機能がもてはやされ
半面、本格的な可用性期待にはハードウェアRAIDカードが選ばれる。
その狭間で、情報弱者がM/BのRAIDトラブルに泣く構図があります。
お礼
なるほど、知識を知らないで使うとリスクが大きいんですね。もっと調べてみます。 ありがとうございました。